職業訓練指導員
職業訓練指導員は、みずからの職業キャリアを活かして、指導者として後人の育成に貢献できる国家資格です。公共の職業能力開発施設または民間の認定職業訓練施設が職場となります。指導員の免許を取得するには、職業訓練指導員試験に合格するか、講習(48時間)を修了する必要があります。試験の内容は職種(123種)により異なります。特定の学歴および資格を持っていれば、試験や講習もなく申請だけで所得できる場合もあります。
資格詳細
職業訓練指導員は、公共職業能力開発施設などで、就職や転職を望む人に職業に必要な専門知識や技能などの指導・訓練を行う人です。指導員の資格は、インテリア科、電子科、介護サービス科など、123の職種ごとに区分されており、それぞれの職種の職業指導員免許が必要です。試験の合格者は、職業訓練指導員免許証が都道府県知事より交付されますが、就職を目指す場合には、さらに各都道府県の採用試験を受験する必要があります。公共職業能力開発施設に勤務する場合は、公務員またはそれに準じた身分であるため、安定した職業といえます。職業訓練指導員の主な仕事は、職業に関する技能や知識の指導ですが、キャリア形成についての相談を受けることや、就職活動の支援、各業界の情報収集、教育訓練プログラムの作成などの仕事もあります。求職中の人は、仕事に必要な基礎的な技能などの訓練によりスキルアップし、就職につなげることを目指します。職業に就くために、知識や技能を新たに身に付けたいという人は多数いるため、全国各地で職業訓練指導員が活動しています。
活躍場所
職業訓練指導員は、国や都道府県などが設置する職業訓練支援センターや職業能力開発促進センターなどで活躍しています。全国各地に活動の場があるといえるでしょう。または企業が運営する認定職業訓練施設も活躍の場となります。なお、職員として採用されるには、各職業能力開発施設の採用試験を受験し合格する必要があります。
収入と将来性
職業訓練指導員は一般行政職であるため、民間企業に就職する場合と比べると、初任給は低めですが、年齢や勤続年数とともに、給料が少しずつアップすることが特徴です。40代を過ぎると、民間企業の収入より多くなる人もいるようです。また、民間の企業では会社の業績によりボーナスの支給がないこともありますが、職業訓練指導員は都道府県の職員なので、ある程度の額は確実に受け取ることができます。ITの急速な進化に合わせて、職業訓練指導にも時代のニーズに合った訓練の指導が求められており、技術の進展に十分に対応できる指導員が必要とされると考えられます。最近では大学やNPO法人といった民間教育訓練機関に職業訓練を委託して行うケースも増え、活躍の場が広がりを見せていますので、さらに需要が高まるでしょう。
向いている人
職業訓練指導員の仕事は社会貢献性の高い仕事であるため、困っている人を助けたい気持が強い人に向いている職業といえます。訓練指導するためには問題発見や解決能力、訓練内容の企画に必要なコーディネート力も求められます。さらに、訓練者のキャリア形成をサポートするためにキャリアに関するコンサルティング力が身についている人も望ましいといえます。そのためにも、日々勉強してスキルアップする向上心が不可欠です。
取得方法
試験内容が都道府県によって異なるため、難易度や倍率については発表されていませんが、比較的やさしい試験といわれています。ただし、関連書籍が少なく、過去問題集が出版されていないため、テキストのみで勉強することになります。おすすめのテキストは、「職業訓練における指導の理論と実際」です。都道府県によっては、試験準備講習会を開催しているところもありますので調べてみましょう。なお、48時間の職業訓練指導員講習を修了することで免許を取得する方法もありますが、講習を6日間連続して受講しなければならないため、休みが取れる人にとってはおすすめの方法です。
職業訓練指導員資格の難易度偏差値
判定不能 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 職業訓練指導員〇〇 取得
所轄・主催:
各都道府県
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
各都道府県により異なる
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
試験開催地によって試験日等が異なります。
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
職業訓練指導員資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | 専門的資格(可) | 業務独占資格 | 横綱クラス | 特になし |
職業訓練指導員試験概要
受験資格 | 職種に関する学歴と実務経験必要年数を満たす者 |
試験内容 | 職業訓練指導員試験 ・学科試験 ・指導方法(全職種共通) ・系基礎学科(職種別) ・専攻学科(職種別) ・実技試験(職種別) 職業訓練指導員講習(48時間) ・職業訓練原理 ・教科指導法 ・労働安全衛生 ・訓練生の心理 ・生活指導 ・関連法規 ・事例研究 ・確認テスト |
合格率 | 50%程度(試験) |
願書受付期間 | 都道府県により異なる |
試験日程 | 都道府県により異なる |
受験地 | 都道府県により異なる |
受験料 | 都道府県により異なる |
合格発表日 | 試験または講習修了後 | 受験申込・問合せ | 各都道府県の職業能力開発協会 | ホームページ | 職業訓練指導員免許 | 技能に関する資格 | TOKYOはたらくネット http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/monodukuri/sikaku/shidouin/menkyo.html |