賞状技法士
だれでもパソコンで簡単に毛筆書体が印刷できる現在でも、筆と墨で書かれた文字の需要は健在です。特に賞状などの記念となる文書において、その価値は薄れることがありません。賞状技法士は、賞状書士または筆耕士とも呼ばれ、依頼に応じて賞状などを作成する毛筆文字のエキスパート。養成講座を受けて修了課題を提出、審査に合格することで認定されます。宛名書きなど、通常のビジネスの場面でも役に立つ能力です。
資格詳細
賞状技法士は、賞状やのし、案内状、礼状などを毛筆でバランス良く美しく書く技能を認定する資格です。資格名には「賞状」とありますが、実際は筆で字を書く仕事全般が対象となり、字を書く仕事をしている方は筆耕士と呼ばれています。賞状技法士の資格区分は、準3級から1級までの5つです。準3級から準1級までは、指定の通学養成講座または通信講座を受講し、修了課題の審査で合否が判断されます。難関といわれている1級は、年1回実施される検定試験に合格することが必要です。公開検定試験ですので、学歴・年齢・書歴などに制限はなく、どなたでも受験できます。なお、似たような資格名に「賞状書士」がありますが、認定している団体と級に違いがあるだけで、内容はほぼ同じと考えてよいでしょう。賞状技法士と名乗りたいのであれば、日本賞状技法士協会が認定する検定試験を受験してください。
活躍場所
賞状技法士として確かな技能があれば、ホテル、流通関係、印刷業、式典関連の筆耕などで活躍できます。採用人数は多くないため、まめに求人情報をチェックするとよいでしょう。また在宅ワークとして筆耕業務を請けている方もおり、働き方はさまざまです。日本賞状技法士協会では、「毛筆人材登録制度」がありますので、企業や団体から依頼があったときに、条件が合えば仕事を紹介してもらえる可能性があります。
収入と将来性
副業として筆耕の仕事をしている場合が多く、一般的には派遣やアルバイトとして働くことになるでしょう。そのため、収入は一枚?円という単価や、基本料金が100文字まで?円で、100文字を超えた場合は1文字につき?円という追加料金を設定しています。そのため、単価や基本料金の設定、受注する件数により収入は大きく異なります。手書きの仕事というと時代の流れと逆行しているイメージがありますが、世の中でいくらITが進んでも、人の手による温かみのある文字はコンピュータでは書けません。賞状技法士への需要は、今も一定数の需要があります。
向いている人
毛筆できれいな文字を書けることが最大の条件ですので、得意の書道をいかした仕事をしたい方におすすめです。実際に活躍している人には、書道展での受賞歴がある人、ブライダル業界などで筆耕を担当していた人など、確かな技能と実績のある方が多いようです。また、仕事として資格を目指すのではなく、「好きだった書道をまた始めたい」といった動機で資格を目指すのも良いでしょう。
取得方法
準3級~準1級までは、賞状技法士養成講座を受講し、受講と課題に真面目に取り組んでいけば、準1級取得まではそれほど難しくないようです。なお、受講は通学講座が望ましいですが、通信講座でも疑問があれば郵送または電話で質問ができます。受講期間内に修了できなかった場合は、無料で6か月期間を延長できるため、合格を目指して頑張れます。また、特別セミナーが年に数回開催されているので、参加できれば実力UPがはかれるでしょう。1級は試験があり、かなり難易度が高いとされています。重要なポイントは、筆力とレイアウト力です。合格された方のお話では、筆力向上のために、ひたすら賞状を書き、納得がいかない文字を修正するという練習を毎日行い、レイアウトに関しては過去問集をどんどん解いていったそうです。1級の参考教材(過去問)や教則本の購入方法などについては、直接日本賞状技法士協会へ問い合わせてください。
賞状技法士資格の難易度偏差値
1級 | 準1級 | 2級 | 3級 | 準3級 |
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簡単 |
簡単 |
超簡単 |
判定不能 |
判定不能 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 日本賞状技法士○級 合格
所轄・主催:
日本賞状技法士協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
講習受講後、終了課題の審査で認定
願書受付
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
試験日
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
合格発表
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
賞状技法士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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民間資格 | 特になし | 特になし | 前頭クラス | 通学 |
賞状技法士試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 準1級~3級は、賞状技法士養成講座を受講し、修了課題を提出して合格することで取得できる。講座は取得級ごとにコースが用意されている。 1級は、公開検定試験のみ。 通学 準1級: 研究コース(6カ月)3カ月更新2級: 応用コース(6カ月)3カ月更新3級: 実践コース(12カ月)3カ月更新通信教育(教材コース) 準1級: 研究編(12カ月)2級: 応用編(12カ月)3級: 基礎編(12カ月)通信教育(DVDコース) 2級: 応用編(12カ月)3級: 基礎編(12カ月) |
合格率 | 82%(3級) |
願書受付期間 | 随時 |
試験日程 | 1級: 11月下旬準1級~3級: 随時 |
受験地 | 東京・神奈川 |
受験料 | 養成講座: 準1級通学・研究(前期): 39744円通学・研究(後期): 36504円通信(教材)研究編: 43000円養成講座: 2級通学・応用(前期): 39744円通学・応用(後期): 34560円通信(教材)応用編: 38000円通信(DVD)応用編: 59800円養成講座: 3級通学・実践Ⅰ(前期): 41040円通学・実践Ⅰ(後期): 33480円通学・実践Ⅱ(前期): 36072円通学・実践Ⅱ(後期): 32400円通信(教材)基礎編: 43000円通信(DVD)基礎編: 74250円養成講座: 準3級通信(教材)実務編: 28000円資格認定審査料 準1級: 16200円2級・3級・準3級: 10800円公開検定試験 1級: 11000円 |
合格発表日 | 1級: 公開検定試験後準1級~3級: 養成講座を修了して資格認定審査(課題提出)後 |
受験申込・問合せ | 日本賞状技法士協会(株式会社アテネ教育出版内) 〒104-0061 東京都中央区銀座1-14-4 TEL:03-6685-4831 |
ホームページ | 賞状技法士養成講座 | 日本賞状技法士協会 http://www.atene-kyoiku.co.jp/ |