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土壌環境監理士

環境汚染といえば、大気汚染や海洋汚染が真っ先に思い浮かびますが、土壌や地下水に対する汚染もきわめて深刻な問題です。土壌環境監理士は、土壌および地下水の汚染について適切に調査をおこない、最善の対策を立てられる人材を認定する民間資格で、社団法人・土壌環境センターが主催する認定試験に合格することで取得できます。地上と地下の環境を守るスペシャリストとして、社会的な意義が非常に高い環境系資格です。

資格詳細
土壌汚染は、水や大気の汚染と比べるとその範囲が局所的ですが、目に見えないため、汚染に気づきにくく、一旦汚染されると、長い期間続くことが特徴です。このような土壌・地下水汚染の調査や対策を適切に行うには、技術だけでなく法律や環境保全に関する広範な知識を持った専門家の総合的な監督が必要です。そのため、土壌環境監理士という資格制度があります。この資格は、土壌・地下水汚染に関する調査や対策について正確な知識と判断力を持ち、土壌地下水環境保全分野で社会から信頼される人材を認定するものです。試験は筆記と面接があり、記述式の筆記試験の合格者が口頭試問の面接試験に進むことができます。試験に合格し、登録申請を行うと資格名が付与されます。登録有効期間は3年間です。登録を更新するには、センター指定のセミナーや研修会に参加することが必要です。本資格は、環境系資格の中で技術士に次いで難関と言われています。

活躍場所
土壌汚染調査、土壌改良工事、環境保全に携わる事業に取り組んでいる企業や自治体での活躍が期待されます。本資格の知識は、農業や建設など幅広い業界の仕事で活かせる可能性もあります。

収入と将来性
一般的に環境エンジニアの年収は比較的低い傾向があります。この職業は公共性が高く、安定性がありますが、高収入とは言い難いでしょう。ただし、経験年数や役職によっては高収入を得る可能性もあります。特に土壌環境監理士の仕事は、公共性が高く、社会的な需要も一定程度存在することが特徴です。土壌環境監理士の役割は目立つ仕事ではありませんが、産業の発展において環境保全は非常に重要であり、環境問題に立ち向かう人材は不可欠な存在と言えます。土壌環境監理士は、社会にとって常に必要な存在であり、縁の下の力持ちと呼べる存在です。さらに、現代社会では環境保全を軽視した企業には反発が起こります。このような意味でも、環境エンジニアの将来性は安定していると言えるでしょう。

向いている人
土壌環境監理士試験の受験資格は、実務経験のほかに、資格などの要件を満たしていることが必要です。まず、土壌環境センターの公式サイトで受験資格をしっかり確認しておきましょう。受験資格が細かく規定されていることもあり、本試験の合格者には、調査コンサルティング会社、分析業、建設会社、プラントメーカーなどに従事している人が多いようです。

取得方法
土壌環境監理士の試験範囲は広範囲にわたります。さらに、筆記試験は記述式であるため、毎年同じような問題は出題されません。そのため難易度が一層高くなります。また、受験資格に「実務経験が3年を超える者」とあるように、実務の経験が少ない人にとっては厳しい試験になるかもしれません。試験対策としては、過去問題を徹底してやることにつきますが、土壌環境センターが主催する講習会(開催地は東京)でも勉強できます。過去の筆記試験問題は、土壌環境センターのホームページにも公開されています。



土壌環境監理士資格の難易度偏差値

偏差値67
難関
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 土壌環境監理士資格認定試験 合格
平成○年○月○日 土壌環境監理士 登録
所轄・主催:
一般社団法人土壌環境センター
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
2019年6月3日~2019年7月31日
試験日
2019年9月7日
合格発表
不明
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

土壌環境監理士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 就職や転職にすごく有利 特になし 関脇クラス 講習 通学

土壌環境監理士試験概要

受験資格
実務経験

・土壌・地下水汚染の調査・対策に関する実務経験が3年を超える者
・大学院の土壌・地下水汚染調査・対策の研究期間が3年を超える者
・上記の実務経験と研究期間の合計が3年を超える者

資格等

・土壌汚染対策法で定める技術管理者試験合格者
・技術士登録者で、以下の技術部門・選択科目の者
 ・建設部門(土質及び基礎、または建設環境)
 ・応用理学部門(地質)
 ・環境部門(環境保全計画、または環境測定)
 ・衛生工学部門(廃棄物管理)
・水質関係第1種公害防止管理者試験の合格者
・土壌・地下水汚染に関する研究での博士号(工学)取得者
・土壌環境センターの土壌環境保全士の資格を継続して6年以上保有している者
試験内容
筆記試験:
記述式
・安全
・法律
・環境保全
・基礎知識
・調査・計画
・対策
・コミュニケーション

面接試験:
口頭試問
 土壌環境監理士にふさわしい経験と業務遂行能力を有しているかを確認
合格率 17%程度
願書受付期間 6月上旬~7月下旬
試験日程
筆記試験:
9月上旬
面接試験:
11月中旬
受験地 東京
受験料 18850円

※国家公務員または地方公務員は免除
合格発表日 12月
受験申込・問合せ 一般社団法人 土壌環境センター 資格制度事務局
〒102-0083 東京都千代田区麹町4丁目5番地 KSビル3階
TEL:03-5215-5955 FAX:03-5215-5954
ホームページ 土壌環境監理士【一般社団法人 土壌環境センター】
http://www.gepc.or.jp/shikaku-info/1kanrishi.html

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