ボートレース審判員/ボートレース検査員
水上で熾烈な競争を繰り広げるボートレースは、レースであるとともに公営競技でもあるため、そのレースの判定はきわめて厳正におこなわれなければなりません。日本モーターボート競走会では、レースの公正性を保持するために、養成学校「やまと学校」にて、審判員および検査員を養成しています。やまと学校(福岡)に入学後、1年間の養成機関を経て、資格検定試験に合格することで資格を取得できます。
資格詳細
ボートレース(競艇)は、公営競技の一つであり、健全なレジャーとして社会に定着しています。その売上はレース開催地の自治体の財源や、福祉、公益事業などに活用されています。ボートレース審判員とは、瞬時にレースの判定を下す権限のあるスペシャリストで、ボートレース検査員とは、レースが始まる直前まで選手が使用するボートやモーターの点検・確認を行うスペシャリストです。この審判員と検査員がいるから、公正で安全なレースが実施できるのです。ボートレース審判員・検査員は、競艇審判員・検査員、モーターボート審判員・検査員とも呼ばれます。審査員・検査員になるためには、「やまと学校」に入学することが必要です。やまと学校は、競艇選手になるための養成学校で、狭き門として知られていますが、審判員と検査員の養成も行っています。いずれの課程も訓練期間は1年間です。審判員を目指す人は「審判実技」、「写真学」、「審判機械概論」などを習得し、検査員を目指している人は、「検査実技」、「ボートモーター性能実験」、「検査員心得」などを習得します。1年間の訓練を経て、資格検定試験を受け合格すると、実務に就くことができますが、資格を取得するには、モーターボート競走会の職員となることが必要です。
活躍場所
審判員および検査員になるには、日本モーターボート競走会に職員として採用されなければなりません。競艇職員の募集人数は一般的に10名程度ということで、競艇選手並みに狭き門のようです。職員として採用されると、事務全般、審判員や検査員の養成訓練、審判及び検査などの仕事での活躍が期待されます。
収入と将来性
ボートレーサーの平均年収と比較すると審判員の年収はその3分の1程ですが、レーサーの待遇自体が良いので、競艇関連の仕事は堅実に稼げる仕事といわれています。日本モーターボート競走会が募集する総合職の大卒初任給は一般の会社員とほぼ同レベルのようです。公営競技業界の中ではボートレースの売上は毎年向上しており、上昇率が高いことで注目されています。レースの収益金が社会貢献に使われている点からも、今後もボートレース競技の需要は続くと思われますので、審判員・検査員の需要も安定しているのではないでしょうか。
向いている人
ボートレース審判員に限らず、どの競技の審判員も、そのスポーツが大好きであることが大前提です。選手として競技の経験者であれば、さらに適任です。複雑なルールを理解していることはもちろん、運用できる頭脳の明晰さと冷静さ、細かい部分までこだわる人が、審判に向いているでしょう。また、選手が気持ちよくプレーできるように、試合をコントロールする責任感も審判員に求められる資質の一つです。
取得方法
ボートレース審判員・検査員の資格検定試験についての情報がほとんど見つかりませんが、養成機関の「やまと学校」への入学試験、さらにはモーターボート競走会の職員となるための試験のほうが難易度が高いでしょう。また、審判員や検査員になるための職員にも、選手並みの身体条件が求められるようです。
ボートレース審判員/ボートレース検査員資格の難易度偏差値
普通 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
2020年資格日程
記載内容は一般試験の情報。
願書受付
2020年1月4日~2020年3月6日
試験日
2019年5月19日
合格発表
2020年5月下旬
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
ボートレース審判員/ボートレース検査員資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
公的資格 | 専門的資格(優) | 業務独占資格 | 横綱クラス | 通学 |
ボートレース審判員/ボートレース検査員試験概要
受験資格 | ・18歳以上35歳未満 ・高校卒業程度の学力を有する者 |
試験内容 | 審判員、検査員ともに、養成学校「やまと学校」に入学し、それぞれの課程にて養成訓練(1年間)を受け、資格検定試験に合格することで資格を得ることができる。 入学試験 ・学科試験 ・数学 ・理科 ・国語 ・社会 ・身体検査および適性検査 ・人物試験 審判課程 学科 ・関係法規 ・内燃機関 ・写真学 など 実技 ・操縦 ・整備 ・競技運営 ・審判実技 など 検査課程 学科 ・関係法規 ・内燃機関 ・機械工学 など 実技 ・操縦 ・整備 ・競技運営 ・検査実技 など |
合格率 | 非公開 |
願書受付期間 | 年2回 |
試験日程 | 年2回 |
受験地 | 福岡県(やまと学校) |
受験料 | 14000円 |
合格発表日 | 入学試験後、受験者に通知 | 受験申込・問合せ | 一般財団法人 日本モーターボート競走会 〒108-8707 東京都港区三田3-12-12 笹川記念館7F TEL:03-3454-5058 FAX:03-3769-0573 |
ホームページ | ボートレーサー養成所 | Professional Motorboat Racer Academy http://www.boatrace.jp/yamato/ |