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シューフィッター

足に合わない靴をはくことは、想像以上に身体に負担をかけます。健康や事故防止のために、靴屋などの店頭で、お客さんの足に合った靴を選んだり、調整したりする専門家が「シューフィッター」です。まだまだ人材不足の分野なので、とても将来性がある資格となっています。プライマリー(初級)とバチェラー(上級)の等級があり、取得には養成講座の受講とスクーリングへの参加、課題の提出が必要です。

資格詳細
シューフィッターとは、文字どおり「靴を(足に)フィットさせる人」で、いわばシューズ選びの専門家です。足に合わない靴をはくことは、靴ずれなどの足の傷を生じるだけでなく、腰や背中を痛めたりと、全身の健康を害する恐れさえあります。シューフィッターの役割は、そうした足のトラブルを未然に防ぎ、はき心地のよい靴を提供することであり、そのために靴を足に合わせる専門的な技術を身につけます。

活躍場所
シューフィッターの活躍する場所は、靴を売ったり貸し出したりしている場所すべてです。靴の専門店や百貨店の靴売り場、靴メーカーなどが主な職場になります。それらの売場にて、顧客の足のサイズを正しく採寸したり、足や靴に関するアドバイスをおこないます。有資格者の男女比はやや女性が多い程度ですが、足に触れたりする仕事ですので、同じ女性に好まれることから、女性のほうが有利な場面は少なくありません。

収入と将来性
資格の認定条件として3年以上の実務経験が求められているように、シューフィッターの資格は、すでに靴の販売にたずさわっている人が、さらなるスキルアップのために取得すべき資格となっています。実際のところ、資格手当がつく職場でないかぎり、シューフィッターの資格を取れば収入が確実に増えるとは言えませんが、専門的な知識を有することで、現場で重宝される人材になれるのは確実であり、それが収入アップにもつながるはずです。

向いている人
ファッション・アイテムとしての靴に関心がある人にもちろん最適ですが、シューフィッターのほとんどは、販売の現場に勤務するため、接客能力が問われます。そのため人と接するのが好きな人に向いています。また、習得すべき知識として、足の採寸に関することだけでなく、足の構造や機能、生理、病理といった広範な専門知識が必要になるため、これらを勉強する根気もなければなりません。

取得方法
シューフィッターの資格を取るためには、一般社団法人・足と靴と健康協議会(FHA)が実施するシューフィッター養成講座のプライマリーコースを受講します。この講座で、定型測定やフィッティング実習、革靴の知識、サイズの知識、足の構造、足の病気と障害、靴のための人間工学などを学習できます。基本は3カ月間の通信講座ですが、25時間のスクーリング(3日間)も必修となっています。修了後、資格認定審査として、問題集(正解率60%以上)と50人分の足型を提出し、合格者にシューフィッター(プライマリー)の資格があたえられます。講座を修了していれば、審査に落ちても再チャレンジが可能です。プライマリーよりも上位の資格として、より高度な技能を認定する「バチェラーオブシューフィッティング」があり、こちらはバチェラーコースを受講することになります。なお、シューフィッターの資格は3年ごとに更新する必要があります。



シューフィッター資格の難易度偏差値

プライマリー バチェラー
偏差値0 偏差値0
判定不能
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 シューフィッター 認定
所轄・主催:
一般社団法人足と靴と健康協議会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

シューフィッター資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 就職や転職にやや有利 特になし 大関クラス 講習 通学 通信 公式テキスト

シューフィッター試験概要

受験資格 不問
※バチェラーはプライマリー資格が必要
※資格認定には3年以上の実務経験が必要
試験内容 養成講座を受講(自宅)し、スクーリングに参加。課題を提出して課題審査に合格すると、資格を取得できる。

プライマリー

在宅課題

・問題集「I 靴」「II 足」の解答を提出
・フィッティングトライアルチェックシート(10足分)の提出
・足型(50人分)の提出
認定基準

・スクーリング3日間受講修了
・小テストおよび問題集の解答正解率60%以上
・フィッティングトラアルチェックシート(10足分)の提出
・足型(50人分)の審査に合格
・靴関連の実務経験3年以上

バチェラー

在宅課題

・足型計測(座位と立位他、レポート提出)
・パッキングワーク(パッド調整、レポート提出)
・足の病気と障害(症例のレポート提出)
・靴の知識(靴分解製作及びチェック)
・靴人間工学(歩行のレポート提出)
・シューフィッティング(フィッティングレポート提出)
認定基準

・9日間のスクリーング全てに出席
・6課目の課題提出し、クリアしている
・6課目の認定試験に合格
合格率 81.00%
願書受付期間 随時(仮予約)
試験日程 スクーリング
プライマリー:
(東京)4月・7月・10月・1月(大阪)2月(神戸)10月
バチェラー:
(東京)7月・11月・3月
受験地 自宅(養成講座)

スクーリング
プライマリー:
東京・大阪・神戸
バチェラー:
東京
受験料
プライマリー:
102600円
バチェラー:
280800円
幼児子ども専門:
71280円
シニア専門:
71280円
合格発表日 養成講座修了後、課題審査に合格することで取得
受験申込・問合せ 一般社団法人 足と靴と健康協議会(FHA)
〒111-0032 東京都台東区浅草7-1-9 皮革会館3F
TEL:03-3874-7646 FAX:03-3875-0880
ホームページ シューフィッター養成認定機関 FHA 足と靴と健康協議会
http://www.fha.gr.jp/

シューフィッターのレビュー

(1件)
山内亮
靴の専門資格

2018年12月04日
プライマリーから合格しないと先にすすめませんし、プライマリーの認定には、靴関連の実務経験が3年以上必要です。
靴関連の仕事についてキャリアアップを狙っている人じゃないと意味がありません。養成講座を受けないと合格は厳しいですし、それなりにお金がかかります。
本気じゃない人、将来転職の可能性がある人にはお勧めできない資格です。
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