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ニット製品製造技能士

寒い季節には手放せないニット製品。いわゆる「編み物」であり、縫い物とは異なる特殊な製法です。ニット製品製造技能士は、各種ニットの製造技能を認定する国家資格。製造する製品ごとに、横編みニット製造作業、丸編みニット製造作業、靴下製造作業、横編みニット縫製作業、丸編みニット・たて編みニット縫製作業に区分されています。

資格詳細
冬に欠かせないニット製品は、セーターやカーディガンなどが代表的なアイテムですが、違う素材を利用することで、ポロシャツ、肌着、パンスト、靴下など、さまざまなものに使われています。糸をループの連鎖で編んでいくニットの手法により、伸縮性があり、通気性の良い製品が仕上がります。ニットデザイナーになるために必要な資格は特にありませんが、国家資格のニット製品製造技能士などの資格を取得していると、アパレル業界への就職では有利になるでしょう。ニット製品製造技能士は、製図や型紙作りから、裁断、縫製までの各種ニット製品の製造技能と知識を証明する資格です。製品ごとに、横編みニット、丸編みニット、靴下の製造作業や縫製作業など6つの作業に区分され、それぞれの作業に1級と2級の資格が用意されています。現在では、実技試験の選択科目は、丸編みニット製造作業と靴下製造作業の2区分からの選択となっているようです。靴下製造作業の実技は、ストッキングや靴下を丸編み機で製造する試験ですが、靴下、パンティストッキングを製造する仕事を目指す人にとってはとても役立つ資格ではないでしょうか。

活躍場所
メンズ・レディースからキッズまでの衣服を製造するアパレルメーカーが主な就職先となります。特に、ニットの製造を行う企業では、ニット製品製造技能士は歓迎されるでしょう。また、メーカーに所属しないで、フリーで活動する人もたくさんいるようです。

収入と将来性
メーカーに勤務しているニットデザイナーの収入は、サラリーマンの平均的な収入とあまり変わりないようです。求人情報を見ても、高い給与を提示している企業はわずかです。デザイナーには基本的に役職がありませんが、チーフとかになると、年収が上がる企業もあるようです。丸編機などで製造されるニット製品は、伸縮性に富み、ソフトな風合いもあり、肌着やベビーウエアなどにも欠かせない身近な存在です。また、ファッションのカジュアル化が進んでいる中で、現代のさまざまなライフスタイルにマッチするアウターウエアのニーズも高まっています。ニットは、近年では産業用資材や医療などの分野にも進出しており、ニット製品のニーズは今後もさらに高まっていくことが予想されます。

向いている人
ニット製品が好きな方には最適な仕事です。また、すでにニットメーカーにつとめている方ならば、ニット製品製造技能士を取得しておくとキャリアアップにつながり、転職にも有利になるでしょう。

取得方法
試験では、ニットに関する総合的な知識が問われる筆記と、ニット製造作業の実技が試されます。実技は、丸編みニット製造作業と靴下製造作業のどちらかを選択します。丸編みニット製造作業では、1級は婦人用ブラウス1枚と紳士用のポロシャツ2枚を7時間30分の時間内に製作します。2級はベスト1枚と紳士用のウイングカラーポロシャツ2枚を5時間以内に製作します。靴下製造作業では、パンティストッキング編み機を調整して、実際に製品を編む試験があり、どちらも日ごろの仕事の成果をいかに発揮できるかにかかってくるでしょう。実技試験の内容については、実施年によって変わるかもしれませんので、早めに都道府県職業能力開発協会のホームページで確認しておきましょう。



ニット製品製造技能士資格の難易度偏差値

1級 2級
偏差値52 偏差値44
普通
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ○級ニット製品製造技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

ニット製品製造技能士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 キャリアアップ(良) 名称独占資格 横綱クラス 独学 講習 通学

ニット製品製造技能士試験概要

受験資格
1級

・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験
※学歴により必要な実務経験年数が異なる

2級

・実務経験2年以上
※学歴により実務経験が不要になる
試験内容
1級・2級

学科試験

・ニット製品一般
・材料
・意匠図案
・安全衛生
・選択科目
 ・丸編みニット製造方法
 ・靴下製造法
実技試験

・選択科目
 ・丸編みニット製造作業
 ・靴下製造作業

3級

学科試験

・ニット製品一般
・材料
・安全衛生
・選択科目
 ・丸編みニット製造方法
 ・靴下製造法
実技試験

・選択科目
 ・丸編みニット製造作業
 ・靴下製造作業

基礎1級

学科試験

・ニット製品の種類
・ニット製品の製造の方法(選択科目)
 ・丸編みニット製造法
 ・靴下製造法
・繊維およびニット生地の種類および特徴
・安全衛生に関する基礎的な知識
実技試験

・選択科目
 ・丸編みニット製造作業
 ・靴下製造作業

基礎2級

学科試験

・主なニット製品の種類
・主なニット製品の製造の方法(選択科目)
 ・丸編みニット製造法
 ・靴下製造法
・繊維およびニット生地の種類
・安全衛生に関する基礎的な知識
実技試験

・選択科目
 ・丸編みニット製造作業
 ・靴下製造作業
合格率
願書受付期間 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬
試験日程
実技試験:
6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬
学科試験:
7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬
受験地 指定の試験場
受験料
学科試験:
3100円
実技試験:
18200円
※都道府県によって異なる場合がある
合格発表日 10月上旬・3月中旬
受験申込・問合せ 都道府県職業能力開発協会
※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照
ホームページ 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)
https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html

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