伝統工芸士

伝統工芸士は、「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」(伝産法)にもとづいて伝統的工芸品産業振興協会が認定する資格です。織物や染色品、漆器、木や竹などの細工品、和紙、仏壇などなど、さまざまな工芸品が経済産業省によって「伝統的工芸品」に指定されており、これらの実務経験が12年以上ある人に受験資格があたえられます。日本の職人技を後世に伝えるためにも重要な認定制度となっています。

資格詳細
日本で古くから受け継がれている美しさと実用性を兼ねた伝統工芸品は、世界でも高く評価されています。伝統工芸士とは、伝統工芸品の高い技術と技法、知識を保持している人に伝統的工芸品産業振興協会より贈られる称号です。現在、日本で経済産業省により認定を受けた伝統工芸品の数は235品目あり、全国でおよそ3,900人の伝統工芸士が活躍しています。伝統工芸産業における後継者不足などの問題を背景に始まった伝統工芸士の認定制度は、日本の貴重な伝統工芸を次世代へ伝えていくための意義ある制度です。伝統工芸士は、全国の産地を守り発展させるために、中心となって各地域の伝統工芸の保存と振興に務めることが役目となります。認定試験は、伝統的工芸品産業振興協会が実施していますが、受験資格として伝統工芸品の製造についての実務経験が12年以上必要です。各産地の組合で独自の規定が設けられていて、なかには実務経験年数が20年以上必要な場合もあります。

活躍場所
伝統工芸の工房が仕事場になりますが、伝統工芸品の品目によって、就職先はさまざまです。求人情報を見ると、工房が独自に募集している場合もあれば、産地組合や自治体が募集している場合もあります。伝統工芸の後継者を育成するために講師として活躍できる機会もあるようです。また、展示会で制作実演をするなど、産地組合による事業に参加することで貢献できるのではないでしょうか。

収入と将来性
伝統工芸士の収入は、所属する企業の体制により、月給制のところもあれば日給制のところもありますが、基本的には一般の労働者と同じく、健康保険や雇用保険などの社会保障を受けられます。また、伝統工芸職人の技術力が向上すれば収入も上がることが多いため、本人の技術力と努力によるところが大きいといえるでしょう。高い評価を得られるような伝統工芸品を制作できるようになれば収入アップが期待できます。伝統工芸を生業とする企業では、資格取得のフォロー体制が整っている場合も多く、伝統工芸士の資格を取得すると収入が上がることもあるようです。伝統工芸はこれからの担い手不足などの問題に直面している状況であり、日本の伝統工芸を伝承していくために、伝統工芸士の活躍が期待されています。近年は、収入よりも仕事のやりがいを求める若者が増えていることから、伝統工芸職人という仕事への注目度が増しています。

向いている人
伝統工芸とひと口に言っても品目が多岐にわたりますので、一概にはいえませんが、どの伝統工芸でも求められる資質は、黙々と制作に打ち込める根気強さと手先の器用さです。また美的センスがあることも必須です。腕の良い工芸職人になるためには、人並み以上の努力が必要であり、決して楽な道ではありませんが、それでも特定の伝統工芸品の制作に関心があり、熱意のある方は挑戦してみるのもよいでしょう。

取得方法
伝統工芸士の試験を受験するためには12年以上の伝統的工芸品の製造実務経験が必要ですので、専門学校などで学んでから、工房などに弟子入りして実績を積んでいくため、試験を受けるまでには長い年月がかかります。修業を積んで受験資格を満たしたら、晴れて認定試験に挑戦するとよいでしょう。試験は、知識、実技、面接の3段階で行われます。合否判定の比重としては、知識試験よりも、実技や面接の結果が重視されるようです。



伝統工芸士資格の難易度偏差値

偏差値65
難関
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 伝統工芸士 登録
所轄・主催:
一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2021年資格日程

各産地組合により実施日程が異なる
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
試験開催地によって試験日等が異なります。
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

伝統工芸士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
公的資格 特になし 特になし 小結クラス 通学

伝統工芸士試験概要

受験資格 経済産業大臣が指定する伝統的工芸品の製造に従事し、12年以上の実務経験年数を有する者
※各産地組合にて独自の内部規定を設けている場合もある
試験内容 ・知識試験
・実技試験
 ・工程科目
 ・作品審査
合格率 非公開
願書受付期間 ~6月下旬
※産地組合により異なる
試験日程 9月~11月
※産地組合により異なる
受験地 産地組合により異なる
受験料 7000円
※合格後、登録料として10000円が必要
合格発表日 12月中旬
受験申込・問合せ 一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会
〒107-0052 東京都港区赤坂8-1-22 赤坂王子ビル2F
TEL:03-5785-1001
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