リフレクソロジスト

足の裏のさまざまな特定の部位（反射区）を刺激することで、人間の体全体の自然治癒力を高めるとされる「リフレクソロジー（reflexology）」は、アメリカで誕生し、イギリスや台湾で盛んになった新しい民間療法です（いわゆる足ツボとは別の理論に基づく）。略して「リフレ」と呼ばれ、一般に「足裏マッサージ」とも呼ばれることがあります。リフレクソロジストは、この技術を習得した人のことを指します。按摩やマッサージ師のように国家資格は必要なく、整体やカイロプラクティックなどと同様、技能の認定には民間資格が用意されています。

足裏の反射区が臓器に対応しているとするリフレクソロジーの理論は、科学的に立証されているわけではありませんが、たしかな効果は感じられるため、日本でも広く普及しています。リフレクソロジストの有資格者が活躍しているのは、マッサージサロンやホテル、スポーツクラブなどのリラクゼーション施設のほか、介護や医療の現場で補助的に活動している人もいます。また、インストラクターとして指導者になったり、独立開業してリフレ専門サロンを経営している人もいます。

民間療法としては比較的、新しい技術ですが、リフレクソロジー（足裏マッサージ）の知名度と人気はすでに充分にあり、専門サロン以外にも多くのリラクゼーション施設で優秀なリフレクソロジストが求められています。また、最近は高齢化社会にともない、介護施設や医療施設で高齢者を対象とした施術がおこなわれることも増えてきました。今後もさらなる発展が望める技術であり、着実に経験を積んで信頼を得てゆけば、独立開業で高収入も夢ではありません。

リフレクソロジーは、ツボを押す指圧ではありませんが、手の力や腕の力が必要になる技術です。それなりの体力が要求されます。また、テレビのバラエティ番組で罰ゲームとして見かけることもあるとおり、ときに強烈な痛みをあたえることがあります。相手の言葉や表情から気持ちを察することができる人でなければ、リフレクソロジストとして信頼を得ることは困難でしょう。

リフレクソロジストの資格を取得するには、養成学校で勉強して専門課程を修了するのが一般的なルートです。東京に本校を置く英国式リフレクソロジーの学校、クイーンズウェイ リフレクソロジー・スクールでは、3カ月、6カ月、12カ月の通学コース、または29日間の合宿コース、1年間の通信コースでリフレクソロジーを学ぶことができます。通学1年コースならリフレに関連する4つの資格を取得可能です。