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配電制御システム検査技士

変電設備や電力系統の監視と制御をおこなう配電盤・制御盤は、工場などの施設の電力をつかさどる重要な装置です。それら配電盤の検査や故障対策、各種設定、品質検査、安全指導などをおこなうのが配電制御システム検査技士であり、公的資格となっています。資格を取得には、日本配電制御システム工業会(JSIA)が実施する学科試験と実技試験に合格する必要があります。1級と2級があり、2級の受験資格は経験や学歴が不要です。

資格詳細
電気は送電線、変電所などを経由して、ビルや工場、一般家庭に供給されます。配電制御システムは、主に配電用変電所と配電線の監視・制御を行うシステムのことです。配電盤自体は普段目に見えませんが、配電盤がなければ電気を届けられないため、建物や設備のインフラにおける重要な部品です。配電制御システム検査技士は、工場やビルなどの配電盤や制御盤の検査業務を行う技術者の知識と技術を認定する公的資格です。本資格は、職業能力評価推進給付金が適用されますので、キャリアアップを目指したい方は積極的に挑戦するとよいでしょう。試験は日本配電盤工業会が実施しています。級レベルは、1級と2級があり、1級は3年以上の実務経験が必要ですが、2級は誰でも受験することが可能です。検査技士は、配電盤類の検査業務をはじめ、故障対策、材料の品質検査、保全指導などを行います。歴史ある業界の資格のため、どこの関連企業も資格取得を奨励しており、技術者にとって、配電制御システム検査技士という称号が与えられることは名誉なこととされています。

活躍場所
電気設備の施工メンテナンス会社、電気・計装制御盤の設計製作会社などに就職し、配電設備のある工場やビルで検査業務を行います。

収入と将来性
配電制御システム検査技士の有資格者は電気関係の企業では歓迎されますので、地方と大都市の差はありますが、一般の平均的な収入よりやや高めの傾向があります。未経験で入社しても、企業で資格取得を支援しているため、資格取得後は手当や収入アップが見込めるでしょう。電気工事士や電気工事施工管理技士などの関連資格も取得しているとさらに高収入が見込める可能性があります。配電制御システム検査技士の有無が顧客からの評価基準の目安となるため、各社は社員教育の一環として受験を奨励しており、資格への関心は年々高まってきています。大規模な施設における電気設備の制御装置が止まれば、工場で生産ラインが止まったり、病院では生命維持装置が止まったりなど、甚大な被害が予想されます。そのため定期点検を行なう検査技士は重要な役割を担う専門家として、今後のニーズも安定しているでしょう。電力が生活の中からなくならない限り、消滅しない業種です。オール電化住宅の普及もあり、業界の将来は明るいといえます。

向いている人
冷静で慎重かつ正確に作業ができる人が向いています。さらに、電気工事関連の仕事はチームを組んで作業することもあり、新築の建物などでは建築会社の現場監督と連携して作業を行うことになるため、コミュニケーション能力も不可欠な資質といえるでしょう。

取得方法
事前に講習会が実施されるのでぜひ参加しましょう。通常は8月から9月に各支部で実施されているようです。ただし、東京支部の場合は日本配電制御システム工業会会員のみが参加できるため、非会員は他の支部で受ける必要があります。講習会に使用するテキストは、日本配電制御システム工業会のサイトで「配電制御システム検査技能審査<学科試験問題と解説>」を購入しておくとよいそうです。また、講習会参加にあたっては、事前勉強をしておくとよいでしょう。受講した方の話では、事前学習をしていないと講習についていけない可能性があるとのことです。そのため、予めテキストで勉強して、講習会を復習の場と考えると、合格に近づけるといえるでしょう。学科試験は50問がマークシート式で出題されますが、1時間で解く必要があるため、スピードが要求されます。



配電制御システム検査技士資格の難易度偏差値

1級 2級
偏差値46 偏差値43
簡単
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 配電制御システム検査技能審査試験○級 合格
所轄・主催:
一般社団法人日本配電制御システム工業会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
2019年7月12日~2019年8月6日
試験日
2019年10月19日
合格発表
2019年12月2日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

配電制御システム検査技士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
公的資格 特になし 特になし 小結クラス 通学

配電制御システム検査技士試験概要

受験資格
1級

・2級合格者
・実務経験3年以上

2級

・不問
試験内容
学科試験

・筆記試験:多肢択一法

実技試験

・筆記試験
 ・高圧受電設備
 ・制御盤
 ・低圧分電盤
・回路検査作業
 ・テスタを使用した模擬回路の短絡・開放の点検作業
合格率 非公開
願書受付期間 7月中旬~8月上旬
試験日程 10月中旬
受験地 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・岡山・香川・福岡
受験料
学科試験:
5400円
実技試験:
27000円
合格発表日 12月
受験申込・問合せ 一般社団法人 日本配電制御システム工業会(JSIA)
〒105-0012 東京都港区芝大門2-10-2 黒田ビル4階
TEL:03-3436-5510
ホームページ 配電制御システム検査技士 | JSIA | 一般社団法人 日本配電制御システム工業会
http://www.jsia.or.jp/kensa/

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