赤外線建物診断技能師
風雨にさらされる建物の外壁は、時とともに劣化し、目に見えなくても傷ついてゆきます。結果、外壁が剥離したり、雨漏りを生じたりすることもあります。これら壁の劣化異常の早期発見や再発防止には、赤外線サーモグラフィーを使った精密な非破壊検査が有効です。そしてその検査技術の専門家を認定する資格として、赤外線建物診断技能師があります。試験同日に研修(別料金)もおこなわれますが、それに参加しなくても受験は可能です。
資格詳細
雨や風、ほこりなどに晒されている建物の外壁は、年々劣化していきます。こうした劣化は、目に見えない内側で発生しているので、人の目には確認しづらいものです。そこで、赤外線サーモグラフィによる検査が活躍します。赤外線による検査は、非破壊検査であるため、建物を傷めずに、詳細な結果を知ることが可能です。赤外線建物診断技能師は、この検査を行う専門家です。赤外線サーモグラフィにより、建物を診断し、お客様に改修箇所や改修方法について適切なアドバイスを行います。診断価格や診断工期の負担軽減などから、赤外線診断技術を身につけている人材が求められており、業界では赤外線建物診断技能師への需要が高まっています。試験は全国各地で年に複数回行われており、試験の前には試験対策の研修(任意・費用別途)もあるので、比較的合格しやすい資格です。赤外線建物診断技能師の認定登録は2年間ですので、2年毎に更新手続きをする必要があります。
活躍場所
建設会社やリフォーム会社をはじめ、不動産管理会社、住宅検査会社などで活躍できます。建設やリフォーム会社では、営業や設計、工務などの職種で、不動産管理会社では、営業やコンサル業務の職種で赤外線建物診断技能師の資格を活かせます。住宅検査会社や損害保険会社では、営業や実務で資格を活かして活躍できるでしょう。
収入と将来性
赤外線建物診断技能師としての収入の情報はありませんが、建設会社やリフォーム会社などでは歓迎する資格の一つに赤外線建物診断技能師を挙げていることが多く、給与も比較的安定しているようです。近年は太陽光発電の利用や、自然エネルギーの代替が増えてきており、さらに平成20年に国土交通省により外壁診断等の見直しが行われたため、赤外線サーモグラフィによる非破壊検査ができる診断技能師のニーズは高まっています。外壁の劣化状態を的確に判断できることで、無駄な改修の必要がなくなるため、今後もリフォーム市場で変わらず需要があるでしょう。
向いている人
建築業界やリフォーム業界、不動産業界の仕事に携わりたい方、または現在それらの業界で働いている方におすすめの資格です。実際に大手ハウスメーカーに勤めている新築やリフォームの担当者には、赤外線建物診断技能師格を取得している人が多数います。住まい関係でリフォーム分野の仕事を目指している方も赤外線建物診断技能師の資格を持っていると、アピールできるでしょう。
取得方法
資格取得のためのフォローアップ研修が実施されており、研修を受講すればそれほど難しい試験ではないようです。研修は「街と暮らし環境再生機構」が行っています。講習では、診断実務に必要とされる撮影環境条件や適正な撮影手法をはじめ、劣化部判別の解析知識、判別阻害要因知識などを学べます。この研修を受けなくても資格試験は受けられますが、試験に対応するテキストが市販では購入できないため、独学での勉強は苦戦する可能性があります。研修で使用するテキストが試験に役立ちますので、研修を受ければ必要な知識を効率よく習得でき、合格が近くなるでしょう。
赤外線建物診断技能師資格の難易度偏差値
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 赤外線建物診断技能師試験 合格
平成○年○月○日 赤外線建物診断技能師 認定
平成○年○月○日 赤外線建物診断技能師 認定
所轄・主催:
財団法人職業技能振興会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
記載内容は東京の情報。
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
2020年7月21日
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
赤外線建物診断技能師資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
公的資格 | 専門的資格(可) | 特になし | 横綱クラス | 特になし |
赤外線建物診断技能師試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | ・日本における建築物と建物診断 ・赤外線診断調査の歴史と現状、応用例 ・建築の基礎知識 ・赤外線カメラを使用した赤外線診断手法 ・赤外線カメラを使用した赤外線診断実務 ・建築基準法改正に伴う特殊構築物定期報告の変更と注意点 ・長期修繕計画について ・赤外線判断の進め方と注意点 |
合格率 | 約90%(研修受講者) |
願書受付期間 | 試験日の1週間前まで |
試験日程 | 毎月数回 |
受験地 | 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡 |
受験料 | 13000円 ※合格後、認定登録料2000円が必要 |
合格発表日 | 試験日から約1カ月後 | 受験申込・問合せ | 一般財団法人 職業技能振興会 〒106-0032 東京都港区六本木3-16-14 KYビル4階 TEL:03-5545-5528 FAX:03-5545-5628 |
ホームページ | 赤外線建物診断技能師 | 一般財団法人 職業技能振興会 http://fos.or.jp/%e8%b5%a4%e5%a4%96%e7%b7%9a%e5%bb%ba%e7%89%a9%e8%a8%ba%e6%96%ad%e6%8a%80%e8%83%bd%e |