型枠施工技能士
コンクリートなどを成形する際、液状材料を所定の形状に誘導して固めるために欠かせないのが型枠です。経済的かつ効率的に建築がおこなえるため、型枠とコンクリートをもちいた型枠工法はよく採用される手法となっています。型枠施工技能士は、その型枠施工に関する技能を認定する国家資格です。学科および実技試験がおこなわれます。
資格詳細
型枠とは、建物を建設する際に、コンクリートを流し入れて所定の形状に固めるために必要な仮設の枠組です。建物の形状に合わせてさまざまな型枠をつくり、コンクリートを流し入れて固め、型枠を取り外す仕事をする職人を型枠大工と呼んでいます。型枠施工は建設業では代表的な仕事であり、各構造物により、型枠の形体は千差万別のため、高度な技術が要求されます。型枠工事を行う現場はさまざまですが、その現場ごとに必要な技術が違いますので、スキルアップを目指すならば、いろいろな現場を経験して、一つひとつの技術を習得していくことが大切です。型枠施工の仕事は未経験から始められますが、ある程度技術を身につけてきたら、まず目指すべき資格はこの型枠施工技能士です。建設業界には数多くの資格がありますが、型枠組立作業に必要とされる技能があることを認定する型枠施工技能士は、型枠大工を極めたいのであれば、ぜひ取っておきたい国家資格です。この技能士資格保有者を歓迎する求人案件も多数みられますので、高く評価されている資格といえるでしょう。等級は1級と2級があり、2018年からは新たに型枠工事の基本的な技能を持っている方や、これから仕事に就く予定の方などを対象とした3級が加わりました。
活躍場所
主に建設会社や工務店に就職し、ビル工事や、道路や橋などの土木工事の現場で作業します。ビル工事は都会が中心ですが、道路や橋は全国各地にあるため、土木工事の現場での需要が多いでしょう。
収入と将来性
未経験で入社したばかりの初任給はあまり期待できませんが、経験を重ねて技術を磨き、型枠施工技能士資格を取得すると、高収入が期待できます。型枠大工の仕事はいつの時代も必要な職業ですので、まず仕事がなくなることはありません。求人サイトを見ても、型枠施工技能士を求めている企業が非常に多く見られます。先の見えない時代にあっても、安定した需要があるでしょう。型枠工は中高年が中心となって活躍していますが、これからは理論と技能を修得した型枠施工技能士の資格保有者が多くなると予想されています。
向いている人
型枠大工の仕事に興味がある方なら、未経験でも始められますので、先輩の指導を受けて、腰をすえて技術を身につけたいという方におすすめです。型枠施工技能士の資格は、実務経験を積んでから、収入アップを含め、仕事の幅を広げるために目指すとよいでしょう。
取得方法
試験は学科と実技がありますが、実技試験は全て手作業で組み上げるため、難易度が高いそうです。試験に向けて、職場の先輩から資格取得のコツやポイントを教わるとよいでしょう。地域によっては、受検準備講習会を開いているところもあります。学科試験は数年間分の過去問を繰り返し学習し、問題の傾向をつかむことがポイントです。過去の試験問題は、1級から3級まで、中央職業能力開発協会のサイトで閲覧できます。また、試験問題集(1・2級)がネットで購入できるほか、「雇用問題研究会」のホームページで申し込むこともできます。また、YouTubeで実技テストの様子を撮影した動画などがアップされていますので、見ておくとよいでしょう。情報や資料が比較的多いので、試験対策を立てやすいのではないでしょうか。
型枠施工技能士資格の難易度偏差値
1級 | 2級 |
---|---|
普通 |
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級型枠施工技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
記載内容は学科試験の情報。
願書受付
2020年10月5日~2020年10月16日
試験日
2021年1月24日
合格発表
2021年3月12日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
型枠施工技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
型枠施工技能士試験概要
受験資格 | 1級 ・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる 2級 ・実務経験2年以上 ※学歴により実務経験が不要になる |
試験内容 | 1級・2級 学科試験 ・施工法 ・材料 ・建築構造および土木構造 ・製図 ・関係法規 ・安全衛生 実技試験 ・型枠工事作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 18200円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |