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林業架線作業主任者

林業架線作業とは、伐採した原木を、山の斜面に設置した機械集材装置や運材索道などを使って運び出すことを指します。林業架線作業主任者は、その作業において、装置の組み立てや解体、集材・運材などの作業方法の決定、そして作業者の指揮に至るまで全体的にたずさわります。林業に関する総合的な知識および技能が求められ、実務経験が3年以上ないと資格を取得することができません。

資格詳細
林業架線作業主任者は、山林で伐採した原木を木材加工場へ運び出す際に、山の斜面に設置する機械集材装置や運材索道などの設備の組み立て・解体・修理などの作業に関して作業方法の決定や安全な業務のための指揮を行う資格者です。伐採した木材は山から麓に降ろされるとその後加工されます。その一連の作業において適切な作業指示を出し、監督をするのが作業主任者の役割です。足場の悪い山の斜面で伐採した原木を運搬する作業は危険を伴うため、作業の安全をはかるために林業架線作業主任者を選任することが労働安全衛生法により義務付けられています。間伐は、防災や環境保全などにおける公益につながる業務であり、林業に携わる人にとって林業架線作業主任者は重要な国家試験の一つです。林業架線作業主任者の仕事は知識と技能が要求されるため、試験に合格した場合、免許を申請する際には3年以上の林業架線作業の業務経験を証明する書類が必要です。

活躍場所
活躍できる場は、林産事業を行っている森林組合、林業関連会社、木材を取り扱う会社などです。国内で林業就業人口が一番多いのが森林組合です。全国でおよそ638組合あり国内の60%の民有林を間伐し、人工造林もその大半が森林組合で行われています。林業は若手だけでなく中高年も体力的に問題がなければ活躍の場が見つかるでしょう。

収入と将来性
一般的には、林業従事者の年収はサラリーマンの平均年収より低いですが、林業架線作業主任者の資格があることで他の林業従事者よりも高い収入となります。アルバイトでも有資格者は時給が上がるようです。林業に従事する人自体が減っているため、林業架線作業主任者は重宝される存在であり、また必置が必要なため、今後も一定の需要が見込めるでしょう。

向いている人
実務経験が必要な受験のため、現在林業架線作業に従事している方のキャリアアップに、または同業種への転職を考えている方におすすめです。また、日本の林業労働者が大きく減少している中で、自然に囲まれて働くことに憧れている人も少なからず増えています。その点においても都会のストレスと無縁の仕事に就きたい方に向いているといえるでしょう。

取得方法
国家資格として難易度は一般的なレベルといわれています。過去問題から類似した問題が出題されることが多いため、過去問題重視の勉強を進めていくとよいでしょう。過去問題は、「安全衛生技術試験協会」のHP上で平成30年度の試験問題・ 正答(正答例)が公表されていますので、試験対策に役立てください。また、TAKARAlicense出版の2018年4月版「林業架線作業主任者過去問題解答解説集」は、過去8回分の過去問題を収録した最新の問題集です。解答解説がついており、付録として「労働安全規則」「労働安全衛生法」「労働安全衛生法施行令」が収録されているため、試験勉強に大いに役立つでしょう。また、地域によっては林業従事者や従事予定者を対象に能力向上教育のために技能講習会を開いている場合があります。講習会については、「林業・木材製造業労働災害防止協会」のHP上に掲載されていますが、詳細については各都道府県支部に問い合わせてみてください。



林業架線作業主任者資格の難易度偏差値

偏差値45
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 林業架線作業主任者免許試験 合格
平成○年○月○日 林業架線作業主任者免許 取得
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

会場により試験日が異なる。記載内容は関東センターの情報。
願書受付
試験日の2ヶ月前~14日前まで
試験日
2020年12月8日
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

林業架線作業主任者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 専門的資格(良) 必置資格 横綱クラス 独学 通学

林業架線作業主任者試験概要

受験資格 不問
※受験は不問だが、免許の取得には3年以上の実務経験が必要
試験内容 ・機械集材装置および運材索道に関する知識
・林業架線作業に関する知識
・関係法令
・林業架線作業に必要な力学に関する知識
合格率 60.70%
願書受付期間 実施ブロックによる
試験日程 実施ブロックによる(年1回)
受験地 各ブロックの安全衛生技術センター
(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・九州)
受験料 6800円
合格発表日 試験日に合否発表日を告知
受験申込・問合せ 公益財団法人 安全衛生技術試験協会
〒101-0065 東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館9階
TEL 03-5275-1088
ホームページ 資格の紹介(林業架線作業主任者)
http://www.exam.or.jp/exmn/H_shokai314.htm

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