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構造用集成材管理士

集成材とは、複数の板材を接着剤で再構成して作る木材で、建築においては、通常の無垢材にくらべて形状に自由がきき、かつ強度をコントロールしやすいという大きなメリットがあります。構造用集成材管理士は、この集成材の設計や製造に関する技術的知識、および建築設計に関する一般的な知識を有することを証明する民間資格です。受験するためには、学歴のほか、集成材の製品計画および製造業務に関する実務経験が求められます。

資格詳細
構造用集成材は、薄い板や小さな角材を積み重ねて接着した構造材であり、材料は均質で歪みや割れが少ないことが特徴です。その高い強度から、住宅の柱や梁、桁などに広く使用されています。木材の利用が増加する中で、地域資源を活かした構造用大断面の集成材に対する関心が高まり、最近では木造住宅の構造材として使われることが増えてきました。構造用集成材管理士は、集成材の製品計画や製造業務の従事者を対象とした試験です。筆記試験が行われ、木材と接着技術、建築設計の基本知識、集成材の設計技術、そして集成材の製造技術に関する問題が出題されます。受験資格は学歴や実務経験が詳細に規定されているため、公式サイトでしっかり確認しておきましょう。また、日本木材加工技術協会では試験前に講習会を開催しています。本試験の受験者は実務経験がある方ですが、万全を期すのであれば、講習会の受講がおすすめです。構造用合板管理士の資格は6年間有効であり、更新のためには登録後の6年目に協会が指定する講習を受講する必要があります。

活躍場所
構造用集成材管理士の有資格者は、建材メーカーで構造用集成材の製品計画や製造業務に従事することができます。本資格のほかに、木材接着士、木材切削士、木材乾燥士などの資格を併せて取得すると、より活躍の場が広がるでしょう。

収入と将来性
構造用集成材管理士としての年収は不明ですが、求人情報を見ると、建材メーカーで構造用集成材の製造や加工に従事する場合、企業の規模にもよりますが、日本の平均年収より低めです。しかし、他の木材に関する資格なども所有していれば、年収アップが期待できるでしょう。国内の木材自給率は4割程で輸入材から国産材へ回帰が進んでおり、日本における木材建築物の需要は増加傾向にあります。住宅をはじめ、商業施設や公共施設などのさまざまな建築物で木材が広く使用されています。木材は環境への配慮があり、耐久性や断熱性にも優れ、さまざまなスタイルに適用可能です。将来的にもその需要は拡大すると予測されています。木材を用いた建築工事には、木材の加工や生産、利用に関する専門知識を有するスタッフが不可欠です。しかし、日本では人口減少や若者の流出、さらに技術者の高齢化などが進み、後継者が不足し、深刻な人材不足が続いている状況です。

向いている人
構造用集成材管理士は、木材加工の従事者や工場の管理者だけでなく、木造建築の設計および施工に携わる方にもおすすめです。受験するには所定の学歴に応じた実務経験が必要であるため、経験豊富な方のスキルアップにも適した資格です。また、木材接着士、木材切削士、木材乾燥士の有資格者も集成材の製品計画と製造の実務経験を3年以上積むことで受験資格を取得できます。

取得方法
構造用集成材管理士試験は実務経験が要件となるため、その難易度は比較的低いとされており、試験対策などの情報もほとんどありません。しかし、万全を期するためには、試験前に開催される2日間の講習会への参加がおすすめです。講習は年に一度行われ、試験は講習日とは別の日程で実施されます。実務経験を積むことが必要な資格であるため、資格取得を計画的に進めていくことが重要になるでしょう。



構造用集成材管理士資格の難易度偏差値

偏差値39
超簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 構造用集成材管理士 取得
所轄・主催:
公益社団法人 日本木材加工技術協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
不明
試験日
2017年12月4日
合格発表
不明
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

構造用集成材管理士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 キャリアアップ(可) 特になし 横綱クラス 独学

構造用集成材管理士試験概要

受験資格 ・大学卒業後、3年以上の実務経験を有する者
・短大卒業後、4年以上の実務経験を有する者
・高校卒業後、5年以上の実務経験を有する者
・木材接着士、木材乾燥士、木材切削士のいずれかの有資格者で、5年以上の実務経験を有する者
試験内容 ・木材および接着に関する一般知識
・建築設計に関する一般知識
・集成材の設計に関する技術的知識
・集成材の製造に関する技術
合格率 非公開
願書受付期間 ~11月下旬
試験日程 12月上旬
受験地 北海道・東京
受験料 35000円
合格発表日 試験終了後
受験申込・問合せ 公益社団法人 日本木材加工技術協会
〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル
TEL:03-3816-8081 FAX:03-3816-7880
ホームページ 構造用集成材管理士|公益社団法人 日本木材加工技術協会
https://jwta.or.jp/license/mkozosyusei.html

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