実用タイ語検定
タイは古くから親日国として知られ、日本とは関わりの深い国です。現在、タイ在住の邦人は4万人を超え、タイへの旅行者は年間およそ100万人、また、日本在住のタイ人は数万人に達すると言われています。そんなタイの公用語を試験するタイ語検定は、1994年に始まり、1級から5級までの段階でタイ語の能力を評価する検定試験です。
資格詳細
実用タイ語検定試験は、タイ王国総領事館後援の試験で、日本タイ語検定協会が実施しているタイ語を学習する日本人を対象とした検定試験です。日本人がタイ語の習得レベルを測れる唯一の試験で、毎年春季と秋季の2回、日本(東京・大阪・名古屋)とバンコクで行われています。実践的なタイ語能力を判定する検定試験であり、タイ人が日常で使用する「生きたタイ語」も出題されます。試験は初歩的なレベルの5級から翻訳者・通訳者として通用するレベルの1級までの語学スキルを測ることが可能です。試験問題は、読解、記述、選択、ヒアリングなどの問題が課され、1級・2級では口頭試験もあります。また、5級の試験では、口頭でコミュニケーションはできるけれど、読み書きができないという人のために、問題がカタカナとローマ字で出題されることが特徴的といえるでしょう。1級は非常に難関の検定試験とされていますが、5級は挨拶や自己紹介など、簡単な意思表示ができるレベルとなっており、タイ語学習初心者が取り組むには最適なレベルです。タイ語を使って仕事をするのであれば、2級以上の語学力が必要とされています。勉強を始めるにあたって、まず公式サイトで各級の試験内容を確認して、現在の学習レベルからどの級を目指したらよいかを判断しましょう。
活躍場所
実用タイ語検定試験の2級以上を取得していると、社会生活に必要なタイ語の能力があると認定されるため、タイへ進出している日本企業の社員、翻訳、通訳の仕事で活躍できます。タイ語のできる人材は貴重な存在のため、タイ語の必要な仕事では重宝されるでしょう。
収入と将来性
タイ語ができると、タイで就職する際に収入アップが期待できるようです。タイには数多くの日本企業が進出しており、現地で日本人を採用する企業も存在するため、タイ語ができる日本人は即戦力として採用される可能性が高くなります。現地での採用基準の一つに実用タイ語検定を挙げている企業がかなり増えているようです。履歴書に記載できる資格として、就職・転職の際にアドバンテージとなるでしょう。また、タイでタイ人と働く場合、英語よりもタイ語ができる方がもちろん有利であり、タイ人からの信頼も得やすくなります。英語はできてもタイ語ができる駐在員が少ないため、タイ語でコミュニケーションできる人は社内でも注目されるでしょう。タイへの渡航者は年間100万人を超えているといわれています。現地に工場や支社を作る日本企業が増えているため、タイ語を理解できる人材のニーズは今後より高まるでしょう。
向いている人
タイで働きたい方はぜひ取得しておきたい資格です。また、就労目的以外にも、タイに移住を考えている方や、旅行やサークルなどでタイ語を使ってタイ人とコミュニケーションしたい方にもおすすめの試験です。
取得方法
日本タイ語検定協会の公式サイトで、試験の実施要項はもちろん、各級のサンプル問題ダウンロード、過去問題集や参考書籍について紹介していますので、まずは公式サイトをしっかり見ておきましょう。問題集やテキストはネットで比較的購入しやすいようです。勉強法は、入手した過去問題集を使って勉強し、出題傾向を把握して、自分の弱点を強化していくことです。「聴解」はiBook などにデータを移し、通常より速めの速度で聴き、耳を徐々に慣らしていくとよいでしょう。
実用タイ語検定資格の難易度偏差値
1級 | 2級 | 3級 | 4級 | 5級 |
---|---|---|---|---|
難関 |
難関 |
普通 |
簡単 |
超簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 実用タイ語検定試験○級 合格
所轄・主催:
特定非営利活動法人日本タイ語検定協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
実用タイ語検定資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
民間資格 | 趣味実用 | 特になし | 大関クラス | 独学 通学 |
実用タイ語検定試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 一次試験: 筆記(50分・2級のみ60分)リスニング(約10分~20分)二次試験: 2名の面接官による口頭試問1級: 極めて高度なタイ語運用能力を有し、新聞・雑誌の政治・経済面、一般文献なども読みこなし、法廷・会議通訳、一般翻訳などができること。2級: 社会生活に必要なタイ語を正確な発音で使いこなすことができ、タイでの日常生活に困らないこと。仕事の場面でもタイ語を使え、新聞や雑誌の社会面を読み、訳すことができること。一般通訳、翻訳に不自由しないこと。3級: 日常会話および新聞や雑誌の一般記事(特に専門用語を含まないもの)などの大意をつかむのに必要な文法・語彙を有しており、正しい発音ができること。常用単語の読み書き、および文章の聴き取り・組み立てができること。4級: 文字が自由に読め、旅行等の場面で意思の疎通ができる会話が可能なこと。一般文法を理解し表現できること。基本単語の読み、および初歩的な会話・文章の聴き取りができること。5級: タイ文字の読み書きができること。基本的な文法を理解し、表現できること。初級単語の読み、およびごく初歩的な会話(あいさつ以上)・文章の聞き取りができること。 |
合格率 | 70%(4級) |
願書受付期間 | 試験日の約6週~2週間前 |
試験日程 | 7月・11月 |
受験地 | 東京・名古屋・大阪・タイ(バンコク) ※名古屋では二次試験が実施されない |
受験料 | 1級: 9500円2級: 8500円3級: 7300円4級: 6300円5級: 5300円 |
合格発表日 | 試験日から1カ月以内に通知 | 受験申込・問合せ | 特定非営利活動法人 日本タイ語検定協会 事務局 〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2-41-12 岡埜ビル6F Tel 03-3207-8223 |
ホームページ | タイ語検定試験 http://nichithai.com/ |