色彩検定

色彩検定は、文部科学省後援の民間資格で、あらゆる色の専門家を認定するための検定です。その色彩の範囲は、ファッションのみならず、インテリアやメイクアップ、商品、都市空間に至るまで、実に多岐にわたります。受検者の多くは学生ですが、企業によっては社員研修の一環として受検を推奨している場合もあります。

資格詳細
色彩検定は、文部科学省の後援のもと、公益社団法人の色彩検定協会が主催する公的な検定試験です。カラーコーディネートの専門知識をためす試験ですが、その範囲はファッションやインテリアだけでなく、個人に対するアドバイスから都市計画などの大規模プロジェクトにおける色彩計画まで、幅広い分野におよぶのが特徴です。そのため合格者の仕事もじつに多種多様で、企業で商品開発にたずさわる人から、都市および建築物の色彩計画を担当する人、ファッションやメイクのアドバイスをする人などなど、およそカラーリングの関わるあらゆる分野で色彩のスペシャリストとして活躍しています。

活躍場所
色彩検定の合格者は、ファッションやインテリアを始め、自動車や家電、日用品などのさまざまなジャンルのメーカーで企画や開発に参加したり、建築設計の会社に勤務したり、企業の広報や企画を担当していたりと、多方面で活躍しています。また、個人に合ったカラーコーディネートをアドバイスする職種にも有資格者は多く、ファッションやメイクアップについてお客さんひとりひとりに最適なコーディネートを考案、提供しています。あるいはカルチャースクールなどで講師をつとめている人もいます。

収入と将来性
カラーコーディネーターという職業は、現在のところあまり一般的ではなく、成功して高収入を獲得できている人は多くありません。大成功をおさめるには、実力はもちろんのこと、資本力や人脈などの条件にめぐまれている必要があるでしょう。ただし、商品や建築の多様化が進むなかで、専門職として活動できる舞台は着実に増えており、今後に期待できる職業ではあります。自分の専門分野を極めて、知識や技術にみがきをかけてゆけば、将来は明るいでしょう。

向いている人
色彩を主として美的センスにすぐれていることが、カラーコーディネーターに不可欠な素養です。色彩に興味があることはもちろんのこと、色が人におよぼす影響や社会的な役割、機能など、深い専門知識が求められるので、よほど好きでなければついて行けないかもしれません。センスだけでなく理論においても、人を説得できるくらいに深い理解と高度な知識が要求されます。

取得方法
色彩検定は1級から3級までの級位が用意されています。3級では基礎的な知識、2級では専門的な知識、1級では実務的な知識がためされます。主催の色彩検定協会では、それぞれの級に応じた対策テキストおよび過去問題集を発行しているので、まずはこれらテキストにのっとって受験勉強を進めましょう。また、都市によっては公共機関などでの受験対策講座に参加することもでき、スクールや通信講座もあります。プロのカラーコーディネーターを目指すなら、ぜひ1級の難関にチャレンジしてみましょう。



色彩検定資格の難易度偏差値

1級 2級 3級 UC
偏差値54 偏差値45 偏差値40 偏差値38
普通
簡単
超簡単
超簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 色彩検定○級 合格
所轄・主催:
公益社団法人色彩検定協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

記載内容は3級の情報。1級は11月分のみ実施。
願書受付
2020年8月3日~2020年10月1日
試験日
2020/11/8
合格発表
級や部門によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

色彩検定資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 専門的資格(可) 特になし 横綱クラス 独学 通学 通信 公式テキスト

色彩検定試験概要

受験資格 不問
試験内容
1級

1次試験:
マークシート(一部記述式)
2次試験:
記述式(一部実技)
・2級と3級の内容
・色彩と文化
・色彩の実務
・環境
・ユニバーサルデザイン

2級:
マークシート(一部記述式)
・3級の内容
・プロダクト
・エクステリア環境
・配色イメージ
・ビジュアル

3級:
マークシート
・色のはたらき
・色彩調和
・光と色
・色彩効果
・色の表示
・色彩と生活
・色彩心理
・ファッション
・インテリア
・慣用色名
合格率 74.4%(3級)
願書受付期間 3月中旬~5月下旬・8月上旬~10月上旬
試験日程
1級

