特別管理産業廃棄物管理責任者
産業廃棄物にはさまざまな種類があり、それぞれ法律によって細かく厳格に管理・処理方法がさだめられています。なかでも感染性廃棄物など人間の健康や生活環境に影響が大きいものは「特別管理産業廃棄物(特管)」に分類され、特別管理産業廃棄物管理責任者の国家資格所有者の設置が義務づけられています。医師や保健師などの資格や特別な学歴があれば、そのまま管理責任者になれますが、講習を受講することでも資格を取得できます。
資格詳細
産業廃棄物のなかで、爆発性、感染性、毒性があり、人の健康や生活に悪影響を及ぼす性質のあるものを特別管理産業廃棄物と呼んでいます。特別管理産業廃棄物については、通常の産業廃棄物よりも一層注意深く、かつ確実に管理し処理することが必要です。こうした特別管理産業廃棄物の管理・保管を徹底することが廃棄物管理責任者に求められています。特別管理産業廃棄物を扱っている処理施設では、処理業務が適切に行われるように、事業所ごとに管理責任者を置くことが廃棄物処理法で義務づけられています。万が一、事業者が管理責任者を置かなかった場合、30万円以下の罰金を払わなければなりません。この資格保有者は、産業廃棄物業者への就職で優遇され、採用されやすいことがメリットです。医師、歯科医、薬剤師などの国家資格を持っている人、または一定の学歴、実務経験などの条件に合う人で事業者から指定された人は、そのまま特別管理産業廃棄物管理責任者となれます。資格や学歴、実務経験年数などの条件に該当しない人でも、日本産業廃棄物処理振興センターの指定講習会を受講し修了試験に合格することで資格が認められます。
活躍場所
建設現場や医療現場などのさまざまな現場において、特別管理産業廃棄物に関わっている事業所が活躍の場となります。
収入と将来性
産業廃棄物処理責任者の収入は、ほぼ一般の平均的な収入と変わらないようです。会社ごとの給与差もそれほど大きくありませんが、福利厚生や賞与などは会社によって大きく異なります。そのため、就職・転職の際にはしっかり待遇面をチェックしておきましょう。雇用形態としては、正社員の求人が多いので、安定した収入を得られる仕事といえます。また、この資格取得者は、廃棄物処理の専門家としての評価が高く、採用時にも有利です。大手の会社に勤めたり、独立して自分で事業を起こしたりなどで、収入アップを目指すことも可能です。産廃処理事業は、環境に対する責任を担っている大切な仕事です。近年は特に資源燃料へのリサイクルを行う環境ビジネス企業が勢いを増してきています。産廃の仕事は将来的にも重要度が増し、需要が大きく見込まれるでしょう。
向いている人
講習の受講には学歴などの制限はないため、誰でも受験可能ですが、基本的に環境ビジネスに関心があり、環境や資源を大切にしたいと日頃から思っている人に向いている資格です。また、産廃事業所で仕事をしている方や産廃事業所への就職を考えている方はキャリアアップのために検討されるとよいでしょう。産業廃棄物を分析するため、大学で化学工学や衛生工学の課程を修了した人にも向いています。
取得方法
講習会では、朝から夕方まで、休憩時間を挟みながら約5時間の講義があり、10分の休憩をはさんで修了試験が行われます。講習で使用するテキストは、特別管理産業廃棄物管理責任者の仕事の大半を確認できるような濃い内容で、ページ数がかなりありますが、試験問題はそこから20問しか出ません。しかし、講師の方が講義中に試験に出やすい項目について「ここは重要なのでマーカーを引くように」と言ってくれるそうですので、その部分を確実におさえておけば、ほぼ合格できるようです。万が一、不合格になっても、再試験のチャンスがあります。
特別管理産業廃棄物管理責任者資格の難易度偏差値
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判定不能 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 特別管理産業廃棄物管理責任者 取得
所轄・主催:
環境省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
開催地により日程が異なる
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
試験開催地によって試験日等が異なります。
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
特別管理産業廃棄物管理責任者資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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国家資格 | 専門的資格(可) | 業務独占・必置資格 | 横綱クラス | 特になし |
特別管理産業廃棄物管理責任者試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 講習内容 ・行政概論 ・特別管理産業廃棄物の処理と管理 ・修了試験 |
合格率 | 試験なし |
願書受付期間 | 開催地により異なる |
試験日程 | 開催地により異なる |
受験地 | 全国各地 |
受験料 | 14300円 |
合格発表日 | 講習修了から2週間後 | 受験申込・問合せ | 公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター 〒102-0084 東京都千代田区二番町3番地 麹町スクエア7階 TEL:03-5275-7115 FAX:03-5275-7116 |
ホームページ | 特管責任者講習会 | 公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター https://www.jwnet.or.jp/workshop/list/haishutu_tokuseki/index.html |