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警備員指導教育責任者

警備員指導教育責任者は、警備業法によって制度化された国家資格であり、「指導教」や「指教責」とも略称されます。警備業務に関する専門知識と技能を持ち、他の警備員への指導、教育、監督をつとめることができる人にあたえられる指導者資格で、法律により、警備業の営業所ごとに選任が義務づけられている必置資格となっています。必要な経験や資格があれば、講習(日数は警備区分により異なる)だけで取得することができます。

資格詳細
警備員になるためには警備会社の求人に応募し採用してもらえれば就職できるので、特に資格は必要ではありません。しかし、警備する場所によっては、警備についてのより専門的な知識がないと、仕事に支障が出ることがあります。例えば、駐車場や道路などの警備の場合、車の出し入れのタイミングを間違えると事故につながりかねないからです。そこで、専門的な知識を有し、警備員を監督する役割を担う人が警備員指導教育責任者です。警備員指導教育責任者になると、現場で警備をすることはほとんどなく、営業所で警備員の教育や指導、管理業務を行うため、体力をあまり使わずに済むことで、高齢になっても仕事を続けやすいというメリットがあります。資格を取得するには、公安委員会で実施する講習を受講し最終日に行われる考査に合格することが必要です。受講するには警備員の実務経験、または警備員検定などの受講資格が必要ですので、まずは受講資格を満たしているか確認してください。講習は、業務別に1号から4号までの区分に分かれており、講習期間は業務別に違いますが、5日間から7日間です。施設警備や保安警備業務の1号の講習が最も長い7日間となっています。講習では警備の基本的な知識と技能に加え、警備業務に関する法律、指導や教育方法などを学びます。期間が長いですが、講習時間を満たしていないと資格を取得できないため、受講する人は事前に予定をきちんと組んでおくことが必要です。

活躍場所
現場での警備業務は少なくなり、警備会社や営業所内での警備員の教育や指導が主な仕事となるため、内勤業務で活躍することになります。

収入と将来性
年収は各警備会社により幅がありますが、一般的には警備業の職種責任者として高額が期待できます。警備員の行う業務別に資格が分かれていますが、それぞれ取得することで資格手当が支給されるため、収入の増加が見込めます。警備員指導教育責任者は警備会社の営業所に一人は必要なため、警備業界からの需要は多く、この資格を持っていると警備業者として独立することも視野に入れられるので、将来性のある資格といえます。

向いている人
現在警備員の仕事に就いている方で、ステップアップして年収も増やしたいと考えている方に向いている資格です。警備員のリーダー的存在ですので、指導力と責任感、コミュニケーション能力が求められるでしょう。

取得方法
警備員指導教育責任者になるには、講習を受け最終日に実施される修了考査に合格することが必要です。範囲が膨大なので、講習で講義をしっかりと聞き、テキストの内容をきちんと理解しておくことが大切です。講師が試験に良く出題されるところは講義中に言ってくれるそうですので、付箋を貼っておくとよいでしょう。問題集は講習会の事務所で販売しているようですので、忘れずに購入しておきましょう。講習教本を熟読し、問題集で出題の傾向をつかんでおくことが大切です。警備員指導教育責任者の資格は講習を受ければ、全員が合格するわけではないので、何よりも講義に集中することが重要です。



警備員指導教育責任者資格の難易度偏差値

1号警備 2号警備 3号警備 4号警備
偏差値0 偏差値0 偏差値0 偏差値0
判定不能
判定不能
判定不能
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 警備員指導教育責任者 取得
所轄・主催:
都道府県公安委員会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
試験日
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
合格発表
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

警備員指導教育責任者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 専門的資格(可) 業務独占・必置資格 横綱クラス 特になし

警備員指導教育責任者試験概要

受験資格 ・最近5年間に警備業務に従事した期間が通算3年以上ある者
・警備業務検定1級合格者
・警備業務検定2級合格後、1年以上継続して警備業務に従事している者
・旧検定(当該警備業務に限る)1級合格者
・旧検定(当該警備業務に限る)2級合格後、1年以上継続して警備業務に従事している者
試験内容 講習内容
・法令
・指導教育
・警備実践総論
・警備実践各論
・修了試験
合格率 試験なし
願書受付期間 講習機関により異なる
試験日程 講習機関により異なる
受験地 全国各地の講習機関
受験料
1号(施設)警備:
47000円
2号(交・雑)警備:
38000円
3号(運搬)警備:
38000円
4号(身辺)警備:
34000円
合格発表日 講習修了後
受験申込・問合せ 一般社団法人 全国警備業協会
〒163-0632 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル32F
TEL:03-3342-5821 FAX:03-3342-6074

ほか全国の講習機関
ホームページ 警備業の教育制度 | 一般社団法人 全国警備業協会
http://www.ajssa.or.jp/security/education/

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