排水管清掃作業監督者
人が活動する施設のほとんどに完備されている下水道。なかでも排水管は頻繁なメンテナンスが求められる重要な部分であり、建物の衛生環境を保持する上で、排水管の清掃は欠かすことができません。この清掃作業の監督をおこなうのに必要な「排水管清掃作業監督者」は、厚生労働大臣管轄の国家資格となっています。必要な実務経験(中卒以上で2年、その他で5年)を満たし、4日間の講習を修了することで取得できます。
資格詳細
建築物には、ほとんどの場合、下水道が完備されています。とりわけ、下水道の排水管は、衛生環境を維持するために、定期的なメンテナンスが必要です。清掃時に排水管の材質、長さや太さなどのチェック、水漏れのチェック、清掃前後での点検、浮遊粉じんの量などの測定、室内の温度・湿度の測定など、さまざまな業務を行わなければなりません。建築物排水管清掃業の登録を行う際に、排水管清掃作業監督者の資格が必要となります。排水管清掃作業監督者は、排水管清掃作業の監督として必要な技能と知識を修得した人に与えられる国家資格です。資格取得のための試験は無く、講習会と修了考査を受けることで取得できます。講習科目は、排水衛生概論や建築物環境衛生制度、建築設備概論、排水管清掃各論などを学びます。資格取得後は、6年に1度、新しい技術と知識を修得するための講習を受講する必要があります。排水管清掃監督者は重要な立ち位置にあるため、清掃業、空気環境測定業などの他の登録業種の有資格者と兼任はできません。また、この資格を持っていなくても、建築築物環境衛生管理技術者の有資格者は、指導者となることができます。
活躍場所
ビル管理会社などに就職し、指定されたビルの現場で排水管清掃作業監督者として活躍します。
収入と将来性
排水管清掃作業監督者に限らず、ビル清掃業従事者の年収は一般の平均年収よりは低めです。ただし、大手企業に就職すると、待遇面でもっと期待できるでしょう。また、建設業界では年功序列という古い体質があり、新人とベテランでは、かなり差が出ることも予想されます。排水管清掃作業はライフラインを支える大切な仕事であり、どんな経済状況になっても、排水管清掃の仕事が途切れることは考えられないため、安定した需要が見込めるでしょう。
向いている人
排水管清掃作業は、建物内の狭い場所や、冷暖房の効かない場所など、過酷な環境の中での作業が多いため、体力のある人に向いている仕事です。また、現場の責任者として、作業時の安全性や衛生面に留意して、作業時にトラブルや事故が起きないように注意深く監督できる人が求められます。施工管理の仕事に就いている人は、キャリアアップのために取得しておくとよいでしょう。
取得方法
排水管清掃作業監督者は、講習を受け、最終日に修了考査を受けることで取得できる資格です。修了考査は、講習を休まずにきちんと受講していれば、ほぼ合格となります。ただし、4日間にわたるため、スケジュールを調整して、必ずすべての講習を受けるようにしましょう。講習前に勉強しておきたい人は、ビルメンブックセンターのサイトから排水管清掃作業従事者の研修用テキストを購入できるので利用するとよいでしょう。排水施設の構造・機能についての知識、建築物衛生法などの法律、各種清掃用機器の取り扱いなどについて詳しく解説しています。
排水管清掃作業監督者資格の難易度偏差値
![]() |
判定不能 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 排水管清掃作業監督者 取得
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
記載内容は札幌の情報。
願書受付
2020年4月7日~2020年4月20日
試験日
2020年6月2日~2020年6月5日
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
排水管清掃作業監督者資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
国家資格 | 特になし | 業務独占・必置資格 | 大関クラス | 特になし |
排水管清掃作業監督者試験概要
受験資格 | ・高校または中学校を卒業後、2年以上建築物における排水管の清掃に関する実務に従事した者 ・5年以上建築物における排水管の清掃に関する実務に従事した者 |
試験内容 | 講習内容:4日間(27.5時間) ・建築物環境衛生制度 ・排水衛生概論 ・建築設備概論(排水設備関係) ・作業の安全管理 ・排水管清掃各論 ・試験 |
合格率 | ほぼ100% |
願書受付期間 | 地域により異なる |
試験日程 | 地域により異なる |
受験地 | 東京・大阪 |
受験料 | 45000円 |
合格発表日 | 講習修了後 | 受験申込・問合せ | 公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター 〒100ー0004 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル7階743区 TEL:03-3214-4624 FAX:03-3214-8688 |
ホームページ | 公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター https://www.jahmec.or.jp/ |