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ガス溶接作業主任者

溶接作業には、アセチレン溶接装置やガス集合溶接装置といったガスを利用した溶接技術が使われることがあります。ガス溶接作業主任者は、それら装置をもちいた金属の溶接、溶断、加熱などの作業方法を決定したり、事故防止のために作業員の指揮をとったりします。試験は学科のみで、溶接関連の専門知識が問われます。

資格詳細
ガス溶接作業主任者は、ガス溶接を行う際に、指導者として金属の溶接、溶断、加熱などの作業方法を決定し、作業者を指揮するための資格です。アセチレン溶接装置やガス集合溶接装置を使って溶接作業を行う作業現場において、火災などの災害の発生を防ぎ、作業の安全性を高めるために、ガス溶接作業主任者免許者の中から作業主任者を選任することが労働安全衛生法で定められています。この資格は、実際にガス溶接作業に従事する資格である「ガス溶接技能者」からの発展的な資格であり、学科試験に合格し、学歴または実務経験の要件を満たして申請すると免許が付与されます。

活躍場所
ガス溶接は、アセチレンをはじめとする可燃性ガスにより鉄を高熱にして、金属をつなげたり切断したりする技術で、現代のモノづくりの現場で欠かせないものです。金属を扱う職場ならどこでも必要とされる技能なので、造船所、自動車工場、建設現場、鉄工所などものづくりの現場で広く活躍することができます。ガス溶接は、可燃性ガスを使用することから安全性が求められ、作業者に資格が必要とされています。ガス溶接作業主任者は、溶接現場で作業指導と安全管理を行う資格で、溶接作業を行う「ガス溶接技能者」と併せて持っておくと、職場で重宝されるでしょう。

収入と将来性
現在はオリンピックの建設需要もあり、建設現場では特に資格所持者のニーズは高いといえます。また、モノづくりの職場全般で求められる資格なので、今後もニーズが期待できるでしょう。最近ではロボットが溶接作業をおこなう工場も現れましたが、細やかで複雑な部分になれば、熟練した溶接工が頼られています。溶接の現場は、依然として人手が必要とされる職場といえます。資格取得に加えて技能を磨いていけば、勤務先で昇給と昇格が見込めます。また、資格は自己の技能の証明にもなるので、転職の場合に採用に有利になることもあるでしょう。

向いている人
溶接作業の現場は何より体力が要求されるので、健康で体力に自信のある人が向いています。その上で、ガス溶接作業主任者は、溶接作業の現場で指導的な立場を担うので、適切な指示ができる判断力と責任感の強い人が向いているといえます。また、丁寧な作業が要求される職場なので、根気強く仕事に取り組む姿勢も重要です。ものづくりの現場で働くことにやりがいを感じられる人も向いています。長年溶接の仕事をやっていて、指導者の立場として作業現場で力を発揮したい人や働いている会社でキャリアアップしたい人が取得するとよい資格でしょう。

取得方法
受験資格に制限はなく、誰でも受験することができます。試験は学科試験のみで、出題内容はガス溶接の業務と関係法規の知識に問うものです。市販されている試験対策用のテキストや過去問を活用して、各自で試験の準備を行うことができます。また、関係機関が実施している講習会に参加するのも効果的な試験対策です。例えば、一般社団法人東京都溶接協会が開講している試験準備講習会では、2日間で試験の出題範囲をひととおり学習することができます。試験の合格率は比較的に高いので、仕事をしながら取得できる資格といえます。



ガス溶接作業主任者資格の難易度偏差値

偏差値41
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ガス溶接作業主任者免許 取得
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

記載内容は関東センターの情報。
願書受付
試験日の2ヶ月前~14日前まで
試験日
2020年12月8日
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

ガス溶接作業主任者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 キャリアアップ(良) 必置資格 横綱クラス 講習 通学

ガス溶接作業主任者試験概要

受験資格 受験資格は不問だが、資格の取得には以下の要件を満たすことが必要
・ガス溶接技能講習を修了した者で、その後ガス溶接等の業務に3年以上従事した経験を有する者
・大学または高等専門学校において、工学または化学に関する学科を専攻して卒業した者で、その後1年以上ガス溶接等の業務に従事した経験を有する者
ほか
試験内容 ・ガス溶接等の業務に関する知識
・関係法令
・アセチレン溶接装置およびガス集合溶接装置に関する知識
・アセチレンその他可燃性ガス、カーバイドおよび酸素に関する知識
合格率 89.4%
願書受付期間 実施ブロックによる
試験日程 実施ブロックによる(年1~2回)
受験地 各ブロックの安全衛生技術センター
(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・九州)
受験料 6800円
合格発表日 試験日に合否発表日を告知
受験申込・問合せ 公益財団法人 安全衛生技術試験協会
〒101-0065 東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館9階
TEL 03-5275-1088
ホームページ 資格の紹介(ガス溶接作業主任者)
http://www.exam.or.jp/exmn/H_shokai302.htm

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