MIDI検定

MIDIとは、電子楽器の演奏データをデジタル転送するための国際規格で、コンピュータでの作曲(DTM)やシンセサイザーの演奏には欠かせない技術です。音楽電子事業協会が実施するMIDI検定は、そのMIDIを中心としたデジタルミュージックおよびオーディオに関する知識と技能をためすことができる民間の検定試験。初心者向けの4級の講座から始めることができ、2級の2次試験と1級の試験では、実際にDTMで作品を制作して提出します。

資格詳細
MIDI(Musical Instrument Digital Interface)は、電子楽器の演奏データをデジタル転送するための共通規格であり、電子楽器とコンピュータを結ぶ言葉と言えます。MIDI検定は、音楽をコンピュータを使って活用、制作、編集する技能を測る試験です。本検定は、MIDIの理解と活用能力を養成することを目的としています。楽器の演奏や楽譜の読解能力がなくても、パソコンを扱えれば、さまざまな音楽制作が可能です。MIDIを使用した作品には、電子音楽ソフトウェア、コンピュータネットワークで共有される音楽データ、さらに通信カラオケの送信データや携帯電話の着信メロディなど多岐にわたります。マルチメディアの世界で音楽制作をしたい人にとって取得しておきたい資格です。本検定には1級から4級までの等級が設定されています。4級はセミナーを受講することで取得可能で、難易度は高くないため、未経験者はまず4級から受験することが一般的です。3級と2級は、MIDIの基礎知識と楽曲、デジタルオーディオについての知識が必要です。1級は技術試験のみで、プロレベルの制作技術が求められます。

活躍場所
MIDI検定の資格を持っていれば、コンテンツ製作会社での職や音楽講師としての仕事を見つけることができます。また、音楽プロデューサーやレコーディングエンジニア、MIDI検定4級の認定指導者としても活躍することができます。

収入と将来性
業種によって、収入はさまざまです。MIDI検定の資格を必須とする企業は多くはありませんが、資格取得により地位向上の可能性があります。実際の職場で役立つ資格として、2級以上の取得が望ましいです。また、本資格を持っていれば、音楽業界での活躍が期待できますが、通信カラオケ用のデータ制作は一時期に比べて需要が減少しており、新曲製作の需要が増加しています。携帯電話の着信メロディー、電子楽器メーカーの開発、電子楽器の講師、サウンドデザイナーなどは、今後も需要が見込まれる職種です。音楽ビジネスは多様な変化を遂げる可能性があるため、活躍の場が広がるでしょう。

向いている人
MIDI検定は、音楽制作をマルチメディアの世界で追求したい方や、パソコンを使って音楽制作に挑戦したいけれど、何から始めればいいのか迷っている方に最適な資格です。4級は、音楽制作に必要な基礎知識やスキルを身につけることができるため、未経験者でも取得できます。資格取得後は、コンテンツ制作会社や音楽講師など、音楽制作のプロとして活躍できる場が広がるため、音楽制作や教育分野に興味がある方にとって、有益な資格と言えるでしょう。

取得方法
4級は講座と検定試験がセットになっているので、講座で学んだ後、すぐに試験を受けることができます。2級と3級は、全国各地で認定指導者によるMIDI2級・3級講座が開催されていますので、自分の受験レベルに合った講座を選んで受講するとよいでしょう。また、各級の検定試験に向けたガイドブックが公式サイトから購入可能ですので、読んでおくことをおすすめします。さらに、過去の問題が公式サイト上で提供されていますので、積極的に活用して試験に挑んでください。1級の実技試験に備えて、過去の課題曲セットも販売されています。オンライン講座も実施されており、さまざまな情報がアップデートされていますので、公式サイトをまめにチェックしましょう。



MIDI検定資格の難易度偏差値

1級 2級 3級 4級
偏差値52 偏差値46 偏差値40 偏差値0
普通
簡単
超簡単
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 MIDI検定○級 合格
所轄・主催:
一般社団法人音楽電子事業協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

