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IFRS検定(国際会計基準検定)

国際財務報告基準(IFRS:アイファス)は、国際会計基準審議会(IASB)が策定する会計基準で、IFRSに関する知識をためす検定としてIFRS検定試験があります。日本国内では、ICAEW(イングランド・ウェールズ勅許会計士協会)の検定試験を日本語で受験することができます。国際的な資格試験には英語での出題と回答が要求されるものが多いなか、日本語で受験できるメリットは非常に高いと言えるでしょう。

資格詳細
IFRSは、ロンドンの民間団体である国際会計基準審議会(IASB)によって定められた会計基準で、世界での会計基準の主流となっています。IFRSの読み方は、「アイファース」や「イファース」など、さまざまです。IFRSが設定される前は、財務諸表は国ごとで違う会計基準で作成されていましたが、グローバル化に伴い、資本も国境を越え活発になってきたため、同じ基準での比較が必要になったのです。そこで国を越えた会計基準としてIFRSが設定されました。このような背景から、EU域内の上場企業ではIFRSが義務化されています。日本ではまだ義務化となっていませんが、適用可能な企業の増加を目標に普及促進を行っているため、今後の展開が注目されています。IFRS検定(国際会計基準検定)は、国際会計基準の知識と理解力を認定するもので、国際的に知名度が高い試験です。日本で会計・経理の資格というと、簿記検定を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし簿記検定が通用するのは日本国内に限られるため、外資系企業での勤務や海外勤務を希望するのであれば、国際的な資格を取得しておいた方が有利です。中でもIFRS検定は、IFRS適用国を中心に国際スタンダードとして注目されています。国際資格とはいえ、日本語で受験できることは大きなメリットといえるでしょう。なお、IFRS検定試験は、2022年の第47回よりオンライン試験となり、マークシート式の試験はなくなりました。

活躍場所
IFRSは国際的に通用する資格ですので、欧州を中心にIFRS採用国のローカル企業、日系企業の管理部門などで活躍できます。主にマネージャークラスとして採用される傾向があります。本資格だけでも就職は可能ですが、日本の会計実務がわかっていないと、仕事に活用できないため、簿記の上位級も取得することで就職・転職により有利に働くでしょう。

収入と将来性
日本ではIFRSに対応可能な人材がまだ少ないため、大手企業も喉から手が出るくらい欲しい人材です。そのため、どの企業も高額を提示しています。IFRS人材の絶対数が少ない今こそチャンスといえるでしょう。日本では、東証上場企業の約50%が、IFRSの適用、または適用の準備や検討を進めています。大手の自動車メーカーや生命保険会社もIFRSへの移行方針を発表しており、日本国内でも広がりを見せています。現在も適用企業を増やすための普及促進が図られているため、本検定の受験者は今後急増するでしょう。合格者が極めて少ない今の時期に資格を取得しておくと、ワンランク上の経理担当者、ビジネスパーソンになれる可能性が高いといえます。

向いている人
IFRS検定は、海外と取引のある企業への就職や転職で有利に働くため、就活を控えている学生におすすめです。また、日本でも今後IFRSが浸透する可能性があるので、会計システム開発の仕事に携わっている方やキャリアアップを図りたい財務担当者も取得しておくと役立つでしょう。受験に際し教育要件や実務要件が問われないため、グローバルな会計知識を取得したい方にとって最適な資格ではないでしょうか。

取得方法
市販の参考書などを使って独学で学ぶことも可能ですが、受験効率を高めるためにはIFRS検定の対策講座の受講をおすすめします。特に、本検定の運営母体である「アビダス」の講座で使用しているテキストは、最新の試験傾向を踏まえているため、効率よく学習でき、IFRSについて初めて学ぶ方にも最適です。



IFRS検定(国際会計基準検定)資格の難易度偏差値

偏差値53
普通
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 IFSR検定試験 合格
所轄・主催:
IASB(国際会計基準審議会)
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
2020年4月18日~2020年5月29日
試験日
2020年6月7日
合格発表
試験日から1~1.5ヶ月後
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

IFRS検定(国際会計基準検定)資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 専門的資格(優) 特になし 関脇クラス 独学 通学 通信

IFRS検定(国際会計基準検定)試験概要

受験資格 不問
試験内容
筆記試験:
マークシート方式
・財務諸表の作成及び表示に関するフレームワーク
 ・財務諸表の表示
 ・棚卸資産
 ・キャッシュフロー計算書
 ・会計方針、会計上の見積りの変更及び誤謬
 ・後発事象
 ・工事契約
 ・法人所得税
 ・有形固定資産
 ・リース
 ・収益
 ・従業員給付
 ・政府補助金の会計処理及び政府援助の開示
 など
合格率 0.81
願書受付期間 試験日の6週間~1週間前
試験日程 2月・6月・11月
受験地 東京・大阪
受験料 47300円
合格発表日 試験日から4~6週間後
受験申込・問合せ IFRSコンソーシアム事務局 IFRS検定係
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-1-1新宿マインズタワー15F
TEL:03-3299-3221
ホームページ IFRS検定(国際会計基準検定)試験
http://www.ifrs-kentei.com/

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