アルミニウム溶接技術者
身近な日用品にも多く使われているアルミニウム。現在はアルミニウムの溶接もオートメーションがすすんでいますが、複雑な構造物など、手作業が求められる場面もまだまだ少なくありません。アルミニウム溶接技術者は、そのアルミ溶接の技能を証明する民間の資格で、技能レベルに応じて「基本級」と「専門級」が用意されています。特に建設業界での需要が高い資格であり、就職や転職で有利になる技能です。
資格詳細
日常生活で身近な金属の一つがアルミニウムです。アルミニウムの溶接では近年オートメーションが進んでいるものの、まだ手作業が必要な場面が多数あります。そのような中で求められているのが、アルミニウム溶接技能者の高度な技術です。たとえば自動車関連工場などで、軟鋼の溶接技術しか身に着けていない者がアルミニウム溶接作業を行った際に、溶接に失敗する事例が多発しているという状況が見られました。このような状況が本資格を定めた理由の1つです。アルミニウム溶接技能者の資格は、一般社団法人軽金属溶接協会により実施されています。資格には、基本級と専門級があり、基本級は満15歳以上の者でアルミニウムの溶接技能を1か月以上習得した人、専門級も同じく満15歳以上ですが、溶接技能を3か月以上習得していることが求められます。かつ受験種類に対応する基本級をすでに所有していることも受験条件です。ただし、基本級と専門級の同時受験が可能です。素材としてのアルミニウムの溶接は非常に繊細な技術が必要なことと、車や建材などアルミニウムを使用する製品が多いため、本資格はニーズが高い資格といえます。資格を取得すれば、関連企業の工場の就職や転職で有利になるでしょう。
活躍場所
建設業や自動車関連企業などの工場が活躍の場になります。細かな技術が必要なアルミニウム溶接を行う技術者は、人材の不足が続いているため、有資格者が活躍できる場は多いでしょう。
収入と将来性
正確な作業と臨機応変さが要求される金属溶接関連の年収は、やや上昇傾向にあるようです。また、仕事の難易度に比例して給料が上がる傾向があり、年齢にかかわらず、経験年数と技術レベルによっては高給が期待できることもあります。アルミニウム溶接は高度な技術が求められるため、機械でオートメーションできない側面もあり、有資格者のニーズは高まっています。溶接の資格は、工法や金属の違いにより、アーク溶接作業者やガス溶接技能者などのさまざまな資格が設けられており、アルミニウムの溶接を行うための資格がアルミニウム溶接技能者です。他の溶接と比較すると、加熱中に酸化しやすかったり、ひずみやすかったりするため、アルミニウム特有の溶接技術が欠かせません。そのため、アルミニウム溶接技能者の需要は今後も高い水準で続くことが予想されます。
向いている人
正確に素早く作業することがカギとなるアルミニウム溶接の仕事では、忍耐力や集中力が必須です。つねに危険と隣り合わせで作業することが多いため、現場では危機回避能力も求められます。また、技術を磨いていくことが収入アップにもつながるため、作業に真摯に向き合って、技術を極めていける、新しい技術の習得に前向きな人が向いています。さらに、毎日作業を続けながらレベルアップするには体力も重要です。
取得方法
アルミニウム溶接技能者の試験の難易度は、一般的にそれほど高くないようです。資格取得に関する教材や講座などがあまりないため、学科、実技ともに勉強法は独学になるでしょう。十分に準備して臨めば、合格が可能とされています。また、実技試験の練習材料は、軽金属溶接協会の事務局にて購入が可能ですので、問い合わせてみるとよいでしょう。
アルミニウム溶接技術者資格の難易度偏差値
専門級 | 基本級 |
---|---|
超簡単 |
超簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 アルミニウム溶接技能者資格認証 取得
所轄・主催:
一般社団法人軽金属溶接協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2024年資格日程
願書受付
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
試験日
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
合格発表
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
アルミニウム溶接技術者資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
民間資格 | キャリアアップ(良) | 特になし | 大関クラス | 独学 講習 通学 |
アルミニウム溶接技術者試験概要
受験資格 | 専門級 ・3か月以上アルミニウムの溶接技能を習得した満15歳以上で、受験種類に対応する基本級の資格を所有する者 基本級 ・1か月以上アルミニウムの溶接技能を取得した満15歳以上の者 |
試験内容 | 学科試験 実技試験 ・ティグ溶接 ・ミグ溶接 |
合格率 | 75.7% |
願書受付期間 | 試験日の1カ月前 ※定員に達し次第、締め切られる |
試験日程 | 月2~7回程度 |
受験地 | 全国各地 |
受験料 | 学科試験: 1210円実技試験 ティグ溶接: 8040円~ミグ溶接: 8290円~※実技の試験料は種目(材料)により異なる |
合格発表日 | 試験日・試験地により異なる | 受験申込・問合せ | 一般社団法人 軽金属溶接協会 〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町4丁目20番 溶接会館6F TEL:03-3863-5545 FAX:03-3864-8707 |
ホームページ | アルミニウム溶接技能者資格認証|資格検定/認定|一般社団法人 軽金属溶接協会 http://www.jlwa.or.jp/qualification/weld/index.html |