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機械検査技能士

機械の部品や作動機構を検査する機械検査技能士。生産の現場で、それぞれの工程における精度の測定や検査から、恒温室内の精密な測定や検査まで、幅広く機械検査の技能を認定する国家資格です。技能のレベルによって級が分かれており、特級は管理者または監督者のレベル。試験は学科試験と実技試験で構成されています。

資格詳細
機械検査は、さまざまな測定機器を用いて機械部品の検査や品質管理などを行う仕事です。現場の生産品の測定以外にも、試作品の評価や、不具合品の調査など、測定する対象や主旨は多岐に渡ります。またコンピューターが見逃しがちな不具合などは、目で見て検査します。日常生活で私たちがさまざまな機械類を安心して使えるのは、機械検査工がしっかりと検査しているからです。機械検査は日本のモノづくりを支える重要な仕事のひとつといえるでしょう。機械検査技能士とは、このような生産現場の工程におけるさまざまな機械の部品や機械の検査に必要な技能を認定する人気の高い国家資格です。資格は、特級、1級、2級、3級と4レベルあります。特級を受験するには1級合格後実務経験が5年以上必要ですので、受験資格を得るまでが大変です。しかし、管理者または現場のリーダーなどの監督者が通常有すべき技能であり、昇格も期待できるので、キャリアアップのために最終的な目標とするとよいでしょう。

活躍場所
生産にかかわる工場、または機械検査が必要な職場での活躍が期待されます。業種を問わず、工場、機械や工具の検査を扱う企業などで働く際に役立つ資格です。また、機械検査技能士の特級を取得すると、管理者や監督者として活躍できる場もあるでしょう。

収入と将来性
機械検査工の年収は、企業や地域によって差はありますが、一般の平均的な年収とほぼ同じくらいといってよいでしょう。管理者になると、年収アップが期待できるようです。なお、機械検査の仕事といってもさまざまな企業が対象になります。そのため、年収を上げていくには、これから需要が増えそうなモノづくりの仕事を手がけている会社に就職することがポイントです。企業研究をしっかり行い、慎重に職場を選ぶようにしましょう。機械検査という重要な役目を担う機械検査工は日本企業にとって必要不可欠な存在です。近年、生産現場での完全機械化が進んできてはいますが、モノづくりの世界では、商品が開発され製造されると、必ず検査が行われます。質の高い製品をつくるためにも、機械検査技能士の仕事は今後も全国的に需要があるといってよいでしょう。

向いている人
機械検査工には、男女問わず、細かい作業を黙々とできる人が向いています。検査の仕事ですから、集中力が途切れないように、つねに冷静に状況を判断し、適合または不適合かを判断できる人は重宝されるでしょう。また、工場内での情報伝達のために、コミュニケーション能力も求められます。

取得方法
機械検査技能士の筆記試験対策は、市販のテキストや通信講座などを利用して、仕事をしながら自分のペースで勉強するとよいでしょう。ただし、範囲が広く、覚えることが多いので、予定をたててコツコツと取り組むことが必要です。実技試験対策としては、職場の先輩からアドバイスをもらうとよいでしょう。企業によっては、機械検査技能士の資格取得を支援してくれるところも多いので、そのような会社に就職できると、経験を積みながら勉強することができ、比較的スムーズに資格を取得できるようです。なお、過去の試験問題は、中央職業能力開発協会のサイトに掲載されており、無料で閲覧することが可能です。過去の試験問題を筆記・実技ともに公開していますので、問題の傾向をつかんで勉強しておきましょう。



機械検査技能士資格の難易度偏差値

特級 1級 2級 3級
偏差値55 偏差値52 偏差値44 偏差値39
普通
普通
簡単
超簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ○級機械検査技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

記載内容は3級学科試験の情報。
願書受付
2020年10月5日~2020年10月6日
試験日
2021年2月7日
合格発表
2021年3月12日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

機械検査技能士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 キャリアアップ(良) 名称独占資格 横綱クラス 独学 講習 通学

機械検査技能士試験概要

受験資格
特級

・1級合格後5年以上の実務経験

1級

・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験
※学歴により必要な実務経験年数が異なる

2級

・実務経験2年以上、または3級合格者
※学歴により実務経験が不要になる

3級

・不問
試験内容
特級

学科試験

・工程管理
・作業管理
・品質管理
・原価管理
・安全衛生管理および環境の保全
・作業指導
・設備管理
・機械検査に関する現場技術
実技試験

・工程管理
・作業管理
・品質管理
・原価管理
・安全衛生管理
・作業指導
・設備管理

1級・2級

学科試験

・測定法
・検査法
・品質管理
・機械要素
・機械工作法
・材料
・材料力学
・製図
・電気
・安全衛生
実技試験

・機械検査作業

3級

学科試験

・測定法
・検査法
・品質管理
・機械要素
・機械工作法
・材料
・製図
・電気
・安全衛生
実技試験

・機械検査作業
合格率
願書受付期間 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬
試験日程
実技試験:
6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬
学科試験:
7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬
受験地 指定の試験場
受験料
学科試験:
3100円
実技試験:
18200円
※都道府県によって異なる場合がある
合格発表日 10月上旬・3月中旬
受験申込・問合せ 都道府県職業能力開発協会
※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照
ホームページ 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)
https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html

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