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車両系建設機械運転技能者

車両系建設機械運転者は、労働安全衛生法により就業制限が設けられている車両系建設機械の運転および操作をするために必要となる国家資格です。ブルドーザーやパワーショベル、ホイールローダー、コンクリート圧砕機、コンクリートポンプ車などが対象で、機体重量が3t未満なら「小型車両系建設機械」に分類されます。講習だけで取得できますが、修了済みの特別教育の実務経験の有無などにより、講習修了までの所要時間が異なります。

資格詳細
車両系建設機械運転技能者は、労働安全衛生法の規定により就業制限が課されている車両系建設機械の運転・操作ができることを認定する国家資格です。車両系建設機械は広範囲にわたりますが、ブルドーザー、トラクターショベルなどの整地・運搬・積み込み用、パワーショベル、ドラグショベルなどの掘削用の機械が対象で10以上あります。これらは建設・土木の現場で必須の機体重量が3トン以上の建設機械です。一般的なトラックと違って、特殊な作業を行うため、専用の免許が必要です。また、操作や運転に危険が伴う恐れのある建設機械は、法律により就業制限が設けられている場合が多いです。万が一、免許や資格を持たない人に操作や運転をさせた場合、事業主も違法となります。資格は一定の技能講習を受講することで取得できますが、講習コースにより受講要件が異なりますので注意してください。機体重量3トン未満の小型車両系建設機械の場合は、特別教育を受けることで運転業務に就けます。重機の種類により、技能講習を受けるのか、特別教育を受けるのかが決まってきます。また、大型特殊自動車免許の資格取得者は、技能講習受講時に学科と実技の講習の多くが免除されますので、できれば、先に大型特殊自動車免許を取得しておくことをおすすめします。

活躍場所
免許取得者は、一般的には建設や土木関係の会社に就職して、建設・土木工事現場や解体現場などでの活躍が期待されます。

収入と将来性
年収は、会社や取得免許の種別によって大きく変わりますが、一般の平均年収よりやや低めです。車両系建設機械運転者は建設・土木業界で必要不可欠な存在ですが、現状では人手不足の状態です。実際、求人サイトでは、車両系建設機械運転者を求める求人がたくさん見つかり、免許者を優遇する企業が多く見られます。建設・土木業界は今後活気づくことが予想されるため、車両系建設機械運転者の需要はより高まっていくでしょう。

向いている人
大型の機械や装置などを扱うことが好きで、かつ車両の運転技術が得意な人に向いています。建設や土木作業の現場では危険な箇所もたくさんあるため、その時々に応じて臨機応変に慎重に処理できる人が望ましいでしょう。

取得方法
資格のための試験を受けるのではなく、一定の講習の受講により取得することが可能です。ただし、学科・実技ともに修了試験はあります。講習科目は、学科では走行や作業に関する装置の構造や取り扱い、作業方法についての知識などを学びます。実技では、作業のための装置の操作などを習得します。技能講習テキストはかなり分厚いようですが、大型特殊自動車免許取得者は免除される箇所が多いので科目が少なく、講習時間も少なくなります。受講者の話によると、力学と関係法令が重要なのでしっかりポイントをおさえて勉強しておくとよいそうです。修了試験で落ちることはほとんどないそうですが、油断せずに講習をしっかりと受けましょう。



車両系建設機械運転技能者資格の難易度偏差値

偏差値0
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 車両系建設機械運転技能者 取得
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

会場により日程が異なる
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
試験開催地によって試験日等が異なります。
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

車両系建設機械運転技能者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 特になし 業務独占・必置資格 大関クラス 講習

車両系建設機械運転技能者試験概要

受験資格 満18歳以上
試験内容 講習内容
小型車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)

・学科
 ・走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識
 ・作業に関する装置の構造、取扱い及び作業方法に関する知識
 ・運転に必要な一般的事項に関する知識
 ・関係法令
・実技
 ・走行の操作
 ・作業のための装置の操作
小型車両系建設機械(解体用)

・学科
 ・走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識
 ・作業に関する装置の構造、取扱い及び作業方法に関する知識
 ・運転に必要な一般的事項に関する知識
 ・関係法令
・実技
 ・走行の操作
 ・作業のための装置の操作及び合図
小型車両系建設機械(基礎工事用)

・学科
 ・走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識
 ・作業に関する装置の構造、取扱い及び作業方法に関する知識
 ・運転に必要な一般的事項に関する知識
 ・関係法令
・実技
 ・走行の操作
 ・作業のための装置の操作及び合図
車両系建設機械(基礎工事用)

・学科
 ・作業装置に関する知識
 ・作業装置の操作のために必要な一般的事項に関する知識
・実技
 ・作業装置の操作
 ・運転のための合図
車両系建設機械(コンクリート打設用)

・学科
 ・作業装置に関する知識
 ・作業装置の操作のために必要な一般的事項に関する知識
・実技
 ・作業装置の操作
 ・運転のための合図
合格率 試験なし
願書受付期間 講習機関により異なる
試験日程 講習機関により異なる
受験地 全国各地の講習機関
受験料 講習機関により異なる
合格発表日 講習修了後
受験申込・問合せ 建設業労働災害防止協会
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館
TEL:03-3456-0618 FAX:03-3456-2458
ホームページ 講習のご案内 | 建災防
https://www.kensaibou.or.jp/seminar/

車両系建設機械運転技能者のレビュー

(1件)
Shohei
まず大型特殊免許を取得しておくことをおすすめします。

2021年11月16日
仕事で大型重機を必要とする作業が生じ、車両系建設機械技能講習を受けることにしました。
講習は都道府県労働局長登録教習機関にて行われています。
おもに建設機械を扱っている企業(コマツ、日立建機、コベルコなど)が教習所を経営することが多く、私はそこで受講しました。
講習時間は所持している免許、資格等で異なります。何も資格を所持していない場合の講習時間は38時間(おおよそ6日間)です。
6か月以上の運転経験がある場合は18時間(3日間)、大型特殊免許を所持している場合は14時間(2日間)です。
私は大型特殊免許を所持していたため14時間でした。講習は9時間の学科を受講した後学科試験があり、学科試験に合格すれば実技講習を受講できます。
実技講習を5時間受講した後実技試験があり、実技試験に合格すれば修了証が発行されます。
学科試験は講義をしっかり聞いておけば合格できる基礎的な問題しか出題されません。
実技試験もよほど危険な操作をしなければ不合格になることはないです。
この資格は大型特殊免許や実務経験があると費用も少なく短期で取得する事ができます。
実務経験は6か月以上も必要なので、早く取得したい人は大型特殊免許を所持してから受講することをお勧めします。
大型特殊免許は比較的取りやすい免許です。一発で取りに行けば6千円くらいで取得できます。
また大型特殊免許を所持していなければ公道を走行できないので、まず取得しておくべきだと思います。
建設の現場では必須の資格なので建設業界に興味がある人は取得しておきたい資格です。
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