鍵師

「鍵師」とは、各種の錠前を、鍵をもちいずに開錠する技術を持った職人で、街の鍵屋などに勤務して、鍵のトラブルに対処します。そのきわめて特殊な技能のレベルを認定するために日本鍵師協会が実施しているのが「鍵師技能検定試験」。2級は年に複数回おこなわれる試験に合格することで取得が可能ですが、1級の試験は3年に1回しか実施されません。実技試験では実際に開錠作業をおこないます。

資格詳細
家や車、オフィスなど、身の回りのさまざまな場所で鍵が使用されています。鍵師は、鍵の紛失や鍵の解錠などの鍵に関するトラブルを専門的な知識や技術をもって解決する専門家です。鍵を紛失したときに、鍵の解錠や鍵の交換を行うことが主な仕事ですが、鍵の複製なども行い、あらゆる鍵に関するトラブルに対処します。予期せぬ鍵のトラブルに対処してくれるため、社会になくてはならない職種といえるでしょう。鍵にはさまざまな形状や仕組みがあるため、幅広い知識が必要です。近年ではとくにセキュリティ上の観点から鍵の仕組みがより複雑になっており、鍵トラブルに対応するためには、鍵に関する知識を十分に身に着ける必要があります。鍵師になるために資格が必ず必要ではありませんが、鍵師技能検定試験があります。鍵師としての技能を認定する資格ですので、取得することでお客様からの信頼を得られるでしょう。なお、鍵師は日本鍵師協会の登録商標であるため、本技能検定で認定された人以外は、仕事をするにあたって鍵師を名乗ることが禁止されています。試験は一級鍵師と二級鍵師の2つの技能レベルに分かれていて、二級の試験に合格すると、一級の試験に進むことが可能です。

活躍場所
鍵屋で働くのが一般的です。経験を積んで独立開業する選択肢もあります。その他、いわゆる地域の便利屋として働く人もいます。鍵師以外の技術やサービスが可能であれば、活躍の場が広がっていくでしょう。

収入と将来性
鍵師として企業に勤める場合の月収は、決して高くはありません。緊急のトラブルに対応する仕事ですので、企業によっては24時間365日依頼を受けているところも多く、このような企業では、深夜手当や早朝手当、特別手当が支給される場合があるようです。独立開業した場合は、技術力と営業力によってかなり差が出てくるでしょう。通常1回の出張あたりで料金設定をしているため、自営で生計を立てるためには、安定した仕事量を確保しなければなりません。近年は鍵のIT化が進んでいるため、今後は時代のニーズに沿う技術や知識を身に付けていくことも必要です。鍵の仕事だけでなく、他のサービスと合わせて請け負うというケースが増えてきています。

向いている人
セキュリティ関連の業界に就職や転職を考えている方は、鍵について体系的に勉強しておくとよいでしょう。鍵師には手先の器用さのほか、勤務時間が不規則になるため体力や忍耐力も必要です。また、新しいさまざまな種類の鍵に対応していかなければならないため、つねに学びを深める向上心も重要です。

取得方法
試験に対応したテキストはなく、勉強法を解説しているサイトもあまりないため、これという勉強法がないのが現状です。これは鍵に関する技術は犯罪と隣り合わせであるため、公表されるべきではないと考えられているようです。そのため、基本的には養成学校やスクールで鍵の解錠技術などを学びます。また、スクールに通わなくても、日本鍵師協会が行っている「鍵師養成7日間講習」を受講するという方法も一般的です。この講習では、鍵の基本知識から、開錠訓練や合鍵製作、営業方法にいたるまで7日間で学べます。技能検定試験に準拠しているため、本講習を受講することが合格への近道といえるでしょう。



鍵師資格の難易度偏差値

1級 2級
偏差値43 偏差値36
簡単
超簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 鍵師技能検定試験○級 合格
所轄・主催:
ビジネス教育連盟日本鍵師協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
試験日
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
合格発表
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

鍵師資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 特になし 特になし 前頭クラス 通学

鍵師試験概要

受験資格
1級:
2級資格所持者
2級:
16歳以上
試験内容
1級

筆記試験:
選択問題と記述問題
錠前全般についての専門的知識
実技試験

数種類の錠前をピッキングの手法で開錠する技術ならびにシリンダーから合鍵を作製する技能、ピンの組替え技能など

2級

筆記試験:
選択問題と記述問題
錠前全般についての専門的基礎知識
実技試験

玄関錠を含む数種類の一般普及錠をピッキングの手法で一定時間内に一定割合以上開錠する技能、業前構造に関する技能など
合格率 82.5%(2級)
願書受付期間
1級:
3年に1回
2級:
年数回
試験日程
1級:
3年に1回
2級:
年数回
受験地 東京
受験料
1級:
20000円
2級:
12000円
※登録料および証明証作成料として1級は9500円、2級は6500円が必要
合格発表日 試験日から約10日後
受験申込・問合せ ビジネス教育連盟 日本鍵師協会
〒160-0022 東京都新宿区新宿5-4-1 新宿Qフラットビル707
TEL:03-3356-5304
ホームページ 鍵師資格を取得するなら 鍵の学校 鍵師養成7日間講習
http://www.kagishi.com/

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