柔道

日本発の格闘技としてオリンピック種目にまでなった柔道。学校の体育にも採用され、柔道経験者はとても多くなっています。正式には「日本伝講道館柔道」と言い、総本山である講道館では、段級位制を採用して柔道の技能を認定しています。審査は全国各地の段位推薦委託団体が実施しており、試合の成績や修行の年数などから昇段の可否が決まります。なお、強者の証たる「黒帯」は初段から締めることができます。

資格詳細
日本の古武道から生まれた柔道は、礼節を重んじるスポーツであり、選手は強い体はもちろん、強い精神力や礼儀を養うことができます。オリンピック種目にもなり、海外でも多くの柔道選手が活躍しています。柔道はさまざまな流派がありますが、一般的に柔道というと、「講道館柔道」のことですので、「日本伝講道館柔道」が柔道の正式名称です。しかし、履歴書に記載する際は、「柔道〇段」と記載しても問題はありません。級位や段位をもらうためには、各都道府県柔道連盟に登録し、試験を受けます。試合成績と修行年数、形などが昇段の基準です。初段を取得すると、柔道の総本山「講道館」に入門でき、有段者の証である黒帯が締められます。有名な柔道選手は、子どもの頃から数多くの試合に出場し、進学は柔道部の強豪校に進むのが一般的です。インターハイなどで成績が上位になると、強化選手に選抜されます。

活躍場所
柔道選手になるには、子どもの頃から柔道の道場や柔道教室に通い、体をつくりながら、技を習得していきます。柔道選手になると、学生として活動するか、企業の柔道部に所属し、大会に出場します。柔道部のある企業に就職する場合は、仕事をしながら柔道の練習を行うケースと、完全に柔道の練習に専念するケースがあります。また、大学や実業団の柔道部で監督やコーチとして指導する人もいます。

収入と将来性
柔道選手の年収については、実業団選手の場合、所属企業の年収のほか、大会で好成績を残した場合に支給される特別手当、大会の賞金、スポンサー契約料で決まります。平均年収は一般のサラリーマンの年収よりやや高めですが、企業や個人によって差があります。また、柔道選手は30代前半に現役を引退するケースが多いため、40代の柔道選手の年収について算出できていません。柔道に関する仕事としては、プロの柔道選手のほかに、柔道の審判や柔道整復師などが挙げられます。剣道や空手と並んで人気の高い柔道は、ヨーロッパやロシアなどでも人気が高く、オリンピックの公式種目として、国際化が進んでいるスポーツです。そのため、優秀な選手が引退後も指導者として後進を育て、柔道レベルをさらに向上させることが期待されています。

向いている人
柔道選手と聞くと、体格ががっしりとした、気が強いタイプをイメージしがちですが、柔道創始者の嘉納治五郎師範は、子どものころいじめられっ子で、体も小さかったそうです。しかし「負けるもんか!」という気持で立ち上がり続け、柔道を広めていったのです。そのため、体が小さくても、気が弱くても、目標に向かって努力できる向上心がある人は、柔道に向いているといえるでしょう。実際、女子柔道界で輝かしい功績を残してきた谷亮子さんは小柄な方です。

取得方法
高校の柔道部なら初段まで、大学の柔道部なら2段までは簡単に取得できるようです。高校や大学で大会に出場すると、その成績の点数が加わるためです。3段以上になると、難易度が一気に上昇します。7段以上になると、指導実績や柔道の普及発展への功績も加味されます。最初の目標である初段の取得には、受け身の修得、修業年数と試合実績、投の形の修得、柔道の基礎知識が問われます。初段では筆記試験もあり、柔道の基礎知識が出題されますので、筆記の勉強もしっかりしておくことが必要です。初段を取得して黒帯を締められるようになると、自信をもてるようになり、モチベーションも上がるでしょう。



柔道資格の難易度偏差値

八段 七段 六段 五段 四段 三段 二段 初段
偏差値68 偏差値65 偏差値63 偏差値60 偏差値57 偏差値51 偏差値44 偏差値41
難関
難関
難関
普通
普通
普通
簡単
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 講道館○段 取得
所轄・主催:
公益財団法人講道館
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

柔道資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 特になし 特になし 小結クラス 特になし

柔道試験概要

受験資格 男子
八段:
満42歳以上
七段:
満33歳以上
六段:
満27歳以上
五段:
満20歳以上
初段~四段:
満14歳以上

女子
八段:
満52歳以上
七段:
満40歳以上
六段:
満33歳以上
五段:
満27歳以上
四段:
満23歳以上
初段~三段:
満14歳以上
試験内容 四級以下:白帯
三級~一級:茶帯
初段~五段:黒帯
六段~八段:紅白帯
九段~十段:紅帯

昇段は、試合成績や修行年数などから判定される。また、品性や柔道普及への功績なども評価される。
合格率 非公開
願書受付期間 団体による
試験日程 団体による
受験地 団体による
受験料 講道館の場合
五段以上:
10000円
四段:
8000円
三段:
6000円
二段:
5000円
初段:
3000円
合格発表日 団体による
受験申込・問合せ 公益財団法人 講道館
〒112-0003 東京都文京区春日1-16-30
TEL:03-3818-4171 FAX:03-3818-5828
ホームページ 講道館トップページ
http://kodokanjudoinstitute.org/

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