記載内容は3級の情報。4級は随時受付。
願書受付
2019年9月2日~2019年10月31日
試験日
2018年12月2日
合格発表
2019年12月14日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

MIDI検定資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 キャリアアップ(良) 特になし 大関クラス 独学 講習 通学

MIDI検定試験概要

受験資格
1級:
2級実技試験合格者
2級:2次検定:
2級1次検定合格者
2級:1次検定:
3級合格者
3級:
不問
4級:
不問
試験内容
1級

・課題曲スコア(楽譜)、および制作規定書を参照し、自宅など任意の環境で作品を制作して成果物を提出。
・制作期間は10日間(課題曲スコアの到着から完成データ一式の送付まで)で、期間内の合計20時間相当を実制作時間に割り当てる。
・採点は、MIDIデータを評価する一次審査と、表現力を評価する二次審査の二段階方式で行う。
・提出物は、課題曲をGM2準拠のスタンダードMIDIファイル(フォーマット1)で作成したもの、ならびに作成したMIDIデータをもとに任意の音源でオーディオ化し、CD-DAフォーマットで記録したCD-R。
・提出ファイル名、制作環境などを記載した作業レポートも同時に提出。

2級:2次検定

・筆記試験と課題提出による試験。
・試験実施1ヶ月前に課題練習曲がMIDI検定のホームページに発表される。
・試験日に制作課題に関する講義(約40分程度)及び筆記試験(40分)を行う。
・試験日に試験会場にて制作課題を受け取り、自宅にてデータ制作作業を行い、宅急便か簡易書留の郵送にて提出。
・出題される問題は、練習曲に含まれる要素を入れた新曲。
・出題された曲を一曲すべて入力したMIDIデータ(SMFフォーマット1)と、それを任意の音源で再生したオーディオファイル(44.1K、16bit、WAV)を作成し、データCD1枚に書き込んで提出。
・必要事項を記載した作業レポートも同時に提出。

2級:1次検定

・詳細なMIDIメッセージの仕組み
・各種DAWにおけるMIDIイベント表記の実際
・楽典および音楽表現とMIDIによる表現
・シンセサイザーに関する知識
・エフェクトに関する知識
・オーディオプロダクションに関する知識
・音響学
・リリース
・著作権に関する知識

3級

・音楽再生と音楽制作の歴史
・PCに関する知識
・音楽制作機材の名称と機能
・MIDIの基礎知識
・MIDIによる演奏情報の知識
・GMに関する知識
・楽典
・デジタルオーディオに関する知識

4級

・AMEI認定の指導者による4級講座(セミナー)を受講、講座終了後に認定試験
合格率 51.5%(3級)
願書受付期間
1級:
7月上旬~8月上旬・12月中旬~1月上旬
2級:2次検定:
12月上旬~1月下旬
2級:1次検定:
9月上旬~10月下旬
3級:
9月中旬~10月下旬
4級:
受講講座により異なる
試験日程
1級:
8月上旬~中旬
2級:2次検定:
2月中旬
2級:1次検定:
12月上旬
3級:
12月上旬
4級:
受講講座により異なる
受験地
1級

課題提出
2級:2次検定

東京・大阪
2級:1次検定

札幌・仙台・東京・八王子・横浜・静岡・金沢・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・福岡・大分・鹿児島
3級

札幌・仙台・東京・八王子・横浜・静岡・金沢・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・福岡・大分・鹿児島
4級

受講講座により異なる
受験料
1級:
19800円
2級:2次検定:
13200円
2級:1次検定:
5500円
3級:
3300円
4級:
受講講座により異なる
合格発表日
1級:
10月末
2級:2次検定:
4月中旬
2級:1次検定:
12月中旬
3級:
12月中旬
4級:
受講講座により異なる
受験申込・問合せ 一般社団法人音楽電子事業協会 MIDI検定試験事務局
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-16-9 イトービル4F
TEL:03-5226-8550 FAX:03-5226-8549
ホームページ MIDI検定
http://www.midilicense.com/

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