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古民家鑑定士

建築分野で日本の伝統を現在に遺す「古民家」。古民家鑑定士は、築50年以上の古民家を鑑定し、評価する公的資格です。耐久性や希少性、文化的な住環境の保存などの総合的な判断基準により古民家鑑定書を発行できます。試験は「総論」「伝統構法」「在来工法」の3科目で構成され、科目ごとの合格状況により「1級」「2級伝統」「2級在来」のいずれかの級位が認定されますが、「総論」に合格しないと資格を取得することはできません。

資格詳細
最近では、古民家をリノベーションして住居やカフェなどに活用する傾向があります。古民家は、長い年月を経た独特の魅力と心地よさが特徴です。古民家鑑定士は、一般財団法人職業技能振興会によって設立された資格であり、主な役割は築50年以上の伝統的な日本の住宅で使用されていた構造や工法(伝統構法や在来工法)を評価することです。古民家鑑定士は、伝統的な建築資材に詳しく、また、古民家で培われた日本の気候風土に適した持続可能な住環境を次世代に受け継ぐための知識と経験を身につけています。古民家鑑定士の使命は、将来の世代に受け継がれるべき日本の住まいの文化を保護し活用することです。鑑定士になると、古民家の調査を行い、わかりやすい古民家鑑定書を発行する業務に携わります。資格試験は、総論、伝統構法、在来工法の3科目からなり、合格内容に応じて異なる資格が与えられることが特徴です。具体的には、3科目全てに合格すると古民家鑑定士1級となり、総論と伝統構法、または総論と在来工法に合格すると2級の資格が認定されます。総論科目を落とすと不合格となるため注意が必要です。試験は、月に1回のペースで全国各地で実施されます。また、3年ごとに更新講習を受講し、資格証を更新する必要があります。

活躍場所
ハウスメーカーの新築やリフォーム担当の営業職の方が多く試験を受けていることから、建築や不動産に関わる仕事で、古民家のリフォームや古民家物件の売買などで知識を活かせるでしょう。なお、資格取得後の活動については、地域の全国古民家再生協会各支部がサポートを行っていますので相談してみてください。

収入と将来性
古民家鑑定士の収入は一般的には高いとは言えませんが、経験豊富で高度なスキルを持つ鑑定士はより高額な報酬を得ることがあります。また、所属する組織や個人での活動、地域によっても収入に差があります。古民家鑑定士は文化財保護、老朽化した古民家の修復、観光やイベントへの活用などの観点から見て、将来も需要が安定していくと考えられます。日本の伝統文化や歴史への関心が持続する限り、古民家鑑定士の専門知識とスキルには一定の需要があるでしょう。

向いている人
古民家鑑定士は、古民家の有効活用や購入を考えている方、古民家に関連する仕事に従事している方におすすめの資格です。この資格は、不動産や建築関連、工務店などの業界に携わる方々の受験が多い傾向にありますが、20歳以上の方であれば、古民家をDIYしたい方など、どなたでも受験できます。

取得方法
古民家鑑定士の試験問題は、公式テキストの内容に沿っていますので、公式テキストを使って勉強してください。自己学習に不安がある場合は、受験対策講習の受講もおすすめです。講習は全国各地で開催されており、試験直前に同じ会場で受講することもできますので、試験当日に最終チェックとして利用するのも効果的です。ただし、講習のみの申し込みはできないため、必ず試験も申し込んでください。試験では公式テキストを持ち込むことができ、公式サイトでも試験当日の持参物に明記されていますので、忘れずに持っていきましょう。ただし、受験者の声によると、テキストを持ち込んでも50分の試験時間内に60問の二者択一問題に答えるため、非常に忙しい状況で分からないことを調べる余裕はあまりないようです。試験前に試験官からも、分からない問題は一旦飛ばすようアドバイスがあったそうです。



古民家鑑定士資格の難易度偏差値

1級 2級伝統 2級在来
偏差値42 偏差値39 偏差値39
簡単
超簡単
超簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 古民家鑑定士○級 合格
所轄・主催:
財団法人職業技能振興会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

会場により日程が異なる
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
試験開催地によって試験日等が異なります。
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

古民家鑑定士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 特になし 特になし 大関クラス 独学 通学

古民家鑑定士試験概要

受験資格 20歳以上
試験内容 ・総論
・伝統構法
・在来工法

3科目すべて合格で「古民家鑑定士1級」認定
総論と伝統構法が合格で「古民家鑑定士2級伝統」認定
総論と在来工法が合格で「古民家鑑定士2級在来」認定
総論が不合格の場合、他の科目の合否に関わらず、資格は認定されない
合格率 約80%
願書受付期間 試験日の1週間前まで
試験日程 4月~2月
受験地 全国各地
受験料 9000円
合格発表日 受験月の翌月10日
受験申込・問合せ 一般財団法人 職業技能振興会
〒106-0032 東京都港区六本木3-16-14 KYビル4階
TEL:03-5545-5528 FAX:03-5545-5628
ホームページ 古民家鑑定士試験情報
http://www.kominkapro.org/

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