一輪車指導員

見た目には難しそうにみえる一輪車ですが、年齢、性別、運動神経を問わず、だれでも楽しめる手軽なスポーツです。乗れるようになったときの喜びや達成感を幼少時に体験すると、チャレンジ精神の向上につながるなど、教育的効果も期待できます。何といっても一輪車に乗りながら、平衡感覚や反射神経、集中力を養えるため、現在、全国のほとんどの小学校には一輪車が置かれており、一輪車を教育に導入しているところもあります。（公社）日本一輪車協会では、一輪車の指導者の質と指導力向上を目的として、指導員制度を制定しました。協会の高校生以上の会員で指導者講習会を修了すると、公認インストラクターとして認定され、指導員証を取得できます。なお、これまでは指導者講習会への参加が必須でしたが、開催場所や開催日程が不定期なことや、遠方で参加できない人も多いため、通信での資格取得も可能になりました。ただし、通信で資格を取得された指導員の方への仕事の依頼は行っていませんので注意してください。詳細については、当協会ホームページの「指導員資格取得について」を参照してください。

一輪車指導員は、日本一輪車協会から指導員またはイベントなどでのデモンストレーターとして派遣されます。例えば、学校や児童館で開催される一輪車教室、運動会での一輪車競技の導入の際などに活躍できるでしょう。ちなみに、一輪車教室などでは、指導員一人で30人程度（レベル・年齢によって異なる）を担当します。イベントなどのデモンストレーションの場合は、指導員一人につき拘束時間は6時間以内という協会の決まりがあります。

一輪車指導員としての詳しい収入の情報はありません。日本一輪車協会から派遣されてイベントや一輪車教室などでインストラクターとして活動するため、収入は協会の規定や派遣先により異なるでしょう。ちなみに、協会が指導員を派遣するときは、指導料のほかに、交通費の実費、遠方の際は宿泊費などを派遣先に請求します。日本一輪車協会のホームページでは、一輪車を使うさまざまな競技種目が紹介されています。トラックレース、マラソンレースを始め、駅伝、音楽に合わせて演技し、創造性や美しさを競う種目などがあり、とくに近年は演技部門における人気が高く、大会も増えており、選手の技術力の向上が著しいようです。本資格を取得しておくことで、指導員として活動する以外にも、ご自身が競技に参加してみるのもよいでしょう。

子どもに教える場合が多いので、子ども好きの方で一輪車が得意な方にはうってつけの資格です。学童クラブなどの先生は取得しておくと役に立つことがあるでしょう。

日本一輪車協会または各県協会が行っている指導者講習会に参加すると取得できますが、開催地や開催日程は不定期ですので、当協会のイベント情報を参照してください。