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経理・財務スキル検定(FASS)

「FASS」とは、経理や財務に長けた人材育成のために経済産業省が2004年に開発した「経理・財務サービス・スキルスタンダード」のことです。日本CFO協会が認定する経理・財務スキル検定では、このFASSに準じて経理・財務の能力をためすことができます。級位や合否はなく、得点に応じて5段階のスキル評価がおこなわれます。分野別の達成度合も確認できるので、受験のたびにスキルアップがくわしく確認できるようになっています。

資格詳細
経理・財務スキル検定は、FASS検定とも呼ばれる、経理・財務分野における実務知識とスキルを客観的に評価する検定です。経済産業省の策定による「経理・財務サービススキルスタンダード(FASS)」に基づき、客観的にスキルを測定します。経理の資格では帳簿会計に特化した日商簿記が広く知られていますが、本検定は資産・決算・税務・資金の4つの分野から出題され、実務により即した内容となっています。試験は、CBT方式を用い、各都道府県の試験センターで実施されており、2022年9月末時点で約74,000人が受験している、信頼性の高い資格です。この検定は、合否ではなく、5段階(A~E)で評価されるため、自身の実務スキルを客観的に理解でき、適切なスキルアップの目標を設定することができます。

活躍場所
FASS検定は、経理や財務に焦点を当てた専門的な資格です。したがって高得点を獲得することで、経理や財務分野において包括的な業務理解を有しているとみなされるため、上場企業や大企業において課長職以上でのポジションにつながる可能性があります。さらに、FASS検定を取得することで、事業全体のフローを理解する能力が向上し、経理や財務だけでなく、営業職や管理職のポジションでも活躍できるでしょう。

収入と将来性
経理職は企業の資金管理を担当する極めて重要なポジションであり、税務や会計の専門知識が求められるため、高い年収が期待されます。また、経理職の平均年収には幅があり、年齢が上がるほど年収が増える傾向があり、所属企業や役職、地域による年収の差も大きな特徴です。経理職に役立つ資格は多数存在しますが、FASS検定のスコアは企業内での役職や年収に影響を与えるとされています。そのため高得点を獲得した人ほど昇進の可能性が高まり、年収アップにつながるでしょう。実際、多くの企業がこの検定に注目しており、NTTコミュニケーションズ、日産自動車、伊藤忠商事など80社以上が採用し、数字に強い人材の育成を図っています。FASS検定は、社内でのスキルアップや実務スキルの把握、社内教育の手段として有効であり、将来性が高い検定の一つといえます。

向いている人
FASS検定は、実際に経理や財務の標準業務に従事している方や、これから経理・財務分野を目指す方を主な対象としています。試験内容は、経理・財務部門で働く人が身につけるべき基本的なスキルに焦点を当てているため、業界や企業にかかわらず、広く受験が可能です。本検定の試験期間中は、特定の試験日に縛られず、受験者は自由に受験できるため、多忙なビジネスパーソンにとって最適な試験です。また、試験会場は全国各地に広がっているため、地方在住者も都心在住者と同じような条件で試験を受けることができます。

取得方法
FASS検定には「公式学習ガイド」が提供されています。この学習ガイドは、最新の出題傾向が反映された300問の参考問題と、それらの正解および解説が含まれており、基本的にFASS検定の勉強法はこの公式学習ガイドを用いた学習となります。また、eラーニング講座も公式の教材として用意されており、研修動画、演習問題と解説が含まれており、実践的な経理・財務の実務スキルを身につけることが可能です。公式学習ガイドの参考問題だけでは不安と感じる場合は、eラーニング講座を利用するのもよいでしょう。



経理・財務スキル検定(FASS)資格の難易度偏差値

偏差値42
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 経理・財務スキル検定 レベル○
所轄・主催:
一般財団法人全日本情報学習振興協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

実施期間内のうち1日を選択して受験。
願書受付
2020年8月1日~2021年1月28日
試験日
2020年11月1日~2021年1月31日
合格発表
不明
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

経理・財務スキル検定(FASS)資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 キャリアアップ(可) 特になし 横綱クラス 独学

経理・財務スキル検定(FASS)試験概要

受験資格 不問
試験内容 ・資産分野
 ・売掛債権管理
 ・買掛債務管理
 ・在庫管理
 ・固定資産管理
 ・ソフトウェア管理
・決算分野
 ・月次業績管理
 ・単体決算業務
 ・連結決算業務
 ・外部開示業務
・税務分野
 ・税効果計算業務
 ・消費税申告業務
 ・法人税申告業務
 ・連結納税申告業務
 ・税務調査対応
・資金分野
 ・現金出納管理
 ・手形管理
 ・有価証券管理
 ・債務保証管理
 ・貸付金管理
 ・借入金管理
 ・社債管理
 ・デリバティブ取引管理
 ・外貨建取引管理
 ・資金管理
合格率 スコア表示
願書受付期間 2月~7月下旬・8月~1月下旬
試験日程 5月~7月・11月~1月
受験地 全国各地の試験センター(CBT方式)
受験料 10000円
合格発表日 試験後即時
受験申込・問合せ 一般社団法人 日本CFO協会
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-1

株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ(CBT-Solutions)
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-24-3 FORECAST神田須田町3F
TEL:03-5209-0553
ホームページ 検定の概要:FASS検定|FASS 経理・財務人材育成事業 公式サイト
http://www.cfo.jp/fass/fass_exam/index.html

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