細胞検査士
日本人の病死の多くを占める癌。その検査や治療には細胞レベルでの診察が重要になりますが、そこで活躍するのが細胞検査士です。日本臨床細胞学会が認定する資格で、受験のためには学歴や実務経験が必要です。2次試験では実際に標本の製作などの実技が問われます。
資格詳細
がん細胞の発見に不可欠なのが「細胞検査士」です。細胞検査士は医療機関で主に「細胞病理検査」を担当し、顕微鏡でがん細胞などの異常を観察して早期発見を目指します。日本には現在約6000人の細胞検査士がおり、細胞検査士の多くは国際免許も持っており、海外でも活躍している人がいます。細胞検査士は標本の作製や保存など、検査結果の精度管理までの業務も担当しますが、診断を行うのは医師です。細胞検査士試験を受けるための資格を得る方法はいくつかあります。まず、専門の養成コースがある学校で所定の単位を修得することが挙げられます。また、学校を卒業した後、「臨床検査技師」の国家資格を取得し、その後1年以上の実務経験を積んでから専門の養成所を卒業する方法もありますが、いずれにしても学歴や実務経験が必要です。なお、資格は5年ごとに更新されますので、合格後も常に最新の医学情報を学ぶ姿勢が求められます。
活躍場所
細胞検査士は、がん細胞や異常な細胞を見つけるための検査を行う場所で活躍しています。主にがん専門の医療機関や大学病院、大規模な病院、がん検診センター、保健所などで多数の細胞検査士が日々の業務に取り組んでいます。通常は検査室で作業することが一般的ですが、最近では患者のもとに出向いて標本を取得し、その場で標本の適否を判断する「オンサイト細胞診」と呼ばれる方法が注目されています。
収入と将来性
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、細胞検査士の平均年収は日本の平均とほぼ同水準です。病院での就職では、正社員ではなく非正規雇用が一般的であり、検査センターでの雇用は概して正社員ですが、その代わりに給料は一般的に低い傾向があります。一方、研究機関や薬品会社では正社員として働くことが一般的で、給料も比較的高めです。細胞検査士は、がん細胞などの異常を発見し、速やかな治療につなげる重要な役割を果たしています。この資格は就職や転職に役立つだけでなく、がん検診の需要が高まる中、早期発見に貢献することで実際に命を救うことができるやりがいのある職業です。細胞検査士は患者と直接接する機会が少ないため、知名度は低いかもしれませんが、将来的には需要がますます増えると見込まれています。
向いている人
細胞検査士は、肉眼では見えない微細な世界を注意深く観察し、がんなどの危険な細胞を見逃さずに見つける必要があります。そのため、細部に注意を払い、黙々と作業をこなし、最後まで責任を持って任務を遂行できる人に適した職業です。また、優れた観察力や正確な判断力に加え、生物や化学に関する知識があり、血液や尿、便などの検体に対する抵抗感がない人が、細胞検査士として適していると言えます。
取得方法
細胞検査士の試験は非常に難しいため、適切かつ確実な対策が必要です。1次試験では過去問を繰り返し復習することが重要です。細胞検査士資格試験の過去問Webアプリが提供されていますので、活用すると良いでしょう。過去問の解答だけでなく、解説付きで参考文献ページ数も記載されており、利用者のレビューも高いです。1次試験を突破した後の次の試験では、実技テストが行われ、実際の標本から異常を見つける能力が試されます。そのため、多くの標本を見る練習が重要です。試験に対する知識が十分でないまま臨むと、合格は難しいでしょう。確実な対策を講じることが合格の鍵です。
細胞検査士資格の難易度偏差値
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難関 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 細胞検査士 取得
所轄・主催:
日本臨床細胞学会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
願書受付
不明
試験日
不明
合格発表
不明
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
細胞検査士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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民間資格 | キャリアアップ(優) | 特になし | 関脇クラス | 特になし |
細胞検査士試験概要
受験資格 | ・臨床検査技師または衛生検査技師の資格取得後1年以上の実務経験 ・臨床検査技師または衛生検査技師の資格取得者で日本臨床細胞学会認定の養成機関を卒業した者 ・4年制大学で日本臨床細胞学会が認定した養成課程を修了した者 など |
試験内容 | ・細胞診に必要な基礎知識の概略 ・手技試験 ・顕微鏡的検査 1次試験 ・筆記試験 ・細胞画像試験 2次試験 ・スクリーニング試験 ・同定試験 ・標本作製実技試験 |
合格率 | 約25% |
願書受付期間 | 8月中旬~9月上旬 |
試験日程 | 1次試験: 10月下旬2次試験: 12月上旬 |
受験地 | 1次試験: 大阪2次試験: 東京 |
受験料 | 40000円 |
合格発表日 | 試験後 | 受験申込・問合せ | 日本臨床細胞学会 細胞検査士資格認定試験係 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-11-1 駿河台サンライズビル3F TEL:03-5577-4680 |
ホームページ | 日本臨床細胞学会 http://jscc.or.jp/ |