認知症ライフパートナー
高齢化社会において重要な問題となっている「認知症」。認知症ライフパートナーは、認知症の人が幸福な日常生活を送れるように、本人やその家族をサポートできる人にあたえられる民間資格です。認知症に関する基礎知識のほか、言葉に依存しない特殊なコミュニケーション手法や、アクティビティやレクリエーションの技能を習得することができ、特にアクティビティの活用が重視されています。
資格詳細
日本の65歳以上の高齢者のうち認知症有病率は、2020年の時点で16.7%、およそ602万人というデータがあり、6人に1人が認知症有病者といわれています。ますます増える認知症患者とのコミュニケーションは、言葉だけでなく、音楽や運動などのアクティビティによるケアが注目されています。認知症の方の価値観やこれまでの生き方などを尊重し、その人らしい日常生活が送れるようにサポートすることを目的とした資格が認知症ライフパートナーです。ご本人やご家族に寄り添い、アクティビティなど認知症ケアに有効な手法を実践します。認知症ケアに関する資格は他にもありますが、本資格は「アクティビティケア」を重視していることが特徴です。そのため、音楽や運動、料理などの趣味活動を通して、脳を活性化させ、生活改善につなげていきます。日常の介護の現場で取り入れやすい内容が多いのが特徴です。認定試験は3級、2級、1級とあり、1級は2級に合格していることが必要ですが、2・3級は受験資格がないため、どなたでもチャレンジできます。介護の専門職以外の方にも広く開かれた資格となっています。
活躍場所
介護職、看護職など、介護、医療、福祉関係の仕事で身につけた知識が役立つでしょう。地域社会でも介護の知識が活かせる場はたくさんあります。また、家族に認知症患者がいる方や、認知症の方と接する機会がある一般企業の業務で知識が活かせるでしょう。
収入と将来性
認知症ライフパートナーの資格が資格手当や給与アップに直接影響することはありません。しかし資格の勉強を通して身につけた知識を活かすことで、認知症ケアの仕事に自信が持てれば、仕事ぶりが評価され待遇アップにつながる可能性もあるでしょう。高齢化にともない認知症患者の数が増え続けている今、認知症について知識を持っている介護職員への需要が高まっています。認知症の介護関連の資格はいくつかあり、本資格は介護福祉士などと比べると認知度はまだ高くはありませんが、認知症ケアに苦手意識のある介護職の方やもっと深く学びたい方にとってはメリットの多い資格です。受験者数も増えており、これからより注目されていくでしょう。
向いている人
認知症ライフパートナーは、介護、医療、福祉の仕事に就いている方はもちろん、ご家族など身近に認知症になった人がいて、認知症患者への対応力を学びたい方におすすめの資格です。3級は認知症についての基本知識を学べるので、認知症ケアについて学びたいという幅広い年齢層が受験しています。一般受験者数は医療・福祉関係の受験者数と変わらないようです。
取得方法
認知症ライフパートナーの勉強方法は、公式テキストや問題集を購入して、自分のペースで学習するのが一般的です。試験問題は、基本的にテキストから出題されるため、しっかりテキストの内容を読み込んで、問題集を繰り返し解くという方法でよいでしょう。主催団体による受験対策セミナーも開催されていますが、公式テキストの内容が十分に理解できていれば特に参加しなくても問題ないでしょう。ただし1級については、公式テキストに準拠しますが、一部の問題はテキスト外からも出題され、後半に記述式問題があり、3級、2級と比べるとやや難易度が上がります。しかし認知症介護の実務経験があれば、実務の中で身につけられる知識が中心になっていますので、それほど難しい試験ではないようです。
認知症ライフパートナー資格の難易度偏差値
1級 | 2級 | 3級 |
---|---|---|
簡単 |
簡単 |
超簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 認知症ライフパートナー○○検定試験 合格
所轄・主催:
一般社団法人日本認知症コミュニケーション協議会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2024年資格日程
記載内容は3級の情報。1級は冬期のみ実施。
願書受付
~2020年11月2日
試験日
2020年12月13日
合格発表
2021年2月1日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
認知症ライフパートナー資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
民間資格 | 特になし | 特になし | 前頭クラス | 独学 通学 公式テキスト |
認知症ライフパートナー試験概要
受験資格 | 1級: 2級合格者2~3級 :不問 |
試験内容 | 2級 ・認知症の主な疾患と特徴 ・認知症の理解と対応 ・認知症の予防と対応 ・認知症と生活習慣 ・アクティビティ・プログラムの立案 ・かかわりのためのコミュニケーション ・アクティビティの種類と活用 ・認知症高齢者と居住環境 ・地域資源・制度の活用と連携 3級 ・認知症とは ・認知症の理解とケアの基本 ・認知症とコミュニケーション ・認知症とアクティビティ ・認知症ケアに関する社会資源 |
合格率 | 55.9%(3級) |
願書受付期間 | 3月中旬~6月上旬・8月上旬~11月上旬 |
試験日程 | 7月中旬・12月中旬 |
受験地 | 1級: 札幌・東京・名古屋・大阪・福岡2~3級 :札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・岡山・福岡・熊本 |
受験料 | 1級: 14000円2級: 9800円3級: 6000円 |
合格発表日 | 8月中旬・1月中旬 | 受験申込・問合せ | 一般社団法人 日本認知症コミュニケーション協議会 検定事務局 〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-57-2-1004 TEL:03-5388-4134 FAX:03-3370-8061 |
ホームページ | 日本認知症コミュニケーション協議会 | 検定試験:検定概要 http://www.jadecc.jp/license/ |