ボイラー取扱者
産業革命以降のエネルギーとして、ボイラーが生み出す「蒸気」は代表的な存在です。ボイラー取扱者は、クリーニング業や小さな工場、学校の給食室、病院やホテルなどで使われる「小規模ボイラー」および「小型ボイラー」を取り扱う技術者を認定する国家資格です。各都道府県の労働局長登録講習機関にて14時間の技能講習を受けるだけで取得できます。なお、より大型のボイラーを扱うには「ボイラー技士」の国家資格が必要になります。
資格詳細
私たちの生活には、多くのボイラーが利用されています。一般家庭の暖房やお風呂はもちろんのこと、オフィスビル、マンション、商業施設、病院、工場など、多くの施設で暖房やお湯を使用するために欠かせない設備です。ボイラーはその規模などから、ボイラー、小規模ボイラー、小型ボイラーと、簡易ボイラーの4つに区分されています。ボイラー取扱者は、小規模ボイラーと小型ボイラーの取り扱いに必要な資格ですが、試験はなく、技能講習を受講し、講習後に行われる修了考査に合格することで取得が可能です。本資格で取り扱いができるボイラーは、小さな工場、学校の給食室、小規模の病院などの空調や給湯に使用する小規模ボイラーが対象となります。小規模以上の大型ボイラーを扱う仕事では、ボイラー技士の免許が必要です。なお、ボイラー取扱者の技能講習はとくに受講資格はないため、だれでも講習と修了考査を受けることでボイラー取扱者の免許を取得できますが、正確には大型のボイラーを扱えるボイラー技士資格とは異なります。しかし、4ヶ月以上小規模ボイラーを扱う実務を経験すれば、2級ボイラー技士を受験する資格が得られますので、さらにステップアップを目指すとよいでしょう。
活躍場所
小さな工場、病院、学校、銭湯など、小規模ボイラーが設置されている場所が活躍の場になります。就職先はビルメンテナンス会社、不動産会社、プラント建設会社など、さまざまです。
収入と将来性
ボイラー工の収入は、一般の平均的な収入より低めです。ステップアップを目指して、ボイラー技士の資格を取得すると昇給が期待できるでしょう。ボイラー取扱技能講習を修了していれば、小規模ボイラーや小型ボイラーを扱う仕事に就くことはできますが、ボイラー技士の資格をもっていた方が就職、転職に有利になるでしょう。資格手当が支給されることや、定年後も働き続けられることなどのメリットもあります。ただし、最近の傾向として、小型ボイラーから、資格の要らない貫流(簡易)ボイラーに変わりつつあるという情報がネット上で見られます。しかし、大型ボイラーが今後なくなることはまず考えにくいので、ボイラー関連の仕事の需要は今後も続くという予想が大半です。商業施設やオフィスビルなどが多くある地域ほど、ボイラー技士の需要が高まると予想されますので、ボイラー取扱者からボイラー技士の資格を目指すとよいでしょう。企業が有資格者を求める傾向は根強く、求人情報には「ボイラー技士有資格者歓迎」などの募集要項が少なくありません。
向いている人
ボイラーは可燃性のガスや重油を使用していますが、缶体に圧力がかかっているため、メンテナンスを怠ったり、取り扱いを一歩間違えたりすると、爆発などの大惨事を引き起こしてしまう場合があります。そのため、つねに危険と隣り合わせという認識と緊張感を持って、手を抜くことなく、忠実に仕事ができる人が求められるでしょう。
取得方法
ボイラー取扱者は、都道府県支部ごとに開催されている、14時間の学科講習と修了考査を受けることで取得できます。修了考査は2日間の講習を真面目に聴いていれば合格できる簡単なものです。
ボイラー取扱者資格の難易度偏差値
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判定不能 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ボイラー取扱者 取得
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
各都道府県ごとに定期的に開催
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
試験開催地によって試験日等が異なります。
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
ボイラー取扱者資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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国家資格 | 専門的資格(可) | 業務独占資格 | 横綱クラス | 特になし |
ボイラー取扱者試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 講習内容(14時間) ・ボイラーの構造に関する知識 ・ボイラーの取扱いに関する知識 ・点火および燃焼に関する知識 ・点検および異常時の処置に関する知識 ・関係法令 |
合格率 | 試験なし |
願書受付期間 | 講習機関により異なる |
試験日程 | 講習機関により異なる |
受験地 | 全国各地の講習機関 |
受験料 | 講習機関により異なる (11000~13000円程度) |
合格発表日 | 講習修了後 | 受験申込・問合せ | 一般社団法人 日本ボイラ協会 技術普及部 〒105-0004 東京都港区新橋5-3-1 JBAビル2F TEL:03-5425-7770 |
ホームページ | 一般社団法人日本ボイラ協会 | ボイラー・圧力容器の技能講習、特別教育 http://www.jbanet.or.jp/training/skill_2/ |