冷凍空気調和機器施工技能士
冷凍空気調和機器(冷凍空調機器)とは、各種エアコンや冷凍庫など、冷媒をもちいた機器のことです。冷凍空気調和機器施工技能士は、それら冷凍空調機器の施工技術を認定する国家資格。試験は都道府県職業能力開発協会が実施し、学科試験と実技試験からなり、実技では銅管のフレア加工や曲げ加工といった配管技能などがためされます。
資格詳細
冷凍空気調和機器は、冷凍・冷却や温度・湿度、清浄度などを調整する空気調和を行う機器のことで、冷暖房設備、冷凍冷蔵装置、温湿度調整装置、空気調節装置などはこれらの機器を組み合わせたものです。冷凍空気調和機器施工技能士は、都道府県職業能力開発協会が実施する技能検定制度の一つで、昭和49年から実施されています。冷凍・冷却や空気調和機器をはじめ、それらの機器の据え付け・整備に使用する機械や器工具の種類や使用方法、また高圧ガス取り締まり法といった関係法令について十分な知識を持っていることが求められます。また、冷凍空気調和機器の据え付け・整備、冷媒配管の加工・溶接の施工、気密試験や機能試験ができることも必要です。等級には1級から3級まであり、技能の程度から上級・中級・初級技能者に位置づけられます。受験するには、冷凍空気調和機器施工の実務経験が必須であり、どの級を受験するかで必要な実務経験年数も異なります。そのため、施工の技術を身に付けてから、働きながら専門知識などを勉強して試験に挑戦すると良いでしょう。また、この技能士の免許は職業訓練指導員の冷凍空調機器科における実技試験免除資格となっています。なお、類似した資格の「冷凍空調技士(第一種・第二種)」は、日本冷凍空調学会が実施する技術資格です。
活躍場所
冷凍・冷蔵設備に関わる設計・施工・メンテナンス等を行う企業で技術者として活躍できます。資格取得者は、実務経験を積んでいくことで独立も視野に入れられます。
収入と将来性
平均年収は比較的高いといえます。冷凍空気調和機器の専門家として、昇給や昇進も期待出来るでしょう。資格手当を支給する企業もあります。冷凍・冷蔵設備や機器の製造・保守には欠かせない資格であり、近年の冷凍食品や流通の増加に伴い、冷凍空気調和機器施工技能士は注目されていますので、将来的にも需要が見込めるでしょう。フロン排出抑制法の施行により、冷凍・空調に関するより高いサービス技術が求められる中、資格の重要性がますます高まっていくことが予想されます。
向いている人
ものを組み立てたり、修理したりすることが好きな人に向いているでしょう。また、どんな修理をしたのかを分かりやすく説明する必要があり、コミュニケーション力も必要です。故障診断などにおいては、迅速かつ適切な対応が求められるため、普段から故障の原因究明に知識と経験を活用して臨む勤勉さが必要です。
取得方法
試験では、冷凍空気調和機器についての機械工学的な論理、設置・整備方法、点検などを行うための専門知識、必要な工具などの知識が必要です。また高圧ガス取り締まり法についての知識も求められます。過去問をひととおり学習することが必須ですが、過去問題では理解しにくい箇所は、参考書でしっかりと学習しておく必要があります。参考書では「完全マスター 技能検定冷凍空気調和機器施工1級・2級対応」がおすすめです。冷凍空気調和機器施工技能士の試験は学科・実技ともに範囲が広いため、これまでは過去問題集しか利用できませんでしたが、本書は読者のニーズに応えて、機器の図やイラストなどを多く取り入れており、視覚的に分かりやすくなっています。学科と実技の両方の試験対策ができる一冊です。ネットなどでも購入できます。
冷凍空気調和機器施工技能士資格の難易度偏差値
1級 | 2級 | 3級 |
---|---|---|
普通 |
簡単 |
超簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級冷凍空気調和機器施工技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2024年資格日程
記載内容は学科試験の情報。
願書受付
2020年10月5日~2020年10月16日
試験日
2021年1月31日
合格発表
2021年3月12日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
冷凍空気調和機器施工技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 |
冷凍空気調和機器施工技能士試験概要
受験資格 | 1級 ・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる 2級 ・実務経験2年以上、または3級合格者 ※学歴により実務経験が不要になる 3級 ・不問 |
試験内容 | 1級・2級 学科試験 ・冷凍空気調和一般 ・施工法 ・冷凍空気調和危機および冷凍空気調和機器設備の整備 ・材料 ・電気 ・製図 ・関係法規 ・安全衛生 実技試験 ・冷凍空気調和機器施工作業 3級 学科試験 ・冷凍空気調和一般 ・施工法 ・冷凍空気調和危機および冷凍空気調和機器設備の整備 ・材料 ・電気 ・製図 ・安全衛生 実技試験 ・冷凍空気調和機器施工作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月上旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 16500円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |