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空間情報総括監理技術者

建築土木の分野で重要な役割を果たす測量技術は、近年、飛躍的な進歩を遂げるとともに、取り扱う情報もきわめて多様化してきました。測量における「空間情報」を総合的に扱えるハイレベルな技術者が求められるようになってきたことから、日本測量協会では「空間情報総括監理技術者」の民間資格を認定しています。ハイレベルにふさわしく受験資格は厳しく、PCを持参しての筆記試験および面接もあり、測量資格の最難関となっています。

資格詳細
空間情報は、地理空間情報(GIS)とほぼ同義であり、地球上のさまざまな情報を地図上に表わす技術です。位置情報や空間データの収集、整理、分析により、地理情報を可視化できます。しかし、その詳細な内容は利用分野によって異なり、各種のデータの組み合わせなどが必要で、実際に有益な情報に変換するためには多くの課題が存在します。空間情報統括管理技術者は、これらの課題を解決し、結果を導くために空間情報を効果的に管理する技術者です。平成17年に導入された比較的新しい資格であり、この資格の特徴は、試験そのものの難易度よりも、受験資格の取得に時間がかかることです。国家資格の「測量士」と「技術士」を両方とも取得していることが必要であることだけでも難易度の高さがわかります。本資格を取得することで、空間情報統括管理技術者の称号が与えられ、国土交通省の測量上級主任技師と同等クラスの技術者として、日本測量協会から認定されます。

活躍場所
空間情報総括監理技術者の有資格者は、国土交通省や国土地理院をはじめ、地方農政局、地方自治体が発注するプロジェクトなどで活躍することができます。本資格は、業界内でも厳しい試験の一つであり、合格率が低いため、取得すれば大きなアピールポイントとなり、活躍の場が広がるでしょう。

収入と将来性
空間情報総括監理技術者の年収についての具体的な情報は得られませんが、企業の求人情報によると、この資格を有する技術者の給与水準は一般的な平均年収を上回る傾向があります。空間情報総括監理技術者として、国土交通省、国土地理院、地方自治体などのプロジェクトにおいて活躍する機会が見込まれるため、将来的な展望も十分であり、充実したキャリアを築ける可能性が高いでしょう。

向いている人
受験資格として、測量士の資格を有し、技術士の資格か博士の称号、または同等の能力を備えていることが必要です。さらに、空間情報関連業務経験が15年以上あり、かつ、当該業務の責任者としての経験が2回以上あることが要件とされています。したがって、本試験はスペシャリストにのみ開かれたものといえるでしょう。例えば、測量関係や道路計画など、空間情報を扱う職種の方が資格を取得しています。

取得方法
勉強法としては、まず試験の出題傾向を理解するために、過去の試験問題を丹念に分析しましょう。これにより、試験で必要な知識や技術の範囲を正確に把握できます。また、過去問題と似ている内容が出題される傾向があるため、模範解答を用意しておくとよいでしょう。次に、最新のキーワードや技術動向が実務や社会にどのように応用されているかを理解することが不可欠です。特に、自身の専門分野や業務に密接に関連する空間情報技術の最新動向や活用方法を把握することで、回答に深みを持たせられるでしょう。また、日頃から空間情報技術に関する情報を積極的に収集し、それらをもとに模範解答や話題を整理しておくことも有効です。このようにして、自らの考えや意見を形成し、試験の回答への自信を養うことができます。なお、試験が記述式であるため、論理構造や文章の組み立てに細心の注意を払いましょう。具体的な事例や実例を取り入れつつ、論理的にまとまった回答を心がけることで、高得点を目指すことができます。公式サイトに2005年から2020年までの試験問題が公開されていますので、出題傾向の把握にすぐに役立てられるでしょう。



空間情報総括監理技術者資格の難易度偏差値

偏差値68
難関
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 空間情報総括監理技術者 取得
所轄・主催:
公益社団法人日本測量協会測量継続教育センター
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
2020年7月1日~2020年7月31日
試験日
2020年9月26日
合格発表
2020年11月6日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

空間情報総括監理技術者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 専門的資格(可) 特になし 小結クラス 独学

空間情報総括監理技術者試験概要

受験資格 ・測量士の資格を有する者
・技術士の資格または博士の称号、またはこれらと同等の能力を有する者
・空間情報関連業務に15年以上従事し、かつ当該業務の責任者を2回以上経験している者
試験内容
筆記試験&面接試験

・空間情報技術に関連する知識および経験を有しているか
・空間情報技術の応用力・構想力・提案力・説得力・監理力を有しているか
・業務を遂行できる人格・責任感・リーダーシップを有しているか
※筆記試験では受験者持参のノートパソコンを使用して文章およびスライドを作成
合格率 24.80%
願書受付期間 6月
試験日程
筆記:
9月
面接:
11月
受験地 東京
受験料 20000円
※合格後、資格登録料として27000円が必要
合格発表日
筆記:
8月下旬
面接:
9月上旬
受験申込・問合せ 公益社団法人 日本測量協会 測量継続教育センター
〒113-0001 東京都文京区白山1丁目33-18白山NTビル3
TEL:03-5684-3357
ホームページ 空間情報総括監理技術者 日本測量協会
http://www.jsurvey.jp/gissv/gissv.htm

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