添乗員能力資格認定試験
旅行会社が企画するパッケージツアーには欠かせない存在である添乗員さん。旅先での交通機関や各種施設を手配し、ツアー参加者が楽しく快適に旅することができるように尽力する頼もしい案内人です。添乗員能力資格認定試験は、添乗員としての実務能力を認定する民間資格。1級から3級までが用意されており、2級以上はさらに「総合」と「国内」に分かれます。「総合」は海外ツアーを含み、試験科目に「英語」が追加されます。
資格詳細
添乗員は、旅行会社が企画・販売するパッケージツアーや団体旅行に同行し、旅程を管理し、ツアーを安全かつスムーズに進めるために交通機関や施設の手配を行います。添乗員は参加者が旅行を楽しめるように工夫する旅行の演出家とも言えるでしょう。添乗員能力認定試験は、添乗員の知識・経験を客観的に評価するための試験です。この資格は派遣料や日当に反映される場合や、添乗ランクや昇進の条件としても使用されます。添乗員能力認定試験は、「国内」と「総合」の2つの種別に分かれており、各種別には1級、2級のレベルがあります。2級よりも簡単なレベルの3級は国内・総合の区分はありません。また、3級は業務知識のみを問う試験であり、1級と2級は業務知識と実務の試験が行われます。「総合」の資格認定では英語の試験があり、1級の資格認定の2次試験では小論文が課されます。業務知識は添乗員業務に必要な知識と一般教養を問われる内容です。実務では仮想の旅行日程で起こる可能性のあるトラブルなどに対して判断し、行動する能力が求められます。英語は主にリスニングを中心に出題され、飛行機の機内アナウンスの理解やホテルのチェックイン時など、業務上で英語が必要とされる状況が問題となります。
活躍場所
添乗員は、旅行会社に所属している場合と派遣会社から委託されて添乗員として仕事をする場合があります。旅行会社に勤務する場合は、日頃は営業の仕事を担当していますので、添乗に行く機会は少ないです。添乗では、自社が企画した旅行ツアーの添乗業務を行います。一方、派遣添乗員は、派遣会社に委託され、旅行会社が企画したツアーなどの添乗業務を担当します。添乗業務だけに集中でき、添乗スキルが身につくことがメリットです。
収入と将来性
旅行会社の添乗員の収入は、通常、基本給と手当で構成されます。基本給は企業の規模などによって異なり、ツアーの種類や期間によっても収入に差が生じる可能性があります。派遣添乗員の場合は、給与が固定されていないため、日当制です。添乗員の賃金に関する情報は、日本添乗サービス協会のウェブサイトに詳細が記載されていますので、参照してください。インターネットの普及により、旅行の選択方法も変化してきました。自分で移動手段や宿泊先を選ぶことが多くなりましたが、添乗員同行の旅行を希望するシニア層も増えています。こうしたツアーに対応するためには、質の高い添乗員の需要が今後も見込まれます。ただし、添乗員能力資格認定試験の認知度はまだ高くありませんので、資格についてより広くPRする必要があるでしょう。
向いている人
添乗員能力資格認定試験には毎年、多くの人々が3級を受験し、その中には観光関連の専門学校生が多いようです。添乗員に求められる資質は、お客様の世話が好きであること、気配りができること、コミュニケーション力が高いこと、元気で体力のあること、そして身だしなみがきちんとしていることです。
取得方法
3級の内容は旅程管理研修に近く、まだ添乗経験がない学生などを対象に設定されているため、難易度は比較的低いです。公式テキストはありませんが、日本添乗サービス協会のサイトに過去5年間の各級の試験問題と解答のポイントが掲載されていますので、参考にすると良いでしょう。試験に合格しなかった場合でも、受験経験を業務に役立てるように、解説は非常に詳しく記載されています。
添乗員能力資格認定試験資格の難易度偏差値
総合1級 | 国内1級 | 総合2級 | 国内2級 | 3級 |
---|---|---|---|---|
簡単 |
超簡単 |
超簡単 |
判定不能 |
判定不能 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 添乗員能力資格認定試験○級 合格
所轄・主催:
一般社団法人日本添乗サービス協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
願書受付
~2019年12月13日
試験日
2020年1月28日
合格発表
2020年2月27日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
添乗員能力資格認定試験資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
民間資格 | 特になし | 特になし | 大関クラス | 独学 通学 |
添乗員能力資格認定試験試験概要
受験資格 | 総合1級・国内1級: 添乗年数2年以上(添乗日数200日以上)総合2級・国内2級: 添乗年数1年以上(添乗日数100日以上)3級: 不問 |
試験内容 | 総合1級: 一次試験 ・業務知識 ・実務 ・英語 二次試験 ・小論文 国内1級: 一次試験 ・業務知識 ・実務 二次試験 ・小論文 総合2級: ・業務知識 ・実務 ・英語 国内2級: ・業務知識 ・実務 3級: ・業務知識(国内) |
合格率 | 平均56%程度 |
願書受付期間 | ~12月中旬 |
試験日程 | 総合1級・国内1級 一次試験: 1月下旬二次試験: 3月中旬総合2級・国内2級・3級: 1月下旬 |
受験地 | 札幌・東京・名古屋・大阪・福岡・那覇 |
受験料 | 総合1級・国内1級: 7000円総合2級・国内2級: 5000円3級: 3000円 |
合格発表日 | 総合1級・国内1級: 3月下旬総合2級・国内2級・3級: 2月下旬 |
受験申込・問合せ | 一般社団法人 日本添乗サービス協会 〒105-0014 東京都港区芝1丁目10-11 コスモ金杉橋ビル6階 TEL:03-6435-1508 FAX:03-6435-1509 |
ホームページ | 添乗員能力資格認定試験|TCSA 一般社団法人日本添乗サービス協会 http://www.tcsa.or.jp/active/qualification/ |