1次試験:
11月
2次試験:
12月

2級・3級・UC:
6月・11月
受験地 全国主要都市
受験料
1級:
15000円
2級:
10000円
3級:
7000円
UC:
6000円
合格発表日
1級:
1月下旬
2級・3級・UC:
7月下旬・12月下旬
受験申込・問合せ 公益社団法人 色彩検定協会
東京本部

〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル本館6F
TEL 03-5510-3737
大阪本部

〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原3-4-30 ニッセイ新大阪ビル18F
TEL 06-6397-0203
ホームページ 色彩検定協会/カラーコーディネーター
http://www.aft.or.jp/

色彩検定のレビュー

(5件)
あないの
1級ストレート合格できました

2024年01月19日
先日2023年度の1級試験を受け、200点満点中1次189点、2次179点でストレート合格できました。年によって若干の変動はありますが両方140〜150点ほど取れれば受かります。私の場合は2級まで独学で、1級は個人制作の2023年度版問題集、慣用色名単語帳、1時間のオンラインセミナーを使い、あとは内容理解のため1級テキストを全ページノートにまとめることで勉強しました。近年の問題に対応した問題集が少ないので、事前のリサーチ力が重要となります。2020年改訂以前の問題集も買ってはみたものの、出題範囲が違うこともあってあまり使用しませんでした。
テキストに載っていない色が出る問題に関しては、それ以外の選択肢を覚えて消去法をすれば解くことができます。とにかく暗記です。
腕試しでしたが、合格できてよかったです。


エバーグリーン
1級の2次試験は対策必須です

2022年06月24日
数年前、在学中に半年程で1級まで取得しました。

3級から1級1次試験までは難易度は殆ど同じです。
1級になるにつれて内容が少しずつ専門的なっていくだけで、覚える量は級ごとには大して変わりません。

3級から順番に取得するのであれば難なく1級1次試験までは合格できると思います。


しかし、1級の2次試験からは、今までの勉強すれば解ける問題とは違い容赦なく落としに来ていると感じました。

私は1級テキストに載っているJIS慣用色名のトーン記号と色相番号とマンセル値まで、試験会場に移動中もずっとノートを見て暗記していましたが、試験に出てきたのは2級テキストに載っている慣用色名の英語読みでした。
そんなん誰も知らんのよ…

しかも、その小問1を間違えてしまうとその大問全てが総崩れになってしまうという構成でした。

試験が終わった後、他の受験者達もそのあまりに意地悪な問題に嘆いていました。



今は合格率も上がってきているため問題は易化しているものと思われますが、2次試験に関しては慣れが必要なので過去問を解くことを強くお勧めします。

私は試験の1週間前から2次試験の過去問を使って対策を始めました。
2次試験の対策は、過去問で問題に慣れ、慣用色名のトーン記号と色相番号等を暗記する時間になると思います。


色彩検定1級は私の仕事には活かせていませんが、服の配色や照明の色など、日常的な色についての知識が有ることで役に立つ瞬間もあると思います。
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りー
2度目の挑戦で合格

2021年04月27日
20年前、学生時代に学校からの勧めで受験しましたが、あまりしっかり勉強することなく受験し、案の定落ちました。
色彩心理には興味があり、いつかはまた受験したいと思っていたところ、タイミングが合い、受験することに。
育児で離れた美容師をまた始めるに当たっても、役に立つとも考えました。
独学でも良かったのかもしれませんが、絶対に合格したかったので、市が週に一度開いている講座に申し込み、教材を買い、2か月間受講しました。
1講座2時間、みっちり勉強。家に帰って復習。それを繰り返し、試験1カ月前から過去問に取り組みました。
過去問は、教材で買ったものと先生からお借りしたもの、合わせて5年分を、何度か解きました。育児の合間の勉強で、不安もありましたが、合格することができました。
良かったことは、講座を受講したことで、わからない所をすぐに聞けたり、検定の為だけではなく、色の理解をより深くでき、楽しみを感じた点です。
日常にあふれている色には意味があることを知れたことは、自分にとってプラスになりました。
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