ずい道等の掘削等作業主任者
「ずい道(隧道)」とは、いわゆるトンネルのことです。トンネル工事においては、横穴を掘削する過程で、落盤などにより重大な事故が発生する可能性があります。安全に掘削作業を進めるために、労働安全衛生法によって、事故防止に配慮した作業の指揮や工具などの点検、安全器具の管理をおこなう「ずい道等の掘削等作業主任者」の国家資格取得者を現場に配置することが義務づけられています。資格は講習を受けることで取得できます。
資格詳細
ずい道(隧道)は、古くから使われていたトンネルの日本語ですが、1970年頃からはトンネルが正式な名称として使われるようになってきました。トンネル工事では、掘削作業中の落盤などによる大規模な事故が発生する可能性も考えなくてはなりません。そのため、ずい道等の掘削の作業、ずい道支保工の組み立て、コンクリート打設作業などの場には「ずい道等の掘削等作業主任者技能講習」の修了者から作業主任者を選任することが決められています。作業主任者は、安全に掘削作業を進められるように、作業方法などの決定、工事現場でのずい道の掘削や岩盤落ちなどを防止するための指揮、安全器具などの使用状況の確認、工具・備品などの点検を行います。資格は技能講習を受けることで取得できますが、満18才以上であることの他に、一定の実務経験や卒業した学校・学科などにより受講資格が決められていますので、まずは自分が受講対象者であるかを確認しておきましょう。
活躍場所
建設系企業に就職し、トンネル工事の現場での活躍が期待されます。
収入と将来性
ずい道等の掘削等作業主任者の年収についての情報は見つかりませんが、この資格を活かせる土木建設業の会社の求人情報を見ると、年収にはかなり幅があるようです。高額の場合は残業手当が含まれていることも考えられます。土木業という仕事は、営業職のようなインセンティブがなく、さらにボーナスが変動することもないため、年収アップには地道にキャリアを重ねていくことが一番の近道となります。建築・土木の業界は今後さらに需要が拡大する見込みがあるため、待遇面での改善が期待できる可能性があり、転職を機に収入アップが狙えるかもしれません。ずい道等の掘削等作業主任者の設置は労働安全衛生法で義務づけられているため、今後も一定の需要のある職種といえるでしょう。
向いている人
トンネル工事は危険性を伴う作業であるため、作業を安全に行うために、作業主任者として、専門的な知識と能力はもちろん、作業員たちをよく掌握して、作業開始前に作業の手順などをしっかりと説明し理解させる、指導力のある人が向いています。また、工事全体の責任者として、安全管理に気をつけながら、細心の注意を払って現場でリーダーシップを発揮できる人が求められるでしょう。
取得方法
試験はなく、建設業労働災害防止協会が実施する技能講習と修了考査で取得が可能とされています。修了考査の難易度については、情報がほとんどありません。実施しているエリア、日程については建災防のホームページで確認してください。講習内容は、作業方法に関する知識から、工事用設備、機械、作業者に対する教育などの知識、関係法令まで幅広く学びます。講習について不明な点があれば、開催地の各支部に問い合わせるとよいでしょう。
ずい道等の掘削等作業主任者資格の難易度偏差値
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判定不能 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ずい道等の掘削等作業主任者 取得
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
会場により日程が異なる。記載内容は神奈川県の情報。
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
2020年10月13日~2020年10月14日
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
ずい道等の掘削等作業主任者資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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国家資格 | 専門的資格(可) | 必置資格 | 横綱クラス | 特になし |
ずい道等の掘削等作業主任者試験概要
受験資格 | ・満18歳以上 ・隧道等の掘削作業に3年以上従事した者 ・大学、高専、高校の土木・建築・農業土木に関する学科を卒業後、2年以上の実務経験者 ・職能訓練終了後、2年以上の実務経験者 |
試験内容 | 講習内容 ・隧道等の掘削、隧積み、隧道支保工に関する知識 ・工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識 ・作業者に対する教育等に関する知識 ・関係法令 ・修了試験 |
合格率 | 試験なし |
願書受付期間 | 講習機関により異なる |
試験日程 | 講習機関により異なる |
受験地 | 全国各地の講習機関 |
受験料 | 講習機関により異なる |
合格発表日 | 講習修了後 | 受験申込・問合せ | 建設業労働災害防止協会 〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館 TEL:03-3453-8201 ほか全国各地の講習機関 |
ホームページ | 技能講習・各種教育のご案内 | 建災防 https://www.kensaibou.or.jp/seminar/ |