葬祭ディレクター
人生の最後を締めくくる葬儀という儀式は、のこされる遺族にとって重要なセレモニーです。葬祭ディレクター技能審査は、葬祭業界でサービスに従事する人に必要な知識および技能を審査する民間の試験で、厚生労働省の認定を受けています。1級と2級とがあり、学科試験のほか、幕張、接遇、司会といった実践的なサービスの実技試験もおこなわれます。葬祭業界でスキルアップを目指すならぜひ受けておきたい試験です。
資格詳細
すべての人に等しくおとずれる人生の最期。遺された人びとがその死をいたんで手厚く弔う「葬儀」は、人類の歴史の最初期から続く普遍的な慣習です。そして現在では、葬儀のほとんどの部分を専門の業者に委託し、プロの手にお任せするのが普通です。その葬祭業界のプロフェッショナルに必要な知識や技能のレベルを審査するものとして、葬祭ディレクター技能審査があります。この審査に合格した葬祭ディレクターの有資格者はすでに3万人に近く、葬祭業界の従業者総数のうち34%を占めるほどになっています。民間資格ながら、厚生労働省が認定する社会的信用度の高い資格です。
活躍場所
葬祭ディレクターの有資格者が活躍するのはもちろん葬祭業界です。葬祭サービスを提供する企業に勤務し、葬儀における受注から会場の設営、式典の運営に至るまで、葬祭のすべてのプロセスを管理・監督します。この過程では、病院などからご遺体を引き取り、自宅で亡くなった場合にはご遺体をきれいに処置したり、棺におさめたりといった行為も含まれます。ご遺族の希望や宗教・宗派に沿った葬儀の形式を適切に選ぶことも葬祭ディレクターにとって重要な仕事になります。
収入と将来性
超高齢化社会に突入した現在、高齢者人口が増えたということは、老衰で亡くなる人の数も増えているということをも意味しています。現に執行される葬儀の数は年々、大きく増え続けており、今後しばらくはこの傾向が続くでしょう。その一方で、葬儀の姿は多様化し、ご遺族からのさまざまなニーズにこたえる必要が出てきてもいます。葬儀の現場で指揮を執ることができ、多様な要求に柔軟に応じることができる葬祭ディレクターの需要は高まっています。
向いている人
葬祭ディレクターは、単に将来性があるからといった軽い気持ちで目指せるような仕事ではありません。他人の人生に立ち入り、人間の死と向き合う非常にデリケートな職場であり、実際にご遺体をあつかうこともありますので、それ相応の覚悟でのぞむ必要があります。また、葬祭業は24時間体制の会社もあるほど時間的に不規則な仕事であり、ご遺体を運んだり資材を搬入したりといった作業もあるので、体力に自信のある人に向いています。基本的にチームワークなので、協調性も重要になります。
取得方法
葬祭ディレクターの資格は、葬祭ディレクター技能審査に合格することで取得できます。1級と2級が用意されており、受験資格として2級では2年以上、1級では5年以上(または2級取得後2年以上)の葬祭実務経験が求められます。試験は学科と実技で構成され、実技試験では「幕張」「接遇」「司会」といった葬祭の現場を想定した作業をおこなうほか、さらに実技筆記試験も課されます。受験対策には、葬祭ディレクター技能審査協会が推奨する参考書および問題集が役に立つでしょう。
葬祭ディレクター資格の難易度偏差値
1級 | 2級 |
---|---|
普通 |
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級葬祭ディレクター 認定
所轄・主催:
厚生労働省認定葬祭ディレクター技能審査協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2024年資格日程
願書受付
2020年4月1日~2020年5月11日
試験日
2020年9月29日
合格発表
試験日より2ヶ月以内
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
葬祭ディレクター資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
民間資格 | 専門的資格(良) | 特になし | 大関クラス | 通学 公式テキスト |
葬祭ディレクター試験概要
受験資格 | 1級 ・葬祭実務経験5年以上、または2級合格後、葬祭実務経験2年以上 2級 ・葬祭実務経験2年以上 |
試験内容 | 1級 すべての葬儀における相談、会場設営、式典運営などの葬祭サービスの詳細な知識と技能を有するレベル。 学科試験: 正誤判定問題と多肢選択問題実技試験 ・幕張 ・接遇 ・司会 ・実技筆記試験 2級 個人葬における相談、会場設営、式典運営などの葬祭サービスの一般的な知識と技能を有するレベル。 学科試験: 正誤判定問題と多肢選択問題実技試験 ・幕張 ・接遇 ・司会 ・実技筆記試験 |
合格率 | 75.1%(2級) |
願書受付期間 | 4月上旬~5月上旬 |
試験日程 | 9月下旬 |
受験地 | 札幌・仙台・大宮(さいたま)・東京・横浜・名古屋・京都・福岡 |
受験料 | 1級: 55400円2級: 39700円 |
合格発表日 | 試験日から2カ月以内 | 受験申込・問合せ | 葬祭ディレクター技能審査協会 〒108-0075 東京都港区港南2-4-12 港南YKビル4F TEL 03(5769)8704 |
ホームページ | 厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査 http://www.sousai-director.jp/ |