金属材料試験技能士
建設などで使われる金属の質は、完成した建物の強度などに直結する重要な要素です。品質の劣悪な金属材料は、不幸な事故をまねく原因ともなりかねません。を金属材料試験技能士は、金属の硬さなどを試験する技能を認定する国家資格です。試験内容ごとに、機械試験作業と組織試験作業に区分されています。
資格詳細
金属の種類は多数あり、それぞれ特有の硬さや延性・展性などの特徴があります。金属材料試験は、設計・品質管理上、それらの特性を正確に測定し、数値化する仕事です。金属材料に不純物が少しでも混ざると、製品の質に影響するので、特に精密機械製造業などでは素材の検査は非常に重要な作業工程になります。金属材料試験は大きく分けると、機械試験と組織試験の2つの方法に区分されます。機械試験は、引張試験、曲げ試験、硬さ試験など、組織試験はマクロ・ミクロ組織判定などです。幅広い技能が求められる金属材料試験を一人前に行えるようになるまでには、それ相当の時間がかかります。実際、金属材料試験技能士の検定を受けるには、1級は7年以上、2級は2年以上の実務経験が必要であることからも分かります。ただし、学歴により短縮される場合がありますので、まずは受験資格を確認しておきましょう。
活躍場所
金属材料試験技能士は、金属材料検査を行う会社をはじめ、自動車産業や各種産業機械の工場などで活躍できます。金属熱処理技能士の資格も併せて取得している方は、管理者として活躍できる可能性があります。
収入と将来性
金属材料試験技能士としての収入についての情報はありませんが、関連する仕事として、金属熱処理工の年収が公開されており、比較的高めです。また、求人情報では金属材料試験技能士大歓迎という自動車部品関連の会社などがいくつか見られることから、資格があり経験も豊富ですと、高収入が期待できるかもしれません。金属加工は年々高度化し、精度が高まっています。精度が高くなってくると、不良品が出てしまう可能性も必然的に高くなるので、より高度な検査技能が求められることになります。金属加工の技術の発展によって、金属材料試験の重要性がより増しているので、今後も需要が多く、将来性の高い仕事といえるでしょう。
向いている人
金属材料試験では、外観や強度、組成など数多くの項目について試験を行います。そのため、確実な技術と専門の知識を持って正しい判断をするためには、慎重さや冷静さに加えて、粘り強さがある人に向いています。基本的に受験するには一定の実務経験が必要なので、実務で技術や知識をしっかり身につけていく心構えがあり、新しい材料などにも対応するために人一倍勉強をする努力も欠かせません。
取得方法
金属材料試験技能士の受験者は少ない傾向にありますが、かなり難関の試験のようです。学科試験問題は、過去と同じような問題が出題されているようですので、過去問題の問題集にはしっかりと目を通しておきましょう。テキストがネットまたは雇用問題研究会のサイトで購入できますが、受験者の話によると、「新版技能検定学科試験問題解説集 No.15 金属材料試験」が非常に役立ったということです。なお、中央職業能力開発協会のサイトで、過去の試験問題を実技試験も含めて公開しています。閲覧は無料ですので、ぜひ試験対策に活用してください。なお、金属材料試験技能士が多く在籍する企業の場合、受験前に社内研修をおこなっているところが多いようです。
金属材料試験技能士資格の難易度偏差値
1級 | 2級 |
---|---|
普通 |
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級金属材料試験技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2024年資格日程
記載内容は学科試験の情報。
願書受付
2020年10月5日~2020年10月16日
試験日
2021年1月24日
合格発表
2021年3月12日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
金属材料試験技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
金属材料試験技能士試験概要
受験資格 | 1級 ・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる 2級 ・実務経験2年以上 ※学歴により実務経験が不要になる |
試験内容 | 1級・2級 学科試験 ・金属材料試験法一般 ・材料 ・機械要素 ・機械工作法 ・製図 ・電気 ・安全衛生 ・選択科目 ・機械試験法 ・組織試験法 実技試験 ・選択科目 ・機械試験作業 ・組織試験作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 18200円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |