資格の取り方 » 民間資格 » 建築・土木 » 登録基礎ぐい工事試験

登録基礎ぐい工事試験

建築物にとってもっとも重要な部分たる「基礎」。登録基礎ぐい工事試験(基礎施工士)は、その基礎工事において「場所打ちコンクリート杭工事」に関する技能を認定された者にあたえられる資格で、日本基礎建設協会が認定する民間資格です。建設には欠かせない存在だけに高い能力を持つ人材は重宝されます。受験には最長で8年以上の実務経験が求められますが、学歴によって必要期間が変わります。学科試験のほか、特別講習会の受講も必要です。

資格詳細
基礎施工士は、場所打ちコンクリート工事を行う施工管理者です。この場所打ちコンクリート杭工法には、オールケーシング工法、アースドリル工法などの4つの工法があり、どの工法も地中の地盤の中に深く杭を打ち込み、杭基礎により、構造物を支える基礎をつくります。目視で確認できない地中の深いところに築造されるため、施工ではわずかなミスも許されません。軟弱な基礎工事では、土台が安定しなくなり、地震発生時には倒壊の恐れなどの問題が発生します。そのため、基礎施工士には、施工法の特徴や地盤の性質などの専門的で高度な知識と技術が求められます。試験を受けるためには、学歴や実務経験などの受験資格を満たすことが必須です。土木工学、建築学、建設学、電気工学などの多岐にわたる学科を修了し、実務経験を積まなければなりません。なお、現在の基礎施工士という資格は日本基礎建設協会主催の「基礎施工士」と、「既製杭施工管理技士」が統合し、平成27年に新資格として誕生したものです。統合と同時に試験の名称も、これまでの「基礎施工士検定試験」から「登録基礎ぐい工事試験」に変更となりました。また、資格の有効期限は5年となっているため、更新するためには講習会を受講する必要があります。

活躍場所
土木工事会社や基礎工事会社などに就職し、ビルやマンションなどの建設・工事現場で基礎工事の専門家として活躍できます。基礎施工士への需要は高く、本資格を取得していると、就職・転職に有利に働くでしょう。

収入と将来性
建設・土木現場での土台作りを行う重要な仕事に携わるため、基礎施工士の資格を所有していると重宝されるでしょう。一般的な年収はやや高めの傾向があり、安定した収入を得られます。資格取得を支援している企業も多く、資格手当を支給している企業もあります。大規模な工事が増加し、施工技術が多様化している現代、安全かつ円滑に基礎工事を行う技士への需要は高くなっており、持っていると重宝する資格です。本試験の受験者数は年間200人程度と少ないですが、試験を受ける前に、まず受験資格を満たすことが難しいためかと思われます。基礎施工士が行う「場所打ちコンクリート杭工事」は東京スカイツリーでも採用されている工法なので、今後さらに基礎施工士は建築業界で注目される資格となるでしょう。

向いている人
受験するためには実務経験が必要ですので、建設業界で働いている方に向けた資格といえます。実務に直結する資格のためか、最近では転職予定の人で受験する人が増えているようです。

取得方法
登録基礎ぐい工事試験はそれほど難関の試験でないとされていますが、対策を立てておかなければ合格は難しいでしょう。一方で受験するための資格を満たす方が難しいともいわれています。学歴によりますが長期間にわたる実務経験が必要なためです。試験は、四者択一式問題が68問、記述式問題が2問という構成になっています。実務経験者が受ける試験ですので、工事の実務経験から得られる知識に関する出題がほとんどです。勉強法としては、基本的に過去問で学習している方が多いようです。試験に関連した教材やテキストが入手しやすいため、比較的対策が立てやすいのではないでしょうか。日本基礎建設協会の公式サイトに過去3年間の試験問題が掲載されていますので、受験対策に活用してください。



登録基礎ぐい工事試験資格の難易度偏差値

偏差値52
普通
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 登録基礎ぐい工事試験 合格
所轄・主催:
一般社団法人日本基礎建設協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
2019年9月1日~2019年10月11日
試験日
2019年11月10日
合格発表
2019年12月9日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

登録基礎ぐい工事試験資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 専門的資格(優) 特になし 関脇クラス 独学 講習 通学

登録基礎ぐい工事試験試験概要

受験資格 ・大学の指定学科を卒業して実務経験1年6カ月以上、または指定以外で2年6カ月以上
・短大または高専の指定学科を卒業して実務経験2年6カ月以上、または指定以外で3年6カ月以上
・高校の指定学科を卒業して実務経験3年6カ月以上、または指定以外で5年6カ月以上
・中学校を卒業して実務経験8年以上
試験内容
学科試験:
選択問題と記述問題
・場所打ちコンクリート杭の施工と管理
 ・アースドリル工法
 ・リバースサーキュレーション工法
 ・オールケーシング工法
 ・地中壁杭工法
合格率 33.90%
願書受付期間 9月上旬~10月下旬
試験日程 11月中旬
受験地 札幌・東京・名古屋・大阪・広島・福岡
受験料 16500円
合格発表日 試験日から2カ月以内
受験申込・問合せ 一般社団法人 日本基礎建設協会
〒104-0032 東京都中央区八丁堀4-14-7 ウィンド八丁堀ビル705号
TEL:03-3551-7018 FAX:03-3551-9479
ホームページ 一般社団法人 日本基礎建設協会
http://www.kisokyo.or.jp/

登録基礎ぐい工事試験のレビュー

まだレビューがありません