進路アドバイザー検定

現代社会において、若者の進路に影響する状況が多々ある中で、納得できる進路を選択するためには、情報が鍵になります。しかし、進路を取り巻く環境が変わっていく中で、さまざまな進路情報が氾濫し、若者が本当に必要な情報を探し出すのは大変なことです。そこで、アドバイスをする立場の大人たちが現状を知り、有効な情報を提供することで、若者に進路選択の可能性をできるかぎり広げてほしいという想いから大学新聞社により進路アドバイザー検定が創設されました。検定では、高校生をはじめ、若者の進路や就職への進路選択で手助けする際に必要な知識が問われます。総合得点により、マスター合格認定、スタンダード合格認定のどちらかが認定されます。進路アドバイザー検定は、学校、入試、就職、職業など、幅広く学べるため、キャリア教育や進路指導に関わる仕事をしている人にとって役に立つ資格です。

高校や学習塾、大学受験予備校、進路指導センターなどの教育業界で、学生の進路アドバイザーとして活躍できます。進学について十分な知識を把握していると、自信をもってアドバイスができるでしょう。

塾講師の収入は、大手の塾、小規模な塾など、塾の規模で年収は大きく変わります。たとえばカリスマと呼ばれる講師の場合はかなり高額を得ています。塾の規模と講師への評価が収入に影響するといってよいでしょう。進路のアドバイスについても生徒や保護者から評判が良ければ、担当する生徒数や授業数が増えて収入アップに繋がることもあります。また、高校教員などの教師の収入は経験に応じて増えていきます。年齢が上がると管理職になる人もいるため、20代と50代の年収には大きな差があるのではないでしょうか。進路アドバイザー検定は比較的新しい検定のため、認知度がまだ低いのが現状です。しかし、本検定試験の合格者ならば、進路に関する知識が十分に身についていることになりますので、生徒や保護者にとっては安心して進路指導を任せられる存在として、ニーズが高いといえます。インターネットが普及し、進路選択に関するさまざまな情報が入手できるようになりましたが、膨大な情報から、若者が自分で納得のいく選択ができるようにサポートすることが大人に期待されています。

教職員、塾や予備校講師など、進路やキャリア教育の指導を行う立場の人に向いている資格です。また、高校生や大学生のお子さんがいる家庭の保護者の方も勉強しておくと、家庭内でのアドバイスに役立つことがあるでしょう。

進路アドバイザー検定の試験問題の大半が公式テキストから出題されるので、それほど難しくはないようです。ただし、細かい数値も含めて暗記しなければならないことが多いので、早めに勉強をスタートし、繰り返し復習する時間が必要です。また、総得点で合格基準を取れていても、6分野のうちの1つでも基準に満たない分野があると不合格になります。そのため、苦手分野を作らないように、まんべんなく勉強することをおすすめします。大学新聞社の公式サイトに公式テキストや過去問題などの検定に関する盛りだくさんの情報が掲載されていますので、ぜひチェックしておきましょう。