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地図地理検定

身近なテーマで奥の深い探究ができることから、ひそかに人気の「地図」の世界。地図から正確な地理情報を深く読み取るには、専門的な知識が必要になります。日本地図センターが実施する地図地理検定は、その地図の知識と技能をためす民間検定。初歩的な「一般」と専門的な「専門」の2つの試験が用意されており、「専門」で5回、1級に認定されると、「地図地理力博士」の称号が授与されます。地図が好きな人におすすめです。

資格詳細
インターネットやカーナビの普及により、紙の地図を見る機会は減少しています。しかし、地図には単に道路の情報だけでなく、さまざまな情報が含まれています。そのような地図の情報を正しく読み取るためには、専門的な知識と技能が必要です。日本地図センターは国土地理協会と共同で地図地理検定を実施しています。本検定は地図の読み方や地図を見て景観や自然を予測するなどの知識が求められるため、実務的な観光地理ではないことに留意してください。検定は基礎的なレベルの「一般」と、より高度なレベルの「専門」に区分されています。「専門」の成績上位者は、成績に応じて1?3級が認定されます。受験者は、「一般」からでも「専門」からでもチャレンジすることが可能です。また、「専門」を受験し、一定以上の得点を獲得した方や1級を5回認定された方には、「地図地理力博士」という称号が授与されます。この検定の内容は、地図記号を暗記したり、等高線を読み取ったりするだけではなく、自然環境や世界地理、社会文化などに幅広く及び、試験には時事問題や歴史に関する問題も出題されます。

活躍場所
地図地理検定は就職や転職に直接的なメリットをもたらす資格ではありませんが、地図製作会社や観光業では、検定を通して学んだ知識を活かせる可能性があるでしょう。

収入と将来性
就職に有利になるという資格ではないため、収入は期待できませんが、地図や地理の知識は観光業などで役に立つでしょう。本資格を取得するメリットは、地図を読む力が身につき、地理に詳しくなることです。一部の大学では、本資格取得者を評価の対象または参考にしているケースもあります。地図にはさまざまな情報が記載されているので、地図の読み方が理解できていれば、地図が苦手な方も地図を楽しく見ることができるでしょう。スマホの地図アプリも手軽に利用できますが、画面サイズが小さく使いにくい場合もあります。しかし、紙の地図ではサイズの制約がなく、細かい情報まで記載されており、これらの点はデジタルよりも優れていると言えるでしょう。楽しく地図を読み、使う力を養うために、本検定にチャレンジする人が増えていくことが期待されます。

向いている人
比較的新しい検定のため、まだあまり知られていないこともあり、受験者は20代以上の大人が大半ですが、小・中学生の受験者も増えています。受験資格に制限がないため、地図や地理について学習したい方には最適です。趣味や教育、仕事で地図を使う方にとっては新たな発見があるでしょう。また、自分自身の地図や地理の知識レベルを知りたい人にもおすすめです。

取得方法
地図地理検定の通信講座などは存在しないため、勉強方法は独学になります。受験者がそれほど多くないため、参考書などはほとんどありませんが、ただ一つ過去問題集は発売されていますので、問題を何度も解いて弱点を把握し、徹底的に補強しましょう。また、日本地図センターの公式サイトで公開されている過去2回分の問題と解答・解説を上手く活用してください。ちなみに、「一般」の問題は小中高の学習指導要領、過去の大学入学共通テスト(センター試験を含む)、「過去問集新選100」などを参考に作られます。「専門」の問題は高等学校の学習指導要領、過去の大学入学共通テスト(センター試験を含む)、国公立大学個別学力検査などを参考に出題されます。



地図地理検定資格の難易度偏差値

専門1級 専門2級 専門3級 一般
偏差値55 偏差値50 偏差値48 偏差値42
普通
簡単
簡単
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 地図検定一般 合格
所轄・主催:
一般財団法人日本地図センター
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
~2020年6月4日
試験日
2020年6月14日
合格発表
2020年7月中旬
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

地図地理検定資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 趣味実用 特になし 大関クラス 独学

地図地理検定試験概要

受験資格 不問
試験内容
地図地理検定(専門)

地図・地理の実務経検者、専攻・研究・指導者、地図や地理を趣味とする人などを対象として出題。
・地図の投影法
・測量・地図の基準
・地図の表現法
・地図の歴史と古地図
・空中写真とリモートセンシング
・GIS・web地図
・地形図の読図・計測
・主題図と防災・環境
・世界や日本の地図・地理
・その他

地図地理検定(一般)

一般的な基礎知識を問う問題。社会科や理科等の教科書、テレビ、新聞などでよく目にする地図や地名について出題。
・地図の記号・縮尺
・地形図や空中写真
・日本の都道府県や市町村
・世界の国々と都市
・日本や世界の自然
・その他

地図地理検定(専門)では、成績上位者を1級~3級に認定し、1級認定3回で「準地図地理力博士」に、5回で「地図地理力博士」に認定する。地図地理検定(一般)は、60点以上で「合格」となる。
合格率 63.4%(一般)
願書受付期間 1月下旬~6月上旬・6月中旬~11月中旬
試験日程 6月中旬・11月上旬
受験地 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡
受験料
専門:
4000円
一般:
3000円

※併願は5000円
※リピーター割引あり
合格発表日 試験終了後
受験申込・問合せ 一般財団法人 日本地図センター 地図研究所 文化事業部
〒153-8522 東京都目黒区青葉台4-9-6
TEL:03-3485-5417 FAX:03-3485-5593
ホームページ 地図地理検定
http://www.jmc.or.jp/chizuken/info.html

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