編物技能検定
編物技能検定は、全日本編物教育協会が実施している民間の検定試験です。試験は「手編機」と「手編」に分かれ、それぞれに初心者向けの初級から、エキスパート・レベルの専門級まで用意されており、自分の実力に合わせてチャレンジすることができます。理論試験と実技試験があり、前年度の試験でどちらか一方が不合格だった人は、本年度でその試験だけを再受験することができます。
資格詳細
旧石器時代にすでにその原型が見られるほど古い歴史を持つ「編物」は、現在でも多くの愛好家がいる衣類製造法であり、特に女性なら一度は挑戦したことがあるでしょう。現代の衣類や工芸品に使われるニットは多くが機械によって製造されていますが、いわゆる「手編み」も特別な付加価値を持って愛されています。編物技能検定は、その手編みの技能をためすことができる民間の検定試験です。
活躍場所
編物をプロの生業としてやってゆく場合、服飾企業の工場や中小工場の編物工(編立工)になるという道があります。しかし、こうした工業的な生産現場では機械化が進んでいるので、知識は活かせるものの、手編みのスキルはあまり活かせないかもしれません。個人で編物作品を製作してネットなどを通じて販売したり、女性に人気の編物教室で講師をつとめたりする、といった道のほうが、手編みのプロとしては現実的でしょう。なお、ニット製品に力を入れているアパレルメーカーでは、社員にこの検定の受験を推奨しているケースもあるようです。
収入と将来性
ニット製造の機械化およびIT化が進んだ現在では、手編みそのものの技術を求める服飾企業はごく少ないと言わざるをえません。その一方で、インターネットの普及により、個人の情報発信力が高まった結果、個人で製作した編物作品を販売するという新しい動きが急速に発展し、普通の主婦が一躍、人気の編物作家になる、といったサクセスストーリーも生まれています。基本的に趣味の技能ではありますが、個人の技術と工夫次第でいくらでも将来が明るくなる分野です。また、編物技能検定で上級や専門級を取得できるほどになると、編物教室を開いたり、カルチャーセンターや専門学校の講師になるといった道もひらけるでしょう。編物教室は自宅でも開催できるので、さほど資金がかからないというメリットもあります。
向いている人
編物技能検定は、編物が好きで、自分の腕前を客観的に評価してもらいたい人、または、これから編物を本格的に始めてみたいと考えている入門者にもおすすめの検定です。アパレルメーカーによっては、就職および転職に有利に働く場合もあります。また、専業主婦の女性が自宅でできるビジネスを考える際、編物販売や編物教室は魅力的な候補となるでしょう。その場合、編物技能検定で上級以上を取得していることは大きなセールスポイントとなります。
取得方法
編物技能検定は、財団法人の全日本編物教育協会が実施しています。受験資格は年齢や国籍も含めて一切が不問となっており、だれでも受験することができます。試験は「手編機」と「手編」に分かれておこなわれ、それぞれに初級、中級、上級、専門級の級位があります。試験内容は各級それぞれにおいて理論部門と実技部門に分かれていて、両方の部門に合格することで資格が認定されます。どちらか一方が不合格だった場合、翌年度にはその部門だけ再チャレンジすることが可能です。
編物技能検定資格の難易度偏差値
専門級 | 上級 | 中級 | 下級 |
---|---|---|---|
簡単 |
超簡単 |
判定不能 |
判定不能 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 編物技能検定試験○級 合格
所轄・主催:
一般財団法人全日本編物教育協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
編物技能検定資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
民間資格 | 趣味実用 | 特になし | 横綱クラス | 独学 |