屋外広告士
街をいろどるカラフルな広告物は、ときに景観を害したり、倒壊などの事故で市民を傷つける恐れさえあります。こうしたトラブルを避けるための法律として屋外広告物法があり、屋外広告業者は遵守が義務づけられています。屋外広告士は、この法律に関する知識や設計、デザイン、施工の技能を国土交通大臣が認定する公的資格です。業務主任者の資格要件のひとつにもなっており、屋外広告を業務にする場合にはぜひ取得したい資格です。
資格詳細
大型看板や広告塔、ネオンサインなどの屋外における広告物の制作、施工に関しての専門知識と技術があることを認定する公式資格です。屋外広告業を行う場合、各営業所に業務主任者を設置することが義務づけられていますが、屋外広告士は「業務主任者」に必要な資格の一つです。したがって、屋外広告士の資格を取得すると「業務主任者」として従事できるため、屋外広告業ではぜひ取得しておきたい資格です。受験資格には、3年以上の広告物の制作、施工などの実務経験が必要であり、法規やデザイン、施工などに関する学科試験と、実技試験(設計またはデザインを選択)を受けます。また、1・2級建築士や1・2級建築施工・土木施工管理技士の資格を有する人は、一部の試験科目が免除されるため受験しやすいです。
活躍場所
屋外広告の制作・施工会社が主に活躍できる場所です。屋外広告事業を行っている会社は、営業所または支店に屋外広告士1名を置く義務が屋外広告物法で定められています。そのため資格を取得していると、どの町に行っても需要があり職場で必要な社員となるため、就職には強いです。仕事内容としては、設置する看板の詳細や取り付けに関する打ち合わせから設置管理までの業務を行います。
収入と将来性
屋外広告士は、看板系の企業では規定に沿っている広告制作のためには欠かせない人材のため、有資格者は手当が支給されることが多いです。また、看板系の企業の大半は中小企業ですから収入はサラリーマンの平均的な所得と変わりませんが、ある程度規模の大きい会社であれば取引先に大手があることで収入アップや出世も期待できるでしょう。近年はインターネットによる広告も増えてきていますが、一方で屋外広告の分野でもデジタルサイネージという電子による広告などが急速に拡大しており、屋外広告士の仕事は今後もますます増加することが予想されます。そのため屋外広告士の仕事を極めるには、デジタル分野の資格も取得しておくとよいでしょう。
向いている人
屋外広告士の受験資格が実務経験3年以上であることから、現在屋外広告業の会社に勤めて3年を過ぎた方でまだ資格を取得していない人におすすめの資格です。資格を取得すると業務主任者になれるため、特別手当が支給されることが多く経済面でメリットがあります。その他にも現場の管理監督者としてより重用されますので、ステップアップを考えている人にも向いている資格と言えます。屋外広告の設置には、デザイン性だけでなく土地の建築規定を遵守しているか、施工技術は確かであるかなどいろいろな分野のことが絡んでくる仕事でもあるため、何事にも柔軟に対応できる人に向いています。
取得方法
屋外広告行政研究会が発行する「屋外広告の知識」を用意しておきましょう。 法令、デザイン、設計・施工と各種あり、ほぼ試験内容が網羅されています。また日本屋外広告業団体連合会で発売されている「屋外広告士試験問題集」には、過去4年分の過去問題が掲載されています。過去問題集を繰り返し解くことで出題の傾向が分かってきます。また試験では全ての科目を平均して点を取る必要があります。そのため苦手な科目を集中して勉強するのもポイントです。各地区の連合会事務局で開かれる事前講習会は、試験の出題ポイントの解説や実技のコツなどを聞ける良い機会ですからぜひ参加しましょう。
屋外広告士資格の難易度偏差値
超簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 屋外広告士試験 合格
所轄・主催:
日本屋外広告業団体連合会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2024年資格日程
願書受付
2019年5月16日~2019年8月9日
試験日
2019年10月20日
合格発表
2019年12月13日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
屋外広告士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
公的資格 | キャリアアップ(可) | 特になし | 横綱クラス | 独学 |
屋外広告士試験概要
受験資格 | 18歳以上で実務経験3年以上 |
試験内容 | 学科試験 ・関係法規 ・設計・施工 ・広告デザイン 実技試験 ・屋外広告物の設計またはデザイン |
合格率 | 27.50% |
願書受付期間 | 5月中旬~8月中旬 |
試験日程 | 10月下旬 |
受験地 | 札幌・仙台・新潟・金沢・東京・名古屋・大阪・広島・丸亀・福岡・鹿児島 |
受験料 | 17824円 |
合格発表日 | 12月中旬 | 受験申込・問合せ | 一般社団法人 日本屋外広告業団体連合会 試験課 〒130-0014 東京都墨田区亀沢1-17-14 TEL:03-3626-2231 |
ホームページ | 屋外広告士制度のご案内|日広連 http://www.nikkoren.or.jp/okugai/ |
屋外広告士のレビュー
(1件)
まえがみ
ニッチな資格
2023年07月08日
あまり役に立ちません。
持っていたとしても資格手当が期待できるのは屋外広告業のみです。
屋外広告士は事業所に付き1人いれば足りる(宅建のように5人に付き1人みたいなものもない)ので
正直屋外広告業を営む会社社長か、独立を考えている人以外受ける意味はありません。
ただしそもそも屋外広告業という市場全体が縮小傾向です。
しかも屋外広告の点検は屋外広告士でなくても電気工事士や建築士でも可能であり、
それどころか自治体によっては都道府県が実施する講習受講者でもOKとしていることも多く、
資格としての値打ちは極めて小さいです。
そのくせ難易度はとても簡単とは言いづらく、受験料も18000円位するので割高なうえに、
なんと受験には実務経験が必要でクソコスパ資格と言って差し支えありません。
持っていたとしても資格手当が期待できるのは屋外広告業のみです。
屋外広告士は事業所に付き1人いれば足りる(宅建のように5人に付き1人みたいなものもない)ので
正直屋外広告業を営む会社社長か、独立を考えている人以外受ける意味はありません。
ただしそもそも屋外広告業という市場全体が縮小傾向です。
しかも屋外広告の点検は屋外広告士でなくても電気工事士や建築士でも可能であり、
それどころか自治体によっては都道府県が実施する講習受講者でもOKとしていることも多く、
資格としての値打ちは極めて小さいです。
そのくせ難易度はとても簡単とは言いづらく、受験料も18000円位するので割高なうえに、
なんと受験には実務経験が必要でクソコスパ資格と言って差し支えありません。
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