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全日本スキー連盟公認 スキー準指導員

冬季限定のお仕事ながら、趣味と実益を兼ねられることで人気のスキーインストラクター。その民間資格として、全日本スキー連盟が公認するスキー準指導員があります。資格を取得するためには、スキーバッジテスト1級に合格し、各都道府県のスキー連盟が主催する養成課程を修了した上で、準指導員スキー検定(理論試験と実技試験)に合格する必要があります。準指導員から指導員へのステップアップも可能です。

資格詳細
両足の板で雪山を滑走するスキーは、紀元前2500年ごろの壁画にスキーヤーの姿がえがかれているほど古い歴史を持つスポーツです。日本には明治時代後期に伝来しましたが、まず軍隊に採用され、のち一般のスポーツレジャーへと爆発的に普及し、現在に至ります。そしてスキー初心者の多くがお世話になるのが、ゲレンデで働くスキーインストラクターです。全日本スキー連盟(SAJ)では、指導者の資格として「スキー専門指導員」「スキー指導員」「スキー準指導員」を認定していますが、ここではインストラクターの第一歩である「準指導員」について解説します。

活躍場所
全国の雪山のゲレンデがスキー準指導員の主な活躍場所です。スキーシーズンに各地のスキー場のスキー教室で、初心者や中級者を生徒としてスキーのテクニックを教えます。スキーの技術だけでなく、特に初心者に対しては、安全指導も徹底しておこないます。毎年スキー場での事故が報告されていますが、そうした危険を教育によって未然に防ぐことも、スキーインストラクターの重大な使命です。スキー教室以外では、より本格的なスキー講習会で指導をおこなうこともあります。

収入と将来性
スキー準指導員の指導料は、日給およそ6000~10000円程度です。日本の場合、冬季限定の臨時雇用になってしまうので、指導員のみを本業としてやってゆくのはほとんど不可能でしょう。ほかに本業があり、スキーシーズンの週末などに非常勤として勤務するというのが一般的ですが、オフシーズンの仕事を別に持っていてうまく両立させている人もいます。将来性に関しては、スノーボードの人気に押されていそうなイメージがありますが、スキーの人気も安定しており、さほど不安はありません。

向いている人
スキーが好きで、得意と言えるレベルに達していることが大前提です。級別テスト1級の合格者でなければ受検できないため、それなりの腕前を持っている必要があります。その上で、スキーの楽しさを多くの人に広めたいと考えている人に向いています。準指導員の場合、指導対象は初心者から中級者におよぶので、初めてスキーをするという人たちにも根気よく教えてあげられる忍耐が求められます。生徒がスキーを嫌いにならないように、おもしろく教えるコミュニケーション能力も重要になるでしょう。

取得方法
スキー準指導員は、全日本スキー連盟が認定する民間資格です。年に1回、各都道府県のスキー連盟が主管する「準指導員スキー検定」に合格することで取得できますが、この検定を受けるためには、級別テスト(バッジテスト)の1級に合格する腕前であることが条件になります。また、各県連が主催する養成課程を修了している必要もあります。検定試験は理論試験と実技試験で構成されており、実技では実際にゲレンデにてターンや滑降などの課題がおこなわれます。



全日本スキー連盟公認 スキー準指導員資格の難易度偏差値

偏差値0
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 公認スキー準指導員 取得
所轄・主催:
公益財団法人全日本スキー連盟
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

全日本スキー連盟公認 スキー準指導員資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 専門的資格(可) 特になし 小結クラス 特になし

全日本スキー連盟公認 スキー準指導員試験概要

受験資格 ・20歳以上
・前年度までに級別テスト1級を取得している者
・各県連の養成課程を修了した者
試験内容
理論

・スキーの特性に応じた基礎理論
・その他、スキー指導に必要な事項

実技

・基礎課程
 ・ブルークボーゲン
 ・基礎パラレルターン(大回り・小回り)
 ・横滑りの展開
・実践課程
 ・シュテムターン
 ・パラレルターン(大回り・小回り)
 ・総合滑降
合格率 47.60%
願書受付期間 県連により異なる
試験日程 県連により異なる(年1回・理論1日、実技2日間)
受験地 県連により異なる
受験料 県連により異なる
(東京都スキー連盟の場合)
17000円
※別途、養成講習会参加料35000円が必要
※合格後、計17500円の納入金が必要
合格発表日 県連により異なる
受験申込・問合せ 公益財団法人 全日本スキー連盟
または、各都道府県のスキー連盟
ホームページ 公益財団法人全日本スキー連盟
http://www.ski-japan.or.jp/

全日本スキー連盟公認 スキー準指導員のレビュー

(2件)

先生・受験仲間と暑い冬を過ごしました

2023年01月11日
小学生の頃、スキーバッジテスト3級まで取得していましたが、その後大人になるまでスキーを全くせず。
友達から誘われたのをきっかけに、大人になってからスキーを始め、2級・1級と一年ずつステップアップ。
準指導員の講習は、所属するスキー連盟によって熱量が違いますが、私が所属しているところは、週6日講習があるという贅沢な内容。年齢も受験目的も違う受験生4人と毎日スキー場で顔を合わせました。
雪が降る前に筆記試験もありますが、これは過去問練習を1日1時間も勉強すれば通ると思います。
スキー場がオープンすると、仕事が終わった後、19時~21時まで2時間の講習。
種目は、
1、プルークボーゲン
2、横滑りの展開
3、滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開
4、基礎パラレルターン小回り
5、パラレルターン小回り(不整地)
6、総合滑降・リズム変化
7、パラレルターン大回り
8、シュテムターン
の8種目。(受ける年によって種目が変わる可能性あります)
先生に言われることは毎回ほとんど同じで、自分の滑り方の癖を知り、調整することが大事です。
合格のためには、先生に何度も見てもらうこと、先生が撮ってくれた動画を見返して自分の直すべき癖を知ること、滑り込むことだと思います。
計算問題のように正解が一つということではないので、悩み、苦しみ、挫折しそうになりましたが、仲間と励まし合って合格。
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しま
運営に積極的に関わりたいと思っている方でしたら有効に活用できる

2021年11月09日
全日本スキー連盟が認定しているスキーの指導資格には認定指導員、準指導員、指導員といくつか異なるものがありますが指導員は中でも年齢や準指導員としての稼働歴などで受験資格が絞られています。
受験料も準指導員より高く、実技項目も私が受験した際は準指導員より多く、獲得すべき点数も高いものでした。
取得後は2年に一度の連盟公認の講習を受講し資格を維持します。
この資格の維持が非常に大変で、土日2日続きで遠方に出かけなければならず、都合がどうしてもつかずに早退の場合は受講と認定されないケースもあります。
このような状況の中で資格を維持することにどれほど意味があるのかというと、ちょっとしたアルバイトとしてスキー講師をするのであれば、スキー場によってアルバイト料が異なり、リフト代も年々値上がりしているので正直プラスマイナスほぼゼロという可能性もあります。
この資格が活かされるのは小学校や中学校の教師などで、北海道は特にスキー授業を導入している学校が多いですから資格受験で得たノウハウを元により良い授業ができます。
一方で私の場合は学校教師とは全く関係ない職業にも関わらず、さらにはスキーの選手でもないのに取得してしまったがため、資格の維持に苦戦しあまり講習の開催もできず資格を持て余してしまっている状態です。
故に評価は3としましたが、スキーの講習がしたい、運営に積極的に関わりたいと思っている方でしたら有効に活用できるかと思います。
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