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発破技士

建設や砕石の現場で、火薬類をもちいて活躍する「発破」の技術。発破技士は、その発破をしかける際の穿孔や装填、点火をおこなうことができる国家資格です。また、不発の際の残薬点検や処理も任務となります。試験は学科のみですが、悲惨な大事故につながりかねない危険な技術ですので、資格取得者の責任は重大です。

資格詳細
発破技士は、トンネル工事や老朽化した建物、採掘現場で、ショベルカー等では崩せない岩盤をダイナマイトなどの火薬を使って破壊させる発破業務全般を行う専門家です。具体的には火薬の装填、点火、後処理等を行います。建物の立地状況や岩石の固さといった様々な条件を考慮し、周りに影響が及ばないようにダイナマイトの容量を算出するなどの仕事があります。火薬を多量に使う現場においては、少しのミスが大事故へつながる可能性があるため、発破技士の仕事は危険と隣り合わせであり責任が大きく伴います。作業員全員が現場で安心して働けるために、発破技士の存在は不可欠です。なお、火薬類取扱保安責任者の資格取得者も発破作業行うことができます。受験資格に制限はありませんが、免許申請を行うには、発破の補助作業の実務経験、または所定の実技講習修了などの証明が必要です。

活躍場所
発破技士が活躍できる場は、土木作業現場、採石現場、建設現場などです。そのため、採石関係会社や土木工事会社、建設会社などに勤務することになります。

収入と将来性
所属する企業の給与規定にもよりますが、発破技士の収入は危険を伴う作業であることを考慮すると、決して高くはないと言えます。ただし、難しい現場でも的確に処理できる経験豊富なベテランの発破技士はとても貴重な存在であり、報酬も高いようです。また、有資格者に資格手当を支給する企業もあります。この資格だけではなく、重機を操作できる資格なども取得していると現場で重宝されるため、より高収入を望めるでしょう。ダム建設などの減少や規模の大きい土木工事が少ない影響を受け、発破技士の需要は減少傾向にありますが、一定のニーズは見込めるでしょう。特に、経験が重要な職業であるため、ベテランの発破技士の需要は高いといえます。

向いている人
危険物を取り扱うため、常に注意深く作業ができる慎重な性格の人、責任感が強く、指揮力や判断力がある人、集中力を保てる人に向いている仕事です。また、最後まで安全に工事が完了できるように周囲への気配りなどの細やかな精神力も求められます。

取得方法
国家資格の中で難易度はやさしいとされています。その理由として、発破技士の受験者のほとんどが実務経験者・従事者、あるいは講習を終了した人ですので、合格率が自ずと高くなっているようです。講習というのは、試験に合格した人で実務経験がない人が受講する講習です。全国火薬類保安協会が主催する講習を修了することで免状を申請できます。講習会の日時と場所については、全国火薬類保安協会HPの「各種講習会日程」のページで調べておきましょう。受験対策としては、市販のテキストと過去問題をしっかりと押さえておけば、合格は十分可能といわれています。受験経験者の話によると、発破技士に関するテキストの中で試験範囲として覚えるべきページ数が少ないので比較的短時間に勉強が終わるようです。ただし、「火薬類の知識」では、火薬・爆薬・火工品の性質など、細かく覚える必要があるそうです。TAKARAlicenseが出版する「過去問題集と解答解説集」には直近のものから過去10回分の問題が載っていますのでしっかり学習しておきましょう。TAKARAlicenseのHP上からも購入できます。



発破技士資格の難易度偏差値

偏差値43
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 発破技士免許 取得
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

会場により試験日が異なる。記載内容は関東センターの情報。
願書受付
試験日の2ヶ月前~14日前まで
試験日
2019年6月9日
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

発破技士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 キャリアアップ(優) 業務独占資格 横綱クラス 講習 通学

発破技士試験概要

受験資格 受験資格は不問だが、免許の交付には以下いずれかの要件を満たす必要がある。
・大学、高等専門学校、高等学校、中等教育学校で応用化学、採鉱学、土木工学に関する学科を専攻して卒業し、その後3か月以上発破業務についての実地修習を経た者
・発破の補助作業業務に6か月以上従事した経験を有する者
・厚生労働大臣が定める発破実技講習の修了者
試験内容 ・発破の方法
・火薬類の知識
・火薬類の取り扱い
合格率 59.5%
願書受付期間 実施ブロックによる
試験日程 実施ブロックによる(年1回)
受験地 各ブロックの安全衛生技術センター
(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・九州)
受験料 6800円
合格発表日 試験日に合否発表日を告知
受験申込・問合せ 公益財団法人 安全衛生技術試験協会
〒101-0065 東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館9階
TEL 03-5275-1088
ホームページ 資格の紹介(発破技士)
http://www.exam.or.jp/exmn/H_shokai341.htm

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