NYGサイディング施工士(窯業系サイディング施工士)
住宅の外壁としてもっとも多く利用されている窯業系サイディング。その意匠性、施工性、防火性などが高く評価されていますが、品質の高い外壁になるかどうかは施工者の知識と技術に左右されます。NYGサイディング施工士(窯業系サイディング施工士)は、その施工者のスキルアップのために日本窯業外装材協会が実施している厚生労働省認定の資格です。学科試験に合格したあと、数カ月後の実技試験に合格することで取得できます。
資格詳細
住宅の外壁工事で最後に美しく仕上げる工程がサイディング施工です。サイディングとは外壁材の一種で、正式にはサイディングボードと呼ばれています。NYG(窯業系)サイディングは、セメントに繊維質を混ぜて形成した外壁材で、機能性やデザイン性が高いことが特徴です。住宅の外壁材はこのサイディングが大きなシェアを占めています。工事では基本的に工場で製造された窯業系サイディング材を壁面に貼り付け施工します。NYG(窯業系)サイディング施工士は、もともと日本窯業外装材協会の社内資格でしたが、平成16年に厚生労働省認定社内検定となり、住宅外壁に関しての知識や技術を身につけている施工者をNYGサイディング施工士として認定しています。日本窯業外装材協会(NYG)のサイトで認定資格を持っている施工士の名簿が県別に検索できますので、参照してみるとよいでしょう。NYGサイディング施工士の試験は、4者択一の50問の学科試験と、施工実技と標準施工法チェックの実技試験があります。学科試験と実技試験は同日に行われるのではなく、学科の合格者だけが後日実技の試験に進むことができます。受験資格として、窯業系サイディング施工の仕事に3年以上従事していることが求められていますので、まずはじっくりと経験を重ねることが必要です。
活躍場所
住宅関連会社、リフォーム会社などに就職し、住宅の建設現場でサイディング施工工事を行います。
収入と将来性
サイディング工事の職人として働く場合、日当制のところが多く、日当次第で月の合計が決まってきます。また、日当は人によって変わることがあり、収入は日当の額により左右されます。ただし、経験を重ねていくだけでは日当は上がりません。経験年数に見合った実力が身についていれば、収入は増えていくでしょう。未経験で入社して作業できる仕事の幅が少なければ日当も少なくなる傾向がありますが、年数を経て実力がつき、任せられる作業が増えていくと稼げる職種です。今後、住宅関係では耐久性を含めより品質向上が求められることが予想されるため、窯業系サイディングの施工は、将来にわたり高いニーズが見込めるでしょう。外壁工事は、新築工事だけではなく、外壁の劣化などにより交換が必要になるので、外壁工事のニーズは安定しています。
向いている人
サイディング施工の仕事は、技術はもちろんですが、体力があり、体を動かすことが好きな方に向いている仕事です。サイディングボード1枚は20~30キロ程の重さがあるからです。また、サイディング施工は、未経験者が転職しやすい仕事といわれていますので、興味があれば検討してみるのもよいでしょう。ただし、NYGサイディング施工士の資格試験を受けるには、3年以上の実務経験が必要ですので、まずは仕事にひたむきに取り組み、できることを徐々に増やして仕事の幅を広げていくことが大切です。
取得方法
NYGサイディング施工士の試験は、サイディング施工士職に3年以上従事した人が対象の試験のせいか、試験対策についての情報がほとんど見られません。試験の内容については、日本窯業外装材協会のサイトに詳しく掲載されていますので確認しておきましょう。まず、試験の申し込みをすると、受験資格を満たした人に、テキスト、学科試験スケジュール、受験票が学科の試験日の1か月位前に受験者に届くので、そのテキストで学科の勉強をしましょう。また、日本窯業外装材協会では、サイディング関連の資料を購入できます。
NYGサイディング施工士(窯業系サイディング施工士)資格の難易度偏差値
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 厚生労働省認定 日本窯業外装材協会社内検定 日本窯業外装材協会 窯業系サイディング施工士 認定
所轄・主催:
日本窯業外装材協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2024年資格日程
記載内容は埼玉の情報
願書受付
2020年5月8日~
試験日
2020年7月15日
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
NYGサイディング施工士(窯業系サイディング施工士)資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
公的資格 | キャリアアップ(可) | 特になし | 横綱クラス | 独学 |
NYGサイディング施工士(窯業系サイディング施工士)試験概要
受験資格 | 窯業系サイディング施工士職に3年以上従事している者 |
試験内容 | 学科試験: 4者択一・概要 ・材料 ・施工法 ・施工管理と安全衛生 ・シーリング工事と塗装工事 実技試験 詳細は学科試験の合格発表時に合格者に試験要綱と施工図面を郵送します。 ・施工実技試験 ・横張り窯業系サイディング2枚を図面に従って張る ・試験範囲は材料準備から開口部廻り、縦目地部、入隅部のサイディングの施工と、タッチアップ、後片付けまで ・標準施工法チェック試験 ・サイディング板を張ったモデル写真パネルを見て、下地、サイディング等の施工に関する設問に解答する |
合格率 | 60%程度 |
願書受付期間 | 試験地により異なる(学科試験日の約2カ月前) |
試験日程 | 試験地により異なる(年5回程度) |
受験地 | 学科: 札幌・盛岡・仙台・さいたま・名古屋・福岡実技: 札幌・仙台・高崎・小牧・久留米 |
受験料 | 学科: 13000円実技: 27000円 |
合格発表日 | 実技試験から約40日後 | 受験申込・問合せ | 日本窯業外装材協会 〒104-0031 東京都中央区京橋1-6-13 アサコ京橋ビル TEL:03-5159-0680 FAX:03-5159-0681 |
ホームページ | 一般社団法人 日本窯業外装材協会[NYG] https://www.nyg.gr.jp/ |