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実用フランス語技能検定

フランスのみならず多くの国や地域、国際機関で常用されているフランス語。文部科学省後援の実用フランス語技能検定は、そんなフランス語の技能を測定できる日本唯一の検定試験です。ユニークなのは、検定の基準が社会生活および日常生活に立脚している点で、留学などでフランスに滞在する人の生活に役立つ内容となっています。

資格詳細
英語に次いで2番目に多い世界29カ国の公用語であるフランス語は、日本でも第2外国語として非常に人気のある言語です。実用フランス語技能検定、通称「仏検」は、公益財団法人のフランス語教育振興協会が実施する文部科学省後援の公的な検定試験で、日本でフランス語を学習する人にとっては定番の登竜門。1981年に始まって以来、多くの学習者が挑戦してきました。1級から5級まで、7つの級位(準1級と準2級を含む)が用意されており、自分の学習レベルに応じて受験でき、フランス語学習のステップアップを確認することができます。

活躍場所
世界第2位の共通語であるフランス語は、本家フランスのほか、スイスやベルギー、そして旧植民地のアフリカ諸国で利用されています。これらの国ぐにに関連する外資系企業や商社などでは、フランス語スキルは必須です。また、フランス語圏には発展途上国が少なくないので、国際協力開発関係の組織や機関でもフランス語の能力が非常に重宝されます。国内外で翻訳や通訳として活躍している人もいますし、単に趣味として、文学や音楽といったすぐれたフランス文化をもっと楽しみたいという人にも人気の検定試験です。

収入と将来性
仏検は、英検などと同様、直接的に収入に結びつくような検定試験ではありません。また、フランス語の能力がビジネスに活かせるかどうか、その能力がどれほど高く評価されるかは、仕事によりまちまちです。基本的には、英語と同じように、社会的に広く通用する教養のひとつといった程度のものかもしれませんが、ビジネスでの汎用性という点では英語に大きく劣ると言わざるをえません。ただし今後、フランス語を公用語とするアフリカ諸国が発展してくるようになれば、フランス語話者の仕事上の価値も大きく高まる可能性があります。

向いている人
仏検の受験者の多くは、フランス語の学習レベルを確認したい人、またはフランス留学を目指している人および留学経験者です。また、美術や料理に関連してフランス語を身につけたいという人が、仏検を学習の目安としているケースも目立ちます。目的はなんであれ、日本でフランス語を勉強している人すべてにおすすめできる公的な検定試験です。

取得方法
フランス語は英語よりも難しい外国語だと言われています。もっとも難しいのがリスニングで、フランス語の会話を聞き取ることは、連音の多さなどから難度が高くなりがちです。受験対策として、この聞き取り能力をきたえることが常に最重要課題になります。トレーニング方法は、とにかくネイティブのフランス語をたくさん聞くこと。聞いて理解するトレーニングをおこたらないことです。読み書きや話すことは、比較的、難しくありませんので、リスニングに重点をおいたトレーニングがフランス語の上達のコツです。



実用フランス語技能検定資格の難易度偏差値

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級
偏差値69 偏差値62 偏差値55 偏差値51 偏差値46 偏差値0 偏差値0
難関
難関
普通
普通
簡単
判定不能
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 実用フランス語技能検定試験○級 合格
所轄・主催:
文部科学省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

11月実施分の合格発表日は不明
願書受付
2020年9月1日~2020年10月14日
試験日
2020年11月15日
合格発表
不明
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

実用フランス語技能検定資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 趣味実用 特になし 大関クラス 独学 通学 公式テキスト

実用フランス語技能検定試験概要

受験資格 不問
試験内容
1級

「聞く」「話す」「読む」「書く」という能力を高度にバランスよく身につけ、フランス語を実地に役立てる職業で即戦力となるレベル。
一次試験:
筆記(120分)書き取り・聞き取り(約40分)
二次試験:
個人面接(約9分)

準1級

日常生活や社会生活を営む上で必要なフランス語を理解し、一般的な内容はもとより、多様な分野についてのフランス語を聞き、話し、読み、書くことができるレベル。
一次試験:
筆記(100分)書き取り・聞き取り(約35分)
二次試験:
個人面接(約7分)

2級

日常生活や社会生活を営む上で必要なフランス語を理解し、一般的なフランス語を聞き、話し、読み、書くことができるレベル。
一次試験:
筆記(90分)書き取り・聞き取り(約35分)
二次試験:
個人面接(約5分)

準2級

日常生活における平易なフランス語を、聞き、話し、読み、書くことができるレベル。
一次試験:
筆記(75分)書き取り・聞き取り(約25分)
二次試験:
個人面接(約5分)

3級

フランス語の文構成についての基本的な学習を一通り終了し、簡単な日常表現を理解し、読み、聞き、話し、書くことができるレベル。
一次試験:
筆記(60分)書き取り・聞き取り(約15分)

4級

基礎的な日常的フランス語を理解し、読み、聞き、書くことができるレベル。
一次試験:
筆記(45分)書き取り・聞き取り(約15分)

5級

初歩的な日常的フランス語を理解し、読み、聞き、書くことができるレベル。
一次試験:
筆記(30分)書き取り・聞き取り(約15分)
合格率 54.0%(3級)
願書受付期間
1級:
4~5月
準1級:
9~10月
2級・準2級・3級・4級・5級:
4~5月・9~10月
試験日程
1級

一次試験:
6月
二次試験:
7月

準1級

一次試験:
11月
二次試験:
1月

2級・準2級

一次試験:
6月・11月
二次試験:
7月・1月

3級・4級・5級

一次試験:
6月・11月
受験地 全国主要都市とフランス・パリ
※級によっては実施されない会場がある
受験料 単願
1級:
13500円
準1級:
11500円
2級:
9000円
準2級:
8000円
3級:
6000円
4級:
5000円
5級:
4000円
※パリ会場は別料金
合格発表日 各試験日の約1カ月後に郵送(Web上でも確認可)
受験申込・問合せ
仏検受付センター

TEL:03-6234-9381 / FAX:03-3587-4005
開設期間:9月2日(月)から11月22日(金)まで
受付時間:月曜日~金曜日(祝祭日を除く)9:00~17:00

公益財団法人フランス語教育振興協会 仏検事務局

TEL:03-3230-1603 / FAX:03-3239-3157
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル
受付時間:月曜日~金曜日(祝祭日を除く)9:00~17:00
ホームページ 仏検のAPEF/公益財団法人フランス語教育振興協会
http://apefdapf.org/

実用フランス語技能検定のレビュー

(1件)
BCG
資格取得まで

2022年12月20日
フランス語は大学1回生のころから第2外国語として学んでいました。3年ほど勉強したあと、この資格を取得できました。
元々、言語の学習というのは終わりのないものです。なので自分は仏検の準2級を当面の目標にして勉強を続けていました。
仏検の試験は、1次が筆記、2次が面接となっています。
筆記試験の対策には、試験勉強というよりは、ネットでフランス語のニュースを読んだり、簡単な日常会話のリスニングをしたりといった気軽な勉強法をしていました。
面接の対策は難しいですが、毎日、過去の出題内容を音読することでスピーキングの訓練をしていました。
試験の1カ月前くらいから過去問に本格的に取り組み、準2級に合格することができました。
準2級レベルでは、日常会話ができる程度のフランス語が身につくので、目標とするのにちょうどいいレベルだと思います。
フランス語は英語と違って日常的に触れる機会があまりない言語です。最初はわからないことばかりだと思いますが、根気よく勉強を続けることが大切だと思います。
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