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ボートレーサー(やまと学校)

全国24カ所のボートレース場で活躍するプロのレーサー。しぶきを上げながら水面を疾走する姿は多くの観客をわかせています。そのボートレーサーになるには、日本モーターボート競走会が設置した養成所「やまと学校」を卒業する必要があります。入学試験はかなりの狭き門で、わずか2.2%という合格率ですが、プロとなれば平均年収およそ1600万円。老若男女の差がない競技であり、実力次第で大きな成功を獲得できる仕事です。

資格詳細
競馬、競輪、オートレースに続いて1951年に公営ギャンブルに認定された競艇は、猛スピードで水面を滑走し、盛大な水しぶきを上げてターンし、「水上の格闘技」とまで言われる勇壮な公営競技です。パワフルなボートを体の一部のごとくあやつる競艇選手(ボートレーサー)は、成績がよければ年間に億単位の賞金をかせぐことができる夢のある職業です。れっきとした国家資格であり、国家試験に合格しないとレースに出場することはできません。

活躍場所
ボートレーサーが活躍するのは、もちろん全国24カ所の競艇場です。1周600メートルのコースを3周し、6艇で着順を争います。最上位のA1から最下位のB2まで、選手にはランクがあり、レースの成績によって上下します。高ランクほど、大きなレースに出場して多額の賞金を狙えるようになります。ボートを操縦するだけでなく、レースのたびに抽選であてがわれるモーターボートの整備も選手の仕事であり、これが勝敗を左右することもあります。レースのない日には、トレーニングや整備の勉強をおこなう選手もいます。

収入と将来性
他の公営競技と同様に、バブル崩壊後から現在に至るまで、競艇の人気は低迷しています。それにつれて賞金額も減少傾向にあり、ボートレーサーの収入は減ってしまいました。とはいえ、競艇場は主催の地方自治体にとって重要な収入源なので、そう簡単にはなくならないでしょう。また、ギャンブル業界は景気に大きな影響を受けるので、今後、日本経済が上向けば、競艇の人気も回復すると見られています。公営競技のなかでは選手寿命が長いほうなので、気長に続けることが必要かもしれません。また競馬や競輪とくらべるとマイナーな印象がある競艇ですが、選手の収入は競馬よりも水準が高く、平均年収2000万円ほど。ただしランクによる格差は大きく、A1ランクでは平均3400万円ですが、B2では500万円ほどです。A1には年収1億オーバーというスター選手もいます。賞金のほか、完走手当や悪天候手当、ナイター手当、敢闘賞などの各種手当ももらえます。

向いている人
競艇は主にマシンの力を使って勝敗を争う競技ですが、選手の身体能力はきわめて重要です。運動に自信のある人に向いています。また、養成学校の入学に身長および体重の制限があるように、競馬の騎手と同様、大柄な人には向きません。一瞬の油断で命を落としかねない危険なレースなので、注意力、集中力、判断力といったスキルも求められます。勝負の世界なので、ハングリー精神やチャレンジ精神といったメンタルも重要になります。さらに競艇選手はボートの整備もおこなうので、メカが得意ならなお最適でしょう。

取得方法
ボートレーサーは、国家試験に合格することで取得できる国家資格です。試験はだれでも受けることができますが、事実上、合格するためには福岡県にある養成機関「やまと学校」で1年間、学ぶことが必須となっています。やまと学校は年2回の入試があるものの、倍率は40倍ほどと、かなりの難関です。入試の受験資格として、15歳以上30歳未満という年齢制限に加え、身長175cm以下、体重47~57kg(女子は42~50kg)、視力0.8以上などの厳格な身体条件が設定されています。試験は第1次(学科および体力試験)、第2次(身体検査と適性検査、体力試験)、第3次(面接、身体検査、適性検査)の3段階でおこなわれます。



ボートレーサー(やまと学校)資格の難易度偏差値

偏差値68
難関
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

2020年資格日程

記載内容は一般試験の情報。
願書受付
2020年1月4日~2020年3月6日
試験日
2020年5月17日
合格発表
2020年5月下旬
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

ボートレーサー(やまと学校)資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
公的資格 専門的資格(秀) 業務独占資格 横綱クラス 通学

ボートレーサー(やまと学校)試験概要

受験資格
一般試験

・15歳以上30歳未満
・入学日において中学校を卒業していること
・身長:172cm以下
・体重:男子47kg以上55kg以下・女子42kg以上50kg以下
・視力:両眼とも裸眼で0.8以上(コンタクト・フェイキックIOL「有水晶体内レンズ」手術は不可)
・弁色力:強度の色弱でないこと
・聴力その他の健康状態:選手養成訓練を行うのに支障のない者
・禁錮以上の刑に処せられた者およびモーターボート競走法に違反して罰金以上の刑に処せられた者、成年被後見人または被保佐人、選手養成訓練中に成績不良または素行不良により養成を取りやめられた者のいずれにも該当しない者

スポーツ推薦試験

・一般試験の応募資格を満たしている者
・中学、高校、大学などにおけるスポーツ活動において優れた実績を収めた者(競技は不問)
試験内容 日本モーターボート競走会が設置した養成所「やまと学校」(福岡県柳川市)の入学試験(1次~3次)に合格して入校し、卒業することでプロのボートレーサーになることができる。

1次試験

学科試験:
高校入試程度の内容
・国語
・数学
・理科
・社会
体力試験

・握力
・背筋力
・跳躍力
・柔軟性
※スポーツ推薦候補者は人物試験を実施

2次試験

身体測定

・身長
・体重
適性試験

・操縦
・反応力
・注意力
・調整力
・動体視力
・心理判断
体力試験

・全身持久力
・筋持久力
・筋力
・瞬発力
・敏捷性
・柔軟性

3次試験

人物試験

・面接
身体検査

・眼科
・耳鼻咽喉科
・外科
・内科
・泌尿器科
適性検査

・視覚
・視野
・音感
・運動神経
合格率 2.20%
願書受付期間 8月~9月・5月~6月
試験日程 11月~12月・5月~6月
受験地
1次試験

関東・東海・近畿・四国・中国・九州の主要都市
2次試験

やまと学校(福岡県柳川市)
3次試験

やまと学校(福岡県柳川市)ほか
受験料
受験手数料

1次試験:
3000円
2次試験:
6000円
3次試験:
3000円
合格発表日 3次試験日から1カ月以内
※11月受験者は4月、5月は10月に「やまと学校」へ入学
受験申込・問合せ 一般財団法人 日本モーターボート競走会 ボートレーサー養成所 養成課
〒839-0263 福岡県柳川市大和町大坪54-1
TEL:0944(76)5051 FAX:0944(76)5058
ホームページ ボートレーサー養成所 | Professional Motorboat Racer Academy
http://www.boatrace.jp/yamato/

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