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木材加工用機械作業主任者

丸のこ盤や帯のこ盤など、木材を加工する機械は、巨大な刃物をもちいるものも多く、その取扱いには細心の注意が必要です。事故の際には、一生の障害となるほどの重傷を負いかねず、労働災害を防止するため、木材加工用機械を5台以上(場合によっては3台以上)有する事業場には、国家資格である「木材加工用機械作業主任者」を配置するよう労働安全衛生法で義務づけられています。資格は3年以上の実務経験と講習で取得できます。

資格詳細
木材を加工する際に使用する丸のこ盤、かんな盤、レーダーなど専用の加工機械を5台以上所有する事業場では、木材加工用機械作業主任者を置くことが労働安全衛生法で定義されています。木材加工用機械作業主任者の仕事は、木材加工用機械の取り扱いに際し、作業員が安全かつ的確な作業を行えるように指揮管理をすることです。また、現場での作業中、治具や工具の使用状況を管理し、木材加工用機械に異常があった場合は、適切な処置を行います。資格取得には、3年以上の実務経験があり、東京労働基準協会連合会が実施する技能講習を受講後修了試験に合格することが必要です。製材機械整備科、建築科などの訓練を修了した人は、講習科目受講の一部科目免除を受けられるので確認しておきましょう。

活躍場所
活躍できる場は、主に木材加工業の作業場です。この資格所有者を歓迎している企業は多く、就職・転職でかなり有利となるでしょう。製材業、木製品製造業をはじめ、建築材料卸売業、木造建築物の構造材の製造・加工、木造建築の大工業務などで需要があります。

収入と将来性
木材加工用機械作業主任者としての平均収入については明らかにされていません。その理由として、木材を加工する仕事では、正社員より派遣社員またはアルバイトの求人が多いことが考えられます。求人サイトを見ると、木材加工用機械作業主任者を歓迎する正社員を募集している企業もありますが、給与を見ても決して高くはないようです。ただし、資格の有無だけでなく経験年数も重要視されますので、実務経験が豊富であれば高収入をねらえるでしょう。木材加工用機械作業主任者は建材メーカーや木材加工業などで必置の資格であり、現場の作業員の安全を守るために欠かせない存在です。今後も一定の需要がある仕事ですので、資格を取得しておくと間違いなくキャリアアップにつながるでしょう。

向いている人
木材加工用機械作業主任者は、木材加工用機械の取り扱いに関して、作業を指揮管理する責任ある立場の人です。指揮管理を一歩間違えると大事故につながるだけに、作業を熟知していることはもちろんのこと、冷静で責任感がある人に向いています。またこの資格は実務経験があれば講習の受講と修了試験を受けることで取得できるため、ステップアップを考えている木材加工業従事者や転職を考えている方に向いているでしょう。

取得方法
18歳以上で、木材加工用作業の経験が3年以上あれば、2日間の技能講習を受講することで資格を取得できます。修了試験には「関係法令」も出題されますので、法律用語になじみのない方は講習中にしっかりと習得しておきましょう。なお、講習中に講師から修了考査の出題箇所について指示があるようです。こうした指示を聞きもらさずにしっかりとマークしておき、遅刻、欠席をすることなく受講することでほぼ資格を取得できるでしょう。技能講習の実施予定については、林業・木材製造業労働災害防止協会のHPの「講習・研修」ページで確認してください。



木材加工用機械作業主任者資格の難易度偏差値

偏差値0
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 木材加工用機械作業主任者 取得
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

各都道府県により異なる
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
試験開催地によって試験日等が異なります。
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

木材加工用機械作業主任者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 専門的資格(可) 必置資格 横綱クラス 特になし

木材加工用機械作業主任者試験概要

受験資格 ・満18歳以上
・木材加工用機械による作業に3年以上従事した者
・その他、厚生労働大臣が定める者
試験内容 講習内容(16時間)
・作業に係る機械、その安全装置等の種類、構造及び機能に関する知識
・作業に係る機械、その安全装置等の保守点検に関する知識
・作業の方法に関する知識
・関係法令
・修了試験
合格率 試験なし
願書受付期間 講習機関により異なる
試験日程 講習機関により異なる
受験地 講習機関により異なる
受験料 講習機関により異なる
(おおむね10000円程度)
合格発表日 講習修了後
受験申込・問合せ 公益社団法人 東京労働基準協会連合会
〒132-0021 東京都江戸川区中央1丁目8番1号 内宮ビル
TEL:03-5678-5556 FAX:03-5678-6433
ホームページ 公益社団法人東京労働基準協会連合会:技能講習:木材加工用機械作業主任者技能講習のご案内
http://www.toukiren.or.jp/kousyu_08.html

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