浄化槽清掃技術者
人が生活する場所にはトイレが不可欠です。下水道が整備されていない場合、水洗式トイレには浄化槽が連結されており、排泄物を適切に処理します。浄化槽は公衆衛生において重要な役割を果たすため、その清掃に関してまで法整備がなされており、浄化槽清掃技術者の国家資格が用意されています。資格は9日間(計61時間)の講習を受け、浄化槽に関する知識を学んだあと、最終日の修了考査に合格することで取得できます。
資格詳細
生活する上で、トイレから排出された汚水などを適切に処理する必要があります。浄化槽は、生活排水をきれいな水に変えるために欠かせない装置で、住宅から、マンション、病院などの大規模な施設まで設置されており、場所によって大きさはさまざまです。ちなみに、浄化槽の最小の大きさは5人分の汚水処理が可能な5人槽で、世界最大級といわれている浄化槽は関西国際空港に設置されている38,500人槽となっています。汚水をきれいな水に変えるために、浄化槽の適切な工事と、その後の保守点検と清掃、さらに検査とが「浄化槽法」で義務づけられています。工事を担当するのは浄化槽設備士、保守点検を行うのは浄化槽管理士、清掃は浄化槽清掃技術者、検査を行うのは浄化槽検査員です。これらの専門家のおかげで、生活排水が適切に処理され、川などに放流されています。浄化槽は1年に1回以上汚泥などの引き出し、浄化槽内の各単位装置の洗浄と清掃などが義務づけられているため、浄化槽清掃技術者は必置資格となります。浄化槽清掃技術者の資格を得るためには、所定の9日間の講習を受講し、修了考査に合格することが必須です。講習を受講するには、講習の申請時から実務経験が過去2年以上であることが条件となっています。年齢や性別、学歴などの条件はありません。
活躍場所
主な就職先は浄化槽の維持管理会社です。マンションや個人の住宅、ビルなどの現場に出向き、浄化槽の清掃の仕事に従事します。
収入と将来性
浄化槽清掃員の世間的な評価はマイナスなイメージがありますが、衛生面の分野で社会的貢献度が高い職業ですので、年齢と経験にもよりますが、それなりの収入が得られます。現在は浄化槽から、下水道や農業集落排水へ切り替わっているところが多いため、需要は減ってきています。浄化槽清掃技術者の資格だけではなく、浄化槽管理士など他の関連資格も取得することで、環境系の仕事での活躍など、仕事の幅が広がるでしょう。
向いている人
浄化槽は、し尿や生活排水などの汚水を処理する装置ですから、臭気やハエや蚊などが発生している場所も少なくありません。そのような環境でも、気にせず作業ができるかが問われるでしょう。生理的に受けつけない人、体力に自信がない人には向かない仕事といえます。需要が少なくなっているとはいえ、退職する人も多いため、求人情報をまめにチェックしていると、募集している企業が見つかるでしょう。浄化槽清掃の仕事は、残業がほとんどないため、サラリーマン生活で疲れている人にとっては、ある程度の収入と時間的なゆとりが確保できるので、転職先の選択肢の一つに入れてもよいのではないでしょうか。
取得方法
浄化槽清掃技術者の資格は、講習と修了考査を受けることで取得できるため、比較的難易度の低い国家資格といえます。ただし、講習は9日間にわたりますので、あらかじめスケジュールをきちんと組んで、休まずに受講することが必須です。受講するには実務経験が2年以上あることが条件となっている、実務経験者が受けている講習のため、ほとんどの受講者が修了考査に合格しているようです。
浄化槽清掃技術者資格の難易度偏差値
判定不能 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 浄化槽清掃技術者 取得
所轄・主催:
公益財団法人日本環境整備教育センター
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
願書受付
2020年10月21日~2020年10月28日
試験日
2021年1月19日~2021年1月27日
合格発表
不明
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
浄化槽清掃技術者資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | 専門的資格(可) | 業務独占・必置資格 | 横綱クラス | 特になし |
浄化槽清掃技術者試験概要
受験資格 | 浄化槽の清掃実務経験が申請時から過去2年以上ある者 |
試験内容 | 講習内容 ・公衆衛生・環境保全及び浄化槽行政概論 ・基礎知識・汚水処理原理 ・浄化槽の構造・機能 ・清掃 ・衛生・安全対策 |
合格率 | 90%程度 |
願書受付期間 | 10月下旬 |
試験日程 | 1月下旬(6日間) |
受験地 | 東京 |
受験料 | 90600円 |
合格発表日 | 講習修了後 | 受験申込・問合せ | 公益財団法人 日本環境整備教育センター 〒130-0024 東京都墨田区菊川2-23-3 TEL:03-3635-4880 FAX:03-3635-4886 |
ホームページ | 浄化槽清掃技術者講習会のご案内|日本環境整備教育センター https://www.jeces.or.jp/course/techcleaning-meeting.